黐躑躅
虫たちに ここよここよと 呼ぶ躑躅
近くの散歩道には今を盛りにモチツツジが美を競っている。日本原産種で本州から四国の低山に分布している。ツツジも園芸品種が多く300種にもなるようだ。モチツツジから改良した「花車」などはよく知られている。モチツツジの雄しべは5~6本だが、四国に自生するものは10本もあり、アワノモチツツジとして区別している。今が花の最盛期だが、最近モチツツジが冬場でも咲いているのに出くわすことがある。狂い咲きなのか戦略なのか、はたまた温暖化の所為か判らない。
モチツツジには粘り気のある毛があり、それが鳥モチの様だという事で名前の由来になた。そこで虫たちを花まで寄せ付けないようにしている。近寄って観察すると小さな虫たちが身動き出来ないでいる。常緑の低木という事だが、春の葉と夏・秋の葉は形状が異なり、秋には美しく紅葉までする。不思議いっぱいの植物である。
「これ以上 何を求める 黐躑躅」