睡蓮
阿倍野ハルカスと睡蓮
スイレンというと直ぐにモネの絵を思い浮かべます。色とりどりのスイレンは明治時代に輸入されました。今では庭園に欠かせない水生植物になっています。日本にも古来からヒツジグサというスイレン科の植物があります。少し小振りで白花だから、優雅さはありますが華やかさに欠け、外来のスイレンが好まれるようになりました。
水中に花咲くシーズン到来です。アサザやコウホネなどの水中の花が季節を演出してくれます。梅雨に入ると花菖蒲が咲き出し、ハンゲショウなども水辺を彩ります。そして蓮へとつながります。スイレンはハスと同じように夜は眠ります。日中だけ開花しているところから眠る蓮として睡蓮と呼ばれるようになりました。因みに日本古来のヒツジグサは「未草」と表記されて未の刻(昼の1~3時頃)に花が開くとして、名付けられました。スイレンの仲間は眠るのが好きなようです。
「睡蓮を 掻き分け鯉の 近寄りて」