岩団扇
花弁のギザギザが特徴のイワウチワ
斜面に咲くイワウチワたち
分布域は中部以北とされているが、京都や滋賀県の山でも見かけるイワウチワが我々を迎えてくれた。まさに岩場に咲き、常緑の葉っぱが団扇の形をしているところから名付けられた。よく似た仲間のイワカガミも同じようなところに咲くが、こちらは少し遅いようで見当たらなかった。イワウチワは花茎の先に一輪だけをうつむき加減に咲かる。花色が薄いピンクで、ギザギザになっているところが、女性のスカートの様で可愛く清楚な花だ。一方イワカガミは花茎に何個かの花をつけている。一見ショウジョウバカマのようにも見える。葉っぱもイワウチワより光沢を持つ。
初日のトロッコ道では雨にぬれたスカートが所々で散見されたが、昨日は天気も回復し、ガイドが群生地に案内してくれたので、皆さん携帯の待ち受け画面用に撮影されていた。山での楽しみの一つである。汗を流したものにしか与えられない特権である。
「雪解けの 乙女の恥じらい 岩団扇」