深山酢漿草
葉閉じた様子から片食⇒カタバミに
花には紫の線が
群生状態で春の日差しを浴びている
天気が良いのでミヤマカタバミがしっかり開いてくれている。雨が降るとうな垂れて自らの姿を見せてくれない。この植物は、夜に休眠活動をして余分なエネルギーを使わないようする。雨の日に花を閉じているのもその所為かも知れない。葉っぱを閉じた様子が、片側が欠けて食べたように見えるところから、片食・傍食(かたばみ)と呼ばれるようになった。シュウ酸を含むので殺菌効果があり、虫刺されなどの時、葉をすりつぶして塗ると効果があるらしい。覚えておきたい先人の知恵だ。
古くはカタバミの葉を使って銅鏡を磨いていたので、鏡草の名もある。それの応用で子どもたちに、カタバミの葉で10円玉を磨いて貰い、ピカピカになる科学実験を校庭観察会などに採り入れたりする。
「林床に 一際白き 酢漿草の」