ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

春の妖精

                セツブンソウ

                バイカオウレン

                 オウレン


 スプリング・エフェメラルと云われる早春の植物たちを植物園に訪ねて来た。京都府立植物園では春の妖精が咲き出していたが、今年は例年よりかなり遅いようである。彼女たちは冬の寒さに耐え、やっと地上に顔を出し始めたが、余分なエネルギーを使わないようにするためと、地熱利用のために地面にへばりつく様な姿で花を咲かせる。入場者同士で「○○が咲いていたよ」などと情報提供しながら探し歩く。職員の方も「あちらにフクジュソウが咲いていますよ」と教えてくれる。見付けたのはフクジュソウ・バイカオウレン・オウレン・セツブンソウなどキンポウゲ科の花たちだった。ニリンソウやカタクリなどはもう少し後になる。
 春の妖精と云われるのは、春先に花を出し夏には姿を消してしまう、儚い植物たちの事である。落葉広葉樹林帯に自生し、木々が落葉している間だけ、林床に差し込む太陽光を受け花を咲かせる。木々の芽吹きが始まると妖精たちは、葉を枯らし地下部で休眠する。2~3ヵ月の儚さが人々を魅了する。縄文人の生活が作り出した環境だという研究もある。


「春の雪 妖精たちに 降り注ぎ」

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