ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

落ちない!

         ミルクティー色したヤマコウバシの葉っぱ

             春を待つ冬芽がスタンバイ中

              葉柄の離層部がまだ緑


 春がそこまでやって来そうな日中の気温が続いている。今朝も雨の所為か放射冷却もなく外気温が6度になっていた。冬芽も一気に膨らんで芽吹きの準備を始めるだろう。春まで葉を落とさない木がある。植物学的にも特異な存在で「変な木」の代表格に挙げられる。クスノキ科クロモジ属のヤマコウバシである。もともとは常緑樹だったのが温帯に適用するように進化し、落葉樹になったと考えられている。だから常緑の名残として春まで葉を落とさない。春のある日一時に葉と落としてしまうらしい。
 “落ちない葉”と云う事で受験生のお守りとして人気上昇中だ。里山や雑木林で直ぐに採取出来るので、ラミネート加工の栞にして差し上げると喜ばれる。天満宮などの参道などで「落ちないお守り」として販売したら売れるかも(*^_^*)。ヤマコウバシにまつわる逸話も面白い。借金取りが来た時に息子が「この木が葉っぱを落とす頃には必ずお返しします」と云い、借金取りは秋には返してもらえると勝手に判断して引き上げた。ところが年を越しても葉っぱが落ちない。結局春まで借金を引き延ばすことが出来た。そこから「親孝行の木」とか「借金取りの木」とか言われるようになった。


「風薫る 時まで待てと 云いし木」

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