大欅
新緑が眩しい「野間の大けやき」(左枝下に蟻無神社)
天然記念物由来
威風堂々たる大けやき
一度能勢を訪ねてみたい、と大阪市内にお住まいの知人から頼まれていたので、連休の狭間にあたる昨日、とっておきの場所に案内してきた。以前にこの欄で紹介した「長谷の棚田」をスタートに国指定の天然記念物になっている「野間の大けやき」、400年前に隆盛を誇った能勢氏の戦城や、能勢一族の菩提寺になっている清普寺などを案内し、最後は明智光秀に造詣の深い酒屋の店主まで紹介して来た。彼は光秀にまつわる本を出版したり、絵を描いたり、歴史セミナーの講師を務めたりされる能勢での文化人である。
新芽を吹き出した大けやきは今が一番綺麗だ。蟻無神社という小さな祠があるが、そのご神体として地元では崇められて来た。樹齢1000年、幹回り14m、樹高30mの巨樹で70年前に天然記念物に指定された。このケヤキにはフクロウがやって来て営巣する。肉眼では観察出来ないが、バーダーのカメラを覗かせて貰うと確認出来る。その後6月から7月にかけてコノハズクがやって来て子育てを始める。心に安らぎを与えてくれるだけではなく、鳥たちにとっても大切な場所を提供している。同じく70年間平和と人々の暮らしを守って来た日本国憲法、引き続き守って行かなければと5月3日に固く決意!
「民の声 大樹となりて 芽吹きたり」