桜三昧
エドヒガン系「八重紅枝垂」を観察中
遅咲きの「カスミザクラ」
ココノエザクラのサクランボ
カスミザクラが重弁化した天然記念物「ナラノヤエザクラ」
緑色が珍しい「御衣黄」
雌しべ2本を普賢菩薩の象の鼻に見立てた「普賢象」
めでたい席に供される桜茶三種
トンボのメガネ例会で奈良の桜を訪ねました。奈良では桜を一月半ほど楽しめ、今は終盤期を迎えています。今回の目的は天然記念物に指定されているナラノヤエザクラとココノエザクラの観察です。欲張って両方観ようとしたのが、そもそもの間違いです。一週間前の下見ではココノエザクラが最盛期でしたが、昨日は殆ど花を散らし、すでに結実していました。重弁化した花は結実しないというのが通説ですが、この桜は雌しべが1~3個あり実をつけるのです。カスミザクラの重弁化したナラノヤエザクラはまだ蕾で、僅かに開花したのを見付けて特徴などを観察しました。その元であるカクミザクラも観て貰えたので、満足できる観察会になりました。
一般的にサトザクラと云われる園芸品種の八重桜で、御衣黄(ぎょういこう)鬱金桜(うこんざくら)関山(かんざん)の塩漬けしたものを持って来て頂き、お昼に桜茶を作って頂き、飲み比べをしました。午後からはそれらの桜を訪ねた事は言うまでもありません。打ち上げは赤白ワインで桜色になり、満ち足りた気持ちの桜三昧の一日になりました。
「古の 都ひねもす 桜色」