団栗赤ちゃん
コナラの赤ちゃん
殻斗を外し、外皮を破り真っ赤な顔で!
この時季山に入ると団栗の赤ちゃんが目立ちます。特にコナラのドングリが地面に根を出し、必死で生きようという息吹を感じさせてくれます。ところが林の中で実生で育った姿には出くわしません。親木の側では生き残れないのです。生育に必要な環境下にないからです。3月の落葉樹はまだ葉と落としているので林床まで光が届きますが、木々が芽吹き出すと光が届かなくなり、赤ちゃんにとっては死活問題です。乾燥にも弱く水分が必要です。親木から離れた所までリスたちに運んでもらうと可能性が拡がります。ドングリころころ♪はブナ科の生き残り作戦かもしれません。
ドングリにとって一番の天敵はシカです。地面に根を下ろし発芽を始めても、シカが食べてしまいます。ドングリは彼らの大好物なのです。若葉が付いていれば尚更です。我々がもやしやカイワレを食べる感覚でしょうか。昨日久し振りに山歩きしましたが、人の入らない山だったのでシカの大群が驚いて逃げ去って行く姿を目撃しました。
「団栗の 発芽を待つ目 二度童」