満作
四弁のどれが萼やら花弁やら(シナマンサク)
アカバナマンサク
雪国では春の使者として待ち焦がれるマンサクです。2~3月に他の花に先駆けて咲くので「先ず咲く」からマンサクになったというのが通説です。山で咲く様子が黄金色に見えるところから、秋の豊年満作に準えてマンサクとした説もあります。何れにしても人々に親しまれてきた花です。自生のマンサク以外に中国原産のシナマンサクや、トキワマンサク、アカバナマンサク、マルバマンサク、ベニバナトキワマンサクなど庭木に好んで植栽されています。マンサクとシナマンサクの違いは、枯れた葉っぱが木に残るのがシナマンサクの特徴です。
マンサクは洋の東西を問わず薬用として使われて来ました。特に止血剤としての薬効があるようです。他に収れん作用があるので張りのある美肌も作ってくれるらしいです。材は強靭なので輪かんじきに使ったり、樹皮を裂いて縄代わりに使ったり、白川郷の建築材としても使われて来ました。因みにマンサクは2月25日の誕生花なので、昨日アップすれば良かった。
「満作の 咲いて足取り 軽くなり」