野赤小豆
散歩しているとノアズキの黄色花が目立つ季節になってきました。よく似た花にヤブツルアズキがありますが、違いが良く判らないのでノアズキにしておきます。マメ科特有の蝶形花ですが、真ん中の竜骨弁が右回りに捩れているのが、何とも変わった花姿です。別名でヒメクズと呼ばれているのは、葉の形がクズによく似ているからです。クズの葉は日射しが強いと葉裏を見せるらしいですが、ノアズキもその傾向があるとのことです。なぜ裏返しになるのか良く判りません。水分を蒸散させて周りの気温を下げるためでしょうか。雨月物語に葛の葉裏が見える頃に帰ってくるとの言い回しがあるようですが、こちらは秋風が吹く頃と云う意味に使われています。何れにしてもノアズキも葉裏を見せたがる植物のようです。
特産の黒枝豆が道の駅に並び始めました。大好きな枝豆ですから、大衆酒場で供される、出所のはっきりしない枝豆には、ロクは見向きもしないという変なこだわりがあります。家では固めに茹でた枝豆が出てきます。それさえあれば他に何もいらないのです。
「初物の 黒枝豆を 友として」