ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

白山旗竿

        スズシロソウに似たハクサンハタザオの十文字花

          倒れた茎から新苗を出し広がる多年草


 涼しげにハクサンハタザオが風に揺らいでいる。スズシロソウなどに似たアブラナ科の十文字4花弁が特徴だ。能勢近辺ではよく見かける花だから、難しい同定をしなくっても、多分ハクサンハタザオだろうと決めてしまう。滋賀県の伊吹山辺りではイブキハタザオというのがあり、ハタザオの仲間にはエゾハタザオやフジハタザオなど地域を冠したものや、ヤマハタザオとかイワハタザオなどのように分布域を冠したものまであり、同定の難しい植物である。なぜ能勢ではハクサンハタザオだと決めてしまえるのか?この植物は「重金属高集積植物」だからである。能勢町・豊能町・川西市・箕面市あたりまで含めて「多田銀山」と云われる過っての鉱脈があり、坑道の間歩跡がたくさん残っている。その辺りにハクサンハタザオが多く観られる。重金属を好んで養分とする性質を備えた植物と云われている。
 ハクサンハタザオを見て、山師は鉱脈を探し当てたと云われている。他にヘビノネゴザというシダ植物があるが、それも鉱脈探しの手がかりになったらしい。今でも多田銀銅山周辺ではハクサンハタザオとヘビノネゴザに出合える。何年か前に大阪府立大学では植物が先か、坑道が先かの因果関係を調べておられた。その結果は聞いていないが。


「子どもの日 見事花びら 十文字」

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