桜観察会
観光客でごった返す氷室神社神木の「シダレザクラ」
老木のエドヒガンを観察中
エドヒガンとマメザクラを親に持つ「コヒガン」
葉も美しい「ヤマザクラ」
先日下見で訪れた奈良公園を再度本番で訪ねた。ソメイヨシノの開花が遅れていて、期待には応えてくれなかったが、我々の目的は花見ではなく植物観察なので、自生種の桜の特徴を知り、今ある桜のルーツ探しの観察会になった。ヤマザクラタイプとエドヒガンタイプの特徴を調べ、園芸種としての桜たちを調べてみようという試みだ。
奈良公園は国立公園なので花を拝借することが出来ない。リーダーがあらかじめ採取して来たソメイヨシノの蕾を皆で分解して、子房がどうなっているかとか、柱頭基部に毛があるかとか、萼片の形はどうなっているとかをルーペで確認しながら、観察会のスタートを切った。氷室神社のシダレザクラは有名なので観光客でごった返している。自撮りカメラに邪魔されながら、花をしっかり観察して「これはエドヒガン系だ」と皆さん納得顔。それ以外の場所では少ない開花なので観光客は見向きもしない。おかげでゆっくり観察出来た。
「葉と花が 互いに競う 山桜」