ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

朴の木

             モクレン科の特徴「花後」


 来月早々、学校支援活動としてのアフタースクールで校庭周辺の自然観察を引き受けた。昨年も自然工作を何度か提供したが、スタートは自然観察からだった。新学校という事で周りは綺麗に刈りこまれ何もなかったのを思い出す。1年を経過したので植生も豊かになっているだろうと、期待して下見に訪れた。ところが何もない。タンポポ・ナズナ・オオバコ・カタバミ・ヒメジョオン・ヤエムグラ・クズなど何処でも生えいる雑草が見つからない。今回は1~3年生までの低学年なので、草遊びを切り口に自然観察会を考えていたが、全ておじゃんである。帰宅してから、新たな観察の切り口で頭を悩ませた。
 新学校は大阪府民牧場の跡地に建設されたので、校庭から一歩外へ出ると遊歩道があり、本来ならたくさんの草花が育っているはずだった。ところが人の手が入らなくなり、柵も壊れたままなので鹿たちのうってつけの餌場になってしまった。歩いてみて驚いたのは、鹿も食べない毒を持つ植物だけが繁茂していた。辛うじてホオノキだけが花を咲かせていたのが救いだった。
 ホオノキは日本特産でモクレン科の中でも大型の植物だ。材が柔らかく均質なので建築器材や膳・椀などの生活用具などに使われて来た。版木・木炭・鉛筆・マッチの軸などと利用範囲が多く、高下駄の歯などにも使われていた。高下駄で闊歩した昔を思い出す。


「朴の花 王冠落とすも 芳しく」

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