ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

射干


 奈良国際フォーラム甍~I・RA・KA~の庭園ではシャガが見頃を迎えている。色んなところで見かける花だが、ここでの群生は人の手で丁寧に管理されているので殊の外綺麗だ。漢字表記では著莪とか胡蝶花なども充てられている。アヤメ科アヤメ属で朝に開いて夕方には萎んでいまう。艶やかな装いだが、儚さを併せ持つ一日花だ。寺院などによく植栽されているが、人家近くの空き地や低山などに自生しているのを見かける。古くに中国から渡来してきた帰化植物らしい。
 観察会では何時も“耳にたこが出来る”ぐらい同じ話をしている。葉っぱを観て貰い「果たしてこの葉の裏表はどちらでしょう?」と問いかける。初めての方は真剣に観察されるがよく判らないと仰る。そこで「これは全部裏なのです」と答え『単面葉』といわれる形態を持つ植物だと説明する。アヤメ科の仲間やネギなども単面葉で、見えている部分は裏側という事になる。葉の根元の方を観察すると掌状で他の葉を挟んでいる様子が判る。挟んでいる面が表という事になる。


「薄暗き 木蔭にパッと 胡蝶花」

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