ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

過去へのご招待16

[1701] 桂黄葉 [PC]  2014/10/03 07:01:46    [削除]


   桂並木に差し掛かると甘い香りがそこはかとなく漂っています。これから桂の黄葉が他の木々に先駆けて始まります。落葉の絨毯が出来るようになると甘いキャラメルの香りがします。タカノツメも同じ香りがします。カツラにはマントールと云う成分が含まれていて、それがキャラメリーゼの香りを発します。
 カツラもタカノツメも一雨降った後の落葉が良く香ります。山道を歩いていると湿った状態の落葉から何ともいえない甘い香りにうっとりします。因みにカツラの精油は抹香にも使われているようです。一番芳しい状態を探し出すのも楽しいかも(*^_^*)


「お土産に 拾い集めし 桂葉を」


[1702] おもちゃ館 [PC]  2014/10/04 05:42:39    [削除]


   昨日は野外観察会で小野鴨池に行く予定だった。朝が早いなと前日から準備していたが、天気予報によると雨になっており残念ながらの中止連絡が入る。急遽奈良町の「からくりおもちゃ館」に行く事にした。今年の2月に下見してあったので、要領は先刻ご存知の場所だ。雨は降らなかった。
 ここの「からくりおもちゃ館」は江戸時代のからくりおもちゃを2ヶ月毎に内容を入れ替えて展示してくれる。入館料は無料でボランティさんが案内してくる。今に通じるおもちゃもあり、伝統文化として残して行きたいという思いが伝わる。


「ばったんこ 小僧が鳴らす 仕掛鐘」


[1703] 智頭宿探訪 [PC]  2014/10/05 07:51:18    [削除]


   所属する「ひとくらクラブ」サークルからバスツアーで智頭に行って来ました。岡山との県境にある鳥取県智頭町は、過っては鳥取藩の参勤交代の宿泊地として賑わっていたようです。その後林業で栄えた町ですが、今では人口も減り過疎化が進んでいます。そこで町興しとして観光に力を入れ最近脚光を浴びています。因幡街道の小さな宿場町ですが、国指定の重要文化財「石谷家住宅」をメインに西河克己映画記念館や造り酒屋などもあり、観光客でにぎわっています。
 午後からは芦津渓谷まで足を伸ばし、森林セラピー基地に認定されているコースの一部、三滝ダムまでの散策コースを歩いて来ました。霊気を感じるほどの深い森での散策は十分に癒し効果がありました。


「古の 宿に滝音 落とす秋」


[1704] 栗まつり [PC]  2014/10/06 06:56:11    [削除]


   大阪のてっぺん能勢の恒例行事「栗まつり」台風接近で開催が危ぶまれていたが、雨も降らずに何とか開催された。企画段階からワークショップに参加したらとお誘いを受けていたが、忙しいロクは打ち合わせ会議に出れなかったので、結局断念せざるを得なかった。来年元気なら子どもたちに自然工作を提供したい。
 妻と一緒に会場を覗きに行くと、色々とつながりのある方々に出会える。家まで栗を取りに来てと嬉しい悲鳴も。今回は町の健康指導の一環として取り組まれているウォーキングメンバーにつかまってしまった。4.4キロコースを一緒に歩く羽目に。運動不足気味なので昼飯前の良い運動になった。山口町長や知り合いの町会議員けんちゃんも参加していた。


「皮剥きや 終日栗と 付き合いて」


[1705] 山に虹 [PC]  2014/10/07 06:48:49    [削除]


   台風通過と云う事でコーラス練習が有るのか無いのか、やきもきしながら待機していた。予想されていた雨も朝方には上がり、薄日も差し出している。ニュースでは気を付けてと云う事だったが、大丈夫だろうとの判断で練習会場に赴く。途中で霧雨が降って来たが、ままよ!とばかりに先を急いだ。
 霧雨に薄日が差し込み、前方の山には虹がかかっている。出掛ける時には何があるか判らないので何時もカメラを偲ばせている。山並みを彩色するような虹に出会ったのは初めてだ。おもむろに山に架かる虹を撮りまくる。綺麗だ!思わぬ台風の置き土産に満足して、練習でも声を限りに出し切った。


「霧雨が 山染め抜きし 野分あと」


[1706] 吾亦紅 [PC]  2014/10/08 07:11:59    [削除]


   あまり野原でも見かけなくなったワレモコウです。吾亦紅と云う漢字表記は吾もまた紅いという事で、高浜虚子が「吾も亦紅なりとひそやかに」と詠んでいます。小林一茶は「吾亦紅さし出て花のつもりかな」と読み、俳句や短歌に数多く詠まれています。吾木香とも書きますが、これは吾(日本)も木香と云う意味です。インド原産の木香は線香の材料に使われているようです。ワレモコウは線香に使うほどの香りは有りません。根茎は止血に効果があり、若葉はおひたしなどの食用になります。
 ススキと並んで月見の生け花に欠かせません。野原で揺らぐ姿は秋を感じさせてくれます。目立たない花ですが郷愁を誘い何故か引き付けられます。今日は地元の観月会、コーラスで参加して来ます。今夜は皆既月食になるとか。


「土手道に 孤高が良しと 吾亦紅」


[1708] 観月の集い [PC]  2014/10/09 07:01:19    [削除]


   3年前から一緒に月を愛でましょうとお誘いがあり、我が合唱団も参加させて頂いています。今年は中秋の名月ではなく、皆既月食の日に設定されました。月見団子と抹茶の接待を受け、古代米の入った芋粥まで戴きます。主催は歌垣山顕彰会の方々で、昔から和歌が盛んに詠まれていた場所です。短歌と俳句の投稿も受け付けておられたので、俳句を三句投稿しておきました。講演は西の身延山と云われる真如寺住職の「生かされている命」、合唱団はとりを務めました。
 天体ショーの大好きなロクは、歌を唱っていても気持ちが月に飛び、早く皆既月食が観たいとの思いで、中途半端な音程になっていたと思います。もちろん急いで帰宅して空を仰ぎました。何とか間に合いましたが、写真を撮るには高く昇っていたので断念しました。


「月見会 法話と粥の 腹に落ち」


[1709] 水金梅 [PC]  2014/10/10 06:53:47    [削除]


   万博記念公園で秋の草花展が開催されているので、自然観察会のついでに覗いてみた。盆栽と同じように草花を鉢植えで育てられている。珍しい草花もあったので、名前を覚えるには役立ったが“やはり野におけ蓮華草”派のロクには馴染めない。山野草愛好家の趣味の世界だ。
 日本庭園内の水辺の植物を集めてある花壇にミズキンバイが咲いている。キンポウゲ科のキンバイソウに似ているのでミズキンバイと名付けられているが、こちらはアカバナ科である。アサザなどと同じように保護してやらなければ絶滅してしまう植物だ。2007年のレッドデータリストに絶滅危惧種として登録されている。


「草紅葉 始まりかけて 処何処」


 [1710] 桂 [PC]  2014/10/11 07:02:42    [削除]


   先日黄葉したカツラの落葉をアップしましたが、雌雄異株のカツラがバナナに似た形の実を付けているので、これも紹介したいと思っていました。桂は日本原産と云われています。各県で大木や古木の桂は天然記念物などに指定されています。材の利用価値も高く建築・家具材や鉛筆にも使われています。香が出る→香出(かづ)→「かつら」になったという謂れと、香り高い材の利用が結びつきます。
 変わった所では葵祭りの飾りに桂が使われているようです。双葉葵と桂を絡ませて髪飾りなどに使うようです。愛染カツラでも有名です。桂を神事に使うのは男女の交わりが原点なのでしょう。


「眠るには もったいなくて 長き夜」


[1711] ルート66 [PC]  2014/10/12 07:58:10    [削除]


   山友会で明智越えを歩いてきた。亀岡から歩きだし保津峡までの5時間コース。今回は参加者も少なく交通手段は車を利用した。能勢から亀岡に走っている途中で見付けたのがこのカフェ「ROUTE372」。行きは通り過ぎてしまったので、帰りに同じ道を走ってもらい写してきた。アメリカの名高いルート66を捩った意匠が目を引き付けた。ルート66は大陸横断の国道第1号としてアメリカ経済の発展に貢献してきた。9月に旧国道66に寄って来たばかりだった。
 1960年代の映画やテレビをはじめナットキングコールのスタンダードナンバー「ROUTE66」でもお馴染みだ。高速道路の開通でルート66は廃線に追い込まれたが、何とか66を残したいという散髪屋の親父など有志が集まり、ルート66協会を立ち上げて、今は国指定の景観街道になっている。この「ROUTE372」のオーナーも良き時代の66ファンだったんだろう。


「往年の ロマン一片 落葉散り」


 [1712] 蔓籠作り [PC]  2014/10/13 07:32:20    [削除]


   今年から会員として参加させてもらっている「ひとくらクラブ」の活動日で、今月はツルカゴ編みをお客さんを交えて作った。午前中は一庫公園内の蔓類を採取して回る。山に創った公園なのでサンカクヅルが自生しており沢山採取出来た。他にフジやクズなども採取して、あらかじめ用意して頂いていた蔓も使い、個性豊かな籠が沢山出来あがっていた。
 ひとくらクラブは公園内でエドヒガンの保全や生育調査活動などもしている。森の整備も併せて取り組んでいるので、絡み付く蔓類を取り除くのも大切な活動の一環だ。過っては山林所有者はフジの花を咲かせていると、手入れが出来ていない証として嘲笑されたものだ。


「芭蕉忌に 三角蔓の 篭を編み」


[1713] 口紅茸 [PC]  2014/10/14 07:03:53    [削除]


   別名オッパイダケとも云われているクチベニタケ(クチビルタケ)を妻が見付けた。少しむかごを大きくしたぐらいのものが地面に転がっている。ジャガイモの収穫時に残された小さな芋のよう。鹿の糞が乾燥したようにも見える。意識しなければ通り過ぎてしまう小さなキノコだ。
 手持ちの図鑑で調べたが掲載されていない。良く似た仲間にキツネノチャブクロ(ホコリタケ)があるので同じ仲間かもしれないが、図鑑で確認出来なかったので同定できない。それにつけても赤い紅を注すなんて、誰を招くのだろう(*^_^*)


「口紅も 遠くにありて 冬支度」


[1714] 本物の滝 [PC]  2014/10/15 06:59:06    [削除]


   台風一過と云うほどの秋晴れにはなりませんでしたが、予定を変更して箕面の山を歩いて来ました。実は3グループを案内しなければならないのです。目的は様々ですが箕面歩きを計画されているので、其の下見を兼ねての歩きです。もちろんロクの運動不足解消も含まれています。時折時雨混じりの冬かと思う肌寒い一日でした。
 何時もは立ち寄らない箕面滝にも行って来ました。箕面森町の宅地開発と新御堂延長工事で、トンネルを掘ったために水脈が切れてしまいました。観光の目玉だった滝の水量が減り、仕方なく他から水をポンプアップして流しているのです。ところが昨日は台風が大量の雨を降らしてくれたので、迫力ある本物の滝を見せてくれました。虹のおまけまで付けて!


「十月の 山に滝音 轟々と」


[1715] 権萃 [PC]  2014/10/16 07:07:35    [削除]


   昨年の夏にアップしたゴンズイです。前回は実そのものでしたが、秋に入るとその実が弾けて中から種が飛び出します。その色が何ともいえないぐらい綺麗な赤色をしています。鳥に種を食べてもらいたいための戦略なのでしょう。ゴンズイと云うのは役立たずの木という事で付けられた名前ですが、別名で狐の茶袋とも呼ばれています。このページの下に検索欄があるので「ゴンズイ」を検索してみて下さい。用途など紹介しています。
 彼(彼女)の名誉のために一言。花は地味で目立ちませんが、実が弾けたこの時期本当に綺麗です。春の新芽も食用になるという事ですから、一度食べてみたいと思っています。良く似た木に「ミッキーマウスの木」と云うのがありますのでネットで検索して見比べて下さい。


「木の実裂け しじまを破る 如く在り」


[1716] 禎祥草 [PC]  2014/10/17 06:17:15    [削除]


   武田尾定点観察でテイショウソウが自生している場所を教えてもらっていた。前回の観察会では葉だけの確認しかできなかったが、今回は運良く花の時季に観察することが出来た。環境省のレッドリストに登録されているが、六甲山系では珍しくもないらしい。キク科でモミジハグマ属、花は確かにハグマやコウヤボウキに似ている。3つの筒状花の集まりが一つの花に見える。
 観察会で楽しいのは初めての植物に出会えることだ。特にそこにしかないとなると尚更だ。今週は3日間続けての観察会で、今日は神戸森林植物園、どんな植物に出会えるかな(*^_^*)


「秋草に 三顧の礼で 巡り逢い」 


[1717] 秋丁字 [PC]  2014/10/18 07:14:09    [削除]


   アキノタムラソウが終わり、よく似たシソ科のアキチョウジが目立つようになりました。近似種にセキヤノアキチョウジと云うのもあります。どちらも日本固有種です。アキチョウジは西日本に分布し、セキヤノアキチョウジは愛知から東に分布しています。「関屋」と云うのは関守の家の事で、箱根の関所辺りにたくさん生えていたので、関屋を冠されています。
 秋の七種は有名ですが、一方アキチョウジの群生などはより秋の深まりを感じさせてくれます。茎や葉は除虫剤や香料として使われているようです。


「青空と 秋の深さを 競い合い」


[1719] 薄(芒) [PC]  2014/10/19 07:43:59    [削除]


   秋の七草の代表的なススキです。和名表記では「薄」の字を使い、中国の漢字表記では「芒」を使います。他に「尾花」や「茅」も使われます。十五夜の月見に団子や収穫物などと一緒に供えます。日本全国に伝わる風習で秋の風物詩です。俳句では秋の季語ですが「末黒(すぐろ)の薄」は春の季語、「青薄」は夏の季語、「枯薄」は冬の季語で、年中俳句に詠まれています。
 イネ科の花は目立ちません。しかし穂全体が時々の顔で楽しませてくれます。奈良の若草山の野焼きは有名ですが、樹木の侵入を防止してススキの原を守るためのものです。夕日を浴びて銀色に輝くススキは人々を魅了します。


「穂芒の 一際高き 丘にあり」


[1720] 古代米 [PC]  2014/10/20 07:30:44    [削除]


   大阪みどりのトラスト協会ボランティア組織として「みどりすと」といのがあり、その活動地域を限定した「能勢みどりすとクラブ」が正式に発足した。活動領域は三草山ゼフィルスの森の保全、地黄湿地の再生保全、タガメの田作り(里地里山保全)の3個所で活動していく。昨日は「能勢みどりすとクラブ」の発足総会の後、赤米の刈り取りと稲架かけまでを行った。
 赤米と云うのはいわゆる古代米の事である。稲の野生種でタンニン系の赤色色素をたっぷり含んでいる。昨日アップのススキも始めは赤色である。最近は赤米・黒米・緑米などを混ぜた五穀米が健康志向の人々の間でもてはやされている。赤米は野生種なので粘りがなく、全然美味しくないので、もち米と混ぜて食べると良いらしい。


「刈り取った 稲束作り 遅々として」


[1721] 赤蜻蛉 [PC]  2014/10/21 05:59:13    [削除]


   秋の風物詩赤トンボです。赤トンボと云うのはアカネ属の総称ですが、この時季の赤トンボはアキアカネを指しています。一般的に赤トンボ=アキアカネと思っていいのでしょう。アキアカネの赤い色は気温と共に変化するようです。体温調節昆虫と云われている事を初めて知りました。一般的にオスのほうが赤みが強いようですが、寒冷地だとメスの方が赤くなるようです。と云う事でオスの婚姻色ではなさそうです。縄張り説が有力です。
 写真での止まり方を観て頂くと、翅を下げて休んでいます。これはアキアカネの特徴らしいです。カメラを近付けても逃げようとしません。安心して休息しています。ロクが「極楽とんぼ」だから仲間と思ってくれているのでしょうか(*^_^*)


「赤とんぼ この時だけの 二度わらし」


[1722] 大和三山 [PC]  2014/10/22 07:08:21    [削除]


   じねんクラブと云うサークルから大和三山を訪ねました。と云っても山に登るのではなく麓の歴史散策です。橿原神宮を皮切りに大福と云う駅までの10キロ余りの散策でした。仲間に詳しい方がおられ、たっぷりの資料を準備して下さり、万葉人の歌碑巡りなど飛鳥時代にタイムスリップして来ました。
 途中の本薬師寺跡(橿原市城殿町)の水田にはまだホテイアオイが綺麗な花を咲かせていました。地元のうねび北小学校生も毎年株を植える手伝いをしているようです。彼方に畝傍山を配したこの水田のホテイアオイは観光スポットになっています。


「秋の日の 大和三山 見え隠れ」


[1723] 丁子蓼 [PC]  2014/10/23 07:15:08    [削除]


   刈り取られた田んぼにチョウジタデの花と紅葉が目立ちます。タデと名前が付いていますが、葉が似ているというだけで、こちらはアカバナ科です。黄色い4弁花はアカバナと似ています。たまに5弁花もあるようです。萼付きの細長い実が丁子に似ているので丁子蓼と呼ばれています。
 別名をタゴボウとも言われます。実際に確認した事がないのですが、牛蒡の様な根なのでしょう。田んぼの雑草として扱われていますが、花は可愛いものです。


「陽を受けて ほっこり咲きし 秋の田に」


[1724] 殿様飛蝗 [PC]  2014/10/24 07:00:09    [削除]


   久し振りに会ったトノサマバッタです。淀川の河川敷でバッタのオリンピックをして以来ですから、もう10年になりますでしょうか。子どもの頃からトノサマバッタはオニヤンマと並んで憧れの的でした。それぐらい捕まえるのが難しいバッタだったのです。飛翔力抜群で警戒心も強いので、捕虫網で捕まえることが出来ません。試した事は無いのですが、バッタ釣りで捕まえることが出来るようです。
 このバッタは単為生殖機能を持っているので、雌単独で産卵できるらしいです。しかし、昨日は運よく道路上で雄が雌の上に乗るマウント中のトノサマバッタを見付けました。近寄ってカメラを構えても逃げません。バッタの世界でも恋は盲目なのでしょう(*^_^*)


「ポカポカの 小石褥の 飛蝗かな」


[1725] 川床料理 [PC]  2014/10/25 07:39:44    [削除]


   紅葉には少し早いですが、遠足シーズンか小学生から高校生までの団体が、わんさかと箕面に押し寄せていました。我々シニア自然大学校の講座生時代の仲間も箕面に集まりました。いわゆる同窓会です。箕面の滝まで子どもたちに何回も追い越されながらの散策でした。後で我々の平均年齢を聞くと75歳強だって。さもありなんというお年寄りグループの歩きでした。ロクが一番若いと聞いて俄然張り切りました。
 今回のメインは少し豪勢な川床での食事です。往復2時間の散策は出された会席料理の味をグレードアップしてくれました。アルコール類も進み秋の1日を堪能して来ました。例にもれず駅前で2次会まで……。足には弱いが酒には強いシニアグループです。


「友集う 洒落て川床 子持鮎」


 [1727] 黒枝豆収穫 [PC]  2014/10/26 07:08:46    [削除]


   京丹波町の知り合いの方から黒枝豆が出来ているよ!とお誘いがあったので、お言葉に甘えて行って来ました。引き抜いて頂いた株を、僕が押し切り機で根を切り落とし、皆さんの所まで運びます。集まった仲間は慣れているのか、用意されたコンテナにむしって行きます。全部持って帰って下さいよとのオナーの言葉に、欲も絡んでその仕事の速いこと。小芋も沢山の株を切って頂き、スコップで掘り起こして小芋をばらして行きます。かなりの重労働でした。
 丹波の黒豆は粒が大きくブランド品です。黒豆と云うのは大豆の品種で、この地方は夏の気温差が大きく、日中の蒸し暑さと夜の冷え込みで、霧が出やすくその環境が黒豆の生育に合っているらしいです。「丹波黒」や「和知黒」などと云う品種が作られています。早速帰ってからビールで戴いたのは言うまでもありません。


「茹であがる 黒枝豆の 馥郁と」


 [1728] 林檎 [PC]  2014/10/27 06:53:56    [削除]


   林檎は秋の季語で、林檎の花は春の季語です。そんなリンゴの花が狂い咲きしています。バラ科の花は目立つのでついカメラを向けたくなります。林檎が市場に出回るようになりました。最近の主流は西洋リンゴで和林檎にはめったにお目にかかりません。でも日本で作られるリンゴは立派です。西洋の旅先で食べるリンゴの小さなこと。日本はリンゴに限らず果物の改良が進み、美味しい果物は世界中から需要があるようです。
 今年は妻がリンゴ酢にチャレンジしました。ロクはあまり醤油を使わずに酢を多用していますので、リンゴ酢の出来上がりが待遠しいです。真赤な紅玉を使っていますので、酢の色が綺麗な紅に染まってきています。


「もう一度 咲いてみたいと 林檎花」


 [1730] 掃溜菊 [PC]  2014/10/28 07:28:09    [削除]


   有名な話です。大正時代に植物学者牧野富太郎が世田谷区の経堂にある掃溜でこの植物を見付けてハキダメギクと名付けました。小さな花であまり目立ちませんがルーペで見ると可愛い花です。よく似た花で一回り大きくしたタカサブロウと云うのもあります。ハキダメギクは熱帯アメリカ原産の帰化植物です。明治の終わり位に渡来してきたのでしょう。
 色んな植物図鑑に可愛そうな名前を付けられたものだと書いてありますが、実はハキダメギクは好窒素性植物で、有機物が捨てられる場所を好んで生えるらしいので、牧野さんはその性質を研究した上で名付けられたのだと思います。彼の名誉のために付け加えておきます。


「草の花 顔近づけて 愛でてやり」


[1731] 紅葉始まる [PC]  2014/10/29 14:00:27    [削除]


   昨日から泊りがけで奥猪名の郷に松茸を食べに行って来ました。年金者組合と云う全国組織の、能勢支部が主催した行事です。安く泊まれて松茸のすき焼きが食べられるという事で、近隣の支部からも参加して下さり、恒例の年中行事になっています。今年は参加者が多かったせいか、一人当たりの松茸が少なかったような気がします。獲れる絶対量が限られているので止むをえないのかもしれません。
 この辺りは気温も低くもみじの紅葉が始まっています。既に桜などは葉を落としてしまい、替わってナンキンハゼなどが綺麗なグラデーションで秋色を演出しています。例にもれず皆さんと自然観察しながら散策を楽しんで来ました。


「かくれんぼ する木せぬ木の 紅葉かな」


 [1732] 茶の木 [PC]  2014/10/30 07:43:37    [削除]


   ツバキ科の仲間チャノキです。サザンカと同じ時期に花を咲かせます。低木で花も下向きに咲いているので目立ちません。茶は聖武天皇の奈良時代に中国から渡ってきました。当時は薬としての利用でした。その後、鎌倉時代に入り日本でも栽培されるようになり、室町時代になって茶道として広まりました。庶民に飲用として普及したのは何時頃からでしょうか、多分江戸時代と思いますが、愛用の山渓ハンディ図鑑ではそこまで紹介していません。
 毎朝お茶を入れるのはロクの役割になっています。今まではベッドまで持って行きましたが、最近はテレビ体操が毎朝の日課になっているので「お茶を淹れたで!」と声をかけるだけにしています。美味しいお茶を探し求めていますので情報提供して下さい。


「茶の花に 似たる女性の 今いずこ」


[1733] 茶臼山 [PC]  2014/10/31 07:31:10    [削除]


   天王寺公園の自然観察のついでに、来年の大河ドラマが「真田丸」と決まり、合戦の舞台になった天王寺の茶臼山にも寄って来た。天王寺公園内は真田十勇士の一人、猿飛佐助など忍者が動き回る様子を電飾で表現している。夜に行ってみたらさぞかし綺麗だろう。茶臼山を囲むように河底池があり当時の陣所としては防御に優れていたのでは。
 夏の陣では3分の1の布陣で徳川勢と戦い、家康を窮地に追い込んだものの、あと一歩と云うところであえなく討ち死にした真田幸村は、大阪人の反権力好みと判官贔屓に今も生き続けている。秋の陣で巨人を打ち破り、あと一歩まで迫った「和田幸村」知略に欠けたか……ご苦労様でした。来年は期待してまっせ!


「プロ野球 ビールの不味く 秋の陣」


[1734] 障子張り替え [PC]  2014/11/01 06:54:09    [削除]


   有馬富士公園の福島池の畔に茅葺民家が立てられていますが、そこでの対応や管理はボランティアさんが交代でされているようです。観察会や有馬富士ハイキングなどに行った時に立ち寄ってお茶の接待など受けます。水曜日は秋晴れで、障子の張り替え準備中でした。昔は何処でも誰でもやらされたものです。
 最近の住宅は概ね洋風建築仕様になっているので、障子や襖なども見掛けなくなりました。クローゼットなどと云って箪笥なども部屋から消えてしまいました。機密性が良くなり雀たちの住まいもなくなり、「日本昔話」に出てくる風景は本当に昔話になってしまいました。


「縁側で 懐古に浸る 冬仕度」


[1736] 鵯上戸 [PC]  2014/11/02 07:31:43    [削除]


   赤い実が綺麗なヒヨドリジョウゴです。古い本に鵯が好んで食べるという記述があり、真赤な実は酔っぱらった赤い顔から上戸になったようです。万葉の平安時代には保呂之(ホロシ)と呼ばれていました。今でもヤマホロシなどよく似た植物があります。違いは毛の有無です。ヒヨドリジョウゴには茎や葉に毛が生えているので直ぐに同定出来ます。ヤマホロシの名前は同行した方に教わりました。
 実にはソラニンと云う毒性分が含まれています。ジャガイモの芽の所にある毒性分と同じです。熱を加えると消えるらしいです。全草毒になっていますが、薬効も優れていて帯状疱疹や急性肝炎、さらに腫瘍にも効き目があり注目されているとのことです。


「紅き実の 陽射しに熟れて 冬近し」


[1737] 亥の子 [PC]  2014/11/03 06:54:49    [削除]


   あらかじめチラシが配られていたので、今か今かと亥の子の来るのを待ち構えていた。「亥の子」については毎年の恒例行事なのでこの欄でもたびたび取り上げた。史実の程は定かではないが、1000年以上前から能勢では収穫を喜ぶ神事して伝承されてきたらしい。稲の刈じまいとして伝わる子どもたちの行事だ。
 ピンポ~ン!「こんばんは。あっロクさんや!」何時もの声が懐かしい。一昨年までは我々の区でも男児だけの行事だったが、子どもの数が減り女の子も参加するようになった。今年度の大将は中学1年生がまとめ役になり、大人は表面には出ずに裏方で子どもたちをサポートしている。年々子どもの数が減り何時まで続けられるか?少子高齢化に輪をかけるような、小学校の廃統合など限界集落化が先行き不安を掻き立てる。


「トントンと 地面打つ音 刈収め」


 [1738] 文化祭 [PC]  2014/11/04 07:40:16    [削除]


   恒例行事の文化祭に合唱団として参加してきた。11月にはコーラス交流会にも出演しなければならないので都合2回の発表になる。今年の課題曲はカノンの輪唱、ハロー・ディアンゴの振り付けつき合唱、カッチーニのアヴェ・マリアのハーモニー、それとゴンドラの唄の4曲だった。照準を文化フェスティバルとコーラス交流会に置いていたので、やっと出来上がったという感じだ。今年の発表では一番上手く歌えたという達成感をやっと持てた。
 写真はオープニングを飾る箕面高校ダンス部の演技だ。全国高校ダンス大会で栄えある優勝を果たした演技は、思わずうなってしまうほどの出来栄えだった。能勢の和太鼓サークル「絆」もオープニングを飾るにふさわしい演技だった。ダンスもしたい!太鼓もしたい!と仲間に云うと、骨折するから止めとき!と云われてしまったロク……。


「勲章は うたごえ胸に 文化祭」


[1739] 燻製教室 [PC]  2014/11/05 06:45:40    [削除]


   昨日はコープ委員会からの依頼で、家庭で出来る燻製作りの教室を我が家で開催した。中華鍋を使って簡単に出来る燻製類を作ってもらう。燻玉・シシャモ・秋刀魚開き・竹輪・チーズなどを用意した3つの中華鍋で手分けして作ってもらう。殆どがあまり熱を通さなくってもいいものだから、10分~20分で仕上がる。本格的な豚バラブロックのベーコンや沢庵の燻製(いぶりがっこ)は時間がかかるので、ロクが事前に窯に火を入れ、皆さんの燻製が出来上がる頃を見計らって準備しておいた。
 試食会で出来たての燻製を食べた参加者は、口々に美味しいを連発。ロクも赤ワインを持って来て頂いたので、それを頂きながらひとしきりの燻製談義をのたまう。生憎妻は山登りで不在だったので、接待役も兼ねた燻製教室だった。


「小春日に 我が家を包む 燻煙の」


 [1741] 東山トレイル [PC]  2014/11/06 07:22:01    [削除]


   東山トレイルのさわりを地元の方に案内してもらった。全部で17人の参加だったが、なにぶん高齢者とか足腰に自信の無い方もおられて、JR山科から出発したものの、毘沙門堂で4人が脱落して別行動。比較的元気な13人で歩いてきた。大文字山へのコースは何度か歩いているが、今回は行者道の様な宗教色の強いコース設定。途中に不動尊や滝の行場などがあり、霊気漂うハイキングだった。最後は同志社霊園内の新島襄と八重のお墓まで。
 お昼休みの場所は七福思案処と云うところ。七福神詣りの休憩所として、誰言うともなく呼ばれたのかなと思うが、思案処と云うのは何故だろうか?5差路になっており、どちらへ行ったものだろうかと思案すら場所だったのかな?ロクのどうでもいいような探究心が頭を持たげる。


「不動尊 政治の冬に 憤怒して」


[1742] 大待宵草 [PC]  2014/11/07 06:04:20    [削除]


   淀川の河原にまだ花を付けたマツヨイグサが残っていました。多分オオマツヨイグサだと思うのですが、他にアレチマツヨイグサとか、メマツヨイグサなどがあるので、同定するのが難しいです。竹下夢二が詠った「宵待ち草」はマツヨイグサで岡山に群生していたようです。最近ではオオマツヨイグサなどに押されてあまり見かけなくなりました。
 秋に根を掘りだしたものが風邪薬になるようです。根には葡萄酒の様な香気があり、ギリシャでは野獣が好んで食べると云われています。小さな種を風に乗せて沢山バラまきますが、月見草オイルの原料になっているとのことです。「種子たちの知恵」多田多恵子著によるとメマツヨイグサは何十年でも発芽の出来る環境を待つらしいです。まさに“私待つ~わ~何時までも待つは~♪”の世界です。


「寄せ書きを 友へ届けし 冬枯の」


 [1743] 竜の髭 [PC]  2014/11/08 06:16:07    [削除]


   ジャノヒゲですが別名のリュウノヒゲにしました。過去に二度ほど紹介しましたが、蛇に髭があったかなと云うのが可笑しくって、竜なら納得出来るのです。観察会も冬場に入りあまり花も咲いていない時期に青紫色の実が目立ちます。果実のように見えますがこれは種だという事です。弾玉とも呼ばれています。ジャノヒゲは草本だと思っていましたが木本だという記述がありロクを悩ませています。
 肥大した塊根は蛇が卵を飲み込んだように見えるとことからジャになったようです。この塊根が漢方で麦門冬と云われ優れた薬草だという事です。その塊根だけを採取して残った根を植えておけば毎年採取できるようです。


「宝石に 目ざとい人の 竜の玉」


[1744] 西山古道 [PC]  2014/11/09 06:47:13    [削除]


   地元山歩きサークルから、最近脚光を浴びている西山古道を歩いて来ました。西山古道と云うのは長岡京市にある善峯寺・光明寺・柳谷観音を結ぶルートです。過っては善男善女で賑わっていたらしいですが、道路が整備されてからは忘れ去られていました。最近の健康ブームでハイキング道として見直され、道標などが整備されました。
 今回のコースは西山天王山駅から小倉神社の方に回り、柳谷観音までの古道を歩いて来ました。三山には寄りませんでしたが、標高差250m位のアップダウンがあり距離こそ長いが、余裕の持てるコースでした。


「行く先の 古道一片 枯落葉」 


 [1745] 落葉拾い [PC]  2014/11/10 06:54:27    [削除]


   雨の一日になりましたが、ひとくらクラブの活動日に参加して来ました。自然観察路の整備活動の予定でしたが雨のために予定を変更。落葉を拾って葉っぱの標本作りをしました。公園内には各種の樹木が植えられているので、短時間で落葉を拾い集められます。雨に湿った落葉は新たな命を貰ったように輝いています。
 拾って来た落葉はそれぞれの感性でパウチして保存していきます。観察中は葉っぱの名前も覚えたようですが、いざラミネートする段になると「この葉っぱ何だった?」雨の日の観察会をこんな形で楽しんで来ました。ミレーが頭をかすめます。


「誰も来ぬ 雨の公園 落葉だけ」


[1746] 紅花襤褸菊 [PC]  2014/11/11 07:52:09    [削除]


   ベニバナボロギクは熱帯アフリカ原産の帰化植物です。日本で発見されたのは1949年と云うから、日本に来て間がありません。特徴は垂れ下がった筒状花が紅色をしている事と、花後にボロの様な白い毛に包まれている事です。同じようにボロに包まれているのは、ダンドボロギク・ノボロギク・ボロギク(サワギク)があります。
 香が春菊に似ているので、戦時中は兵士が春菊の代用として食べていたようです。何時も観察会に行くと葉を千切り、香りを嗅いで貰ったり、味見をして頂きます。山菜の類いは春の芽ぶき時ですが、ベニバナボロギクは冬場に採取できる貴重な野草です。機会があれば採取して春菊同様に召しあがって下さい。


「湯豆腐に 野草の香り 満ちあふれ」


 [1749] 仙人草 [PC]  2014/11/12 08:10:02    [削除]


   センニンソウの花が終わり、あとは風が吹けば飛んでいける状態になっています。名前の由来は花後の実から出て来る花柱を、仙人の髭に例えたもので、今がまさにその状態です。何とも変わった髭の付き方です。風に乗り易い形を進化の過程で獲得してきたのでしょうね。同じように風に乗って漂うガガイモをアップして頂きましたが、子孫を増やす植物の戦略にはただただ驚くばかりです。
 「馬喰わず」とか「牛の歯こぼれ」と呼ばれるのは、キンポウゲ科で毒草だからです。ところが薬効もあるようです。素人が手を出すとかぶれたりしますが、ちゃんとした処方で利用すると有用植物になります。毒草と言われるものに薬草が沢山あります。


「木枯らしを 今か今かと 待ち侘びて」


 [1750] 柚子 [PC]  2014/11/13 08:06:29    [削除]


   青かった柚子の実がだんだん黄色くなってきました。そろそろ採り頃かなと思っていますが、我が家に届くのは何時頃かな?と獲らぬ狸の皮算用をしています。この欄でも柚子の効用など紹介してきましたが、本当は今一番欲しいロクなのです。実は数日前から風邪気味で元気がないのです。こんな時、柚子を絞って蜂蜜を加えて、熱湯を注いで飲むと発汗を促し解熱効果もあるのです。
 あまり風邪など引かないのですが、連日の活動でかなり体への負担があったのでしょう。妻からも若くないのだからと釘を刺されました。一日たりと家でゆっくりすることが出来なかったので、これからは予定を減らして週に一度は休養日を作るかなどと、今だけ思っています。喉元過ぎれば~?


「たわわなる 柚子を横目に 通り過ぎ」


[1751] 木立ダリア [PC]  2014/11/14 07:27:09    [削除]


   皇帝ダリアの別名を持つコダチダリアの季節になりました。晴れ渡った冬の青空に凛と咲く姿は、人々に元気を与えてくれるような勢いを持っています。見上げるほどの背丈になりますので仰ぎ見る感じです。メキシコやコロンビアなどに分布しているようですが、日本にはつい最近入ってきたのだと思います。花の作りはコスモスと同じで花弁と思われている舌状花は8枚で、中央に黄色い筒状花の塊があります。
 もちろん草本ですが、大輪の花を支えるために茎は木質化しています。我が家にも植えて観察したいものだと思っていますが、猫の額花壇にはその場所がないので諦めています。ご近所で育てておられるので、楽しませてもらっていますが細かい観察までは出来ません。


「冬空に 背筋伸ばせと 叱咤され」


[1752] 紫青鶏頭 [PC]  2014/11/15 06:05:20    [削除]


   何時も散歩する土手道に一際目立つ赤紫の草が咲いていました。帰ってから図鑑で調べてみましたが、手持ち図鑑には掲載されていません。仲間の方に写真を送り調べて頂きました。その結果ムラサキアオゲイトウだと探し当ててくれました。熱帯アメリカ原産の帰化植物です。ホソアオゲイトウと同種だとするものと、分けているのものがありますが色の違いは歴然です。持つべきは友達ですね。特に興味を共有できる(*^_^*)
 13日、咳が止まらないので診療所に行きました。時々山を案内して頂いている先生です。風邪より山の話をして帰りました。帰り路に再びこの植物を写しましたが、それ以前に撮ったものの方が綺麗だったのでそちらを使いました。


「野鶏頭 足止めさせて 咳一つ」


[1753] 冬将軍 [PC]  2014/11/16 05:57:34    [削除]


   13日の夕方から冬型の気圧配置に変わり、翌14日は何処へ出しても恥ずかしくない位の冬将軍が能勢をすっぽり包みこみました。初霜と氷点下と云う家来まで連れてやってきました。暖房器具などまだ用意していなかったので、とりあえずは着こんで対応しました。
 ラジオのニュースでも能勢の寒さははたびたび取り上げられます。14日も例にもれず「能勢町では氷点下になりました」と報道され、仲間から寒中見舞いが寄せられます。この寒さを半分自慢したくもあり、半分は覚悟を決める「大阪のてっぺん」の長い冬が始まりました。


「身構える 間もなく来たり 初霜の」


 [1754] 安息中! [PC]  2014/11/17 06:49:52    [削除]


   カタツムリが桜の幹の窪んだところを占拠、あたかも休息しているようです。彼がその場所を居心地いいのか良く判りませんが、湿ったことろの好きなカタツムリは、そこが乾燥から免れ湿っているのでしょう。外敵に見つかり難いという地の利があるやもしれません。カタツムリは陸封された貝の仲間だと理解出来るのですが、何故か食べてみたいという気になりません。エスカルゴを食べるフランス人に脱帽です。
 先ほど「彼」と書きましたが、雌雄同体なのです。でも一個体では子孫を増やすことが出来ません。交尾して初めて子どもが出来ます。ここで休息中の個体は「彼女」なのかな。


「錦愁を 褥に散らし 夢心地」


[1756] 馬見丘陵公園 [PC]  2014/11/18 05:27:40    [削除]


   奈良のサークルから野鳥観察会で馬見丘陵公園に行って来ました。この辺りには古墳群があり、写真を写している場所も古墳の上からです。公園内には乙女山古墳・別所下古墳とナガレヤマ古墳の3つの前方後円墳が丘陵を作っています。ナガレヤマ古墳だけが円筒埴輪など配置して当時を復元しています。
 野鳥観察以外に五感を使って観察したのはドングリです。リーダーがマテバシイ・シリブカガシ・スダジイを炒って持って来てくれました。ちゃんと一人ずつ小袋に分けて。他にシャシャンボの実やエノキの実など小鳥に負けずに啄みました。好奇心旺盛なリーダーにならってメンバーも五感で観察するのに慣れてきたようで、何でも口に入れて確認する姿勢がすごいです。


「寒禽の 声に招かれ 右左」


[1757] 旧閑谷学校 [PC]  2014/11/19 20:11:38    [削除]


   サークルで備前の旧閑谷学校を訪れました。世界最古の庶民のための学校だったようです。1670年創建と云うから必見の価値があります。天下の三賢候の一人と呼ばれた岡山藩主池田光政が、重臣津田永忠命じて作らせたと紹介しています。周りを石塀で囲んでいますが、独特の工法で精巧さに驚きました。これは大陸の建築文化なのでしょうか。火除山と云う人工の山を作り防火に供えていたというのも驚きです。
 宿泊は岡山県備前市の日生(ひなせ)という湊です。海の幸尽くしで、牡蠣のシーズンには沢山の観光客が押し寄せるようです。民宿では海の幸をたっぷり頂いて来ました。定期船での諸島巡りも楽しんで来ました。極めつけは「かきおこ」牡蠣たっぷりのお好み焼きの事です。


「牡蠣料理 屋台の椅子が 味付けに」


[1758] 磯菊 [PC]  2014/11/20 06:52:15    [削除]


   最近よく見かけるイソギクです。葉の縁が白く彩られているのでよく目立ちます。名前の通り磯辺に生えるキク科植物です。公園などに植えられているので何度か写真に撮っていましたが、今回はまさに海辺の崖地に自生していました。薬用や食用にもなるらしいです。同行の仲間の庭にも植えられていると言っていました。
 砂地や崖地など乾燥しやすい処を生育地としています。キク科ですから集合花ですが筒状花のみで構成されています。その集合花が頂点をそろえて並んでいる様が何とも奇妙です。下からの花は茎が長くなり、高さを揃えています。大きな花の塊と見せる戦略なのでしょうか。


「海沿いに 旅情を醸す 磯菊の」


[1759] かきおこ [PC]  2014/11/21 06:51:32    [削除]


   近畿圏から日帰りで行ける牡蠣の本場が岡山県備前市の日生(ひなせ)だということぐらいの情報しか持ち合わせていなかった。と云うのも娘が日生に牡蠣を食べに行って、お土産に宅急便でどっさりと牡蠣を贈ってくれたからである。島巡り観光で頭島に付くと、ホタテ貝の貝殻が紐で結えて積まれてある。地元の方に教えを請うと、筏にホタテの殻をぶら下げておくと浮遊している牡蠣の種が殻に着いて、牡蠣がそこで成長するとのことだった。何でも8カ月で収獲出来るようだ。
 そうして獲れた牡蠣をふんだんに使ったお好み焼きの事を「かきおこ」と云い、こんなに牡蠣が入っていていいのと云うぐらい新鮮な牡蠣がトッピングされている。「かきおこ認定店」と云うのもあるから町あげての地域興しになっている。


「牡蠣を焼く 看板娘の にっこりと」


[1761] 山装う [PC]  2014/11/22 07:11:20    [削除]


   所属するグループから紅葉の名所箕面公園に行って来ました。目的はカエデ科植物とシダ植物の観察会でした。前もってボランティアガイドを頼んで頂きましたが、彼たちは観光協会に所属する方たちで、我々の観察会の目的にかけ離れた案内でした。辛うじてシニア自然大学で勉強した事のあるボランティアさんが、数種類のシダとカエデを教えてくれました。もちろん我々グループの方々は先刻知っている種類です。流石紅葉の名所箕面です。今年の紅葉は例年になく綺麗に色付いています。元気なシニアの姿に混じり、外国人観光客も沢山来ています。
 今日から3連休ですが、テレビでも紅葉情報を流しているのでごった返すことでしょう。庶民の生活とかけ離れたところで、先生方は上辺だけの笑顔を振り撒きに里帰りを始めています。消費税・脱原発・集団的自衛権・秘密保護法・TPPなどにNO!の審判を沖縄に続いて下したいものです。


「錦絵に 山装いて 時を待ち」 


[1762] コーラス
交流会 [PC]  2014/11/23 07:29:22    [削除]


   今年も文化祭に続き我が合唱団は、コーラス交流会でも発表の機会を与えて頂きました。今回は節目の30回目交流会だそうです。小学校6校、中学校2校のそれぞれのPTAの方々が1年間の練習の成果を発表し合います。指揮者の指導力や練習量などで実力に差はありますが、皆さん楽しんで歌っておられます。我が混声合唱団はゲスト出演と云う意味合いが強く、模範演技でなくてはならないので大変なプレッシャーです。はたしてそうなったのかどうか。
 来年も開催される予定ですが、再来年はすべての学校が廃校になり一ヶ所に小中1校に統合されてしまいます。と云う事は交流会もなくなる運命にあります。近隣の行政区でも珍しいコーラス交流会と云う文化の火が消えるのは忍びない思いです。


「歌声が 小春日和に こだまして」


 [1763] ボジョレ―ヌーボ [PC]  2014/11/24 06:57:38    [削除]


   毎年友達からボジョレ―ヌーボが赤白セットで送られてくる。今年も11月第3木曜日の解禁日に合わせて送られてきた。早速2014年の新酒を味わいたいところだが、それに合う料理にも拘りたい。基本的にはどんな料理でも良いはずなのだが、我が家の夕食に登るのは秋刀魚の塩焼きとか、おでんとか、湯豆腐などの鍋料理がこの時季の定番になっている。本来ならステーキとかチーズ料理などの洋風料理で味わいたいところだ。
 喉風邪も終息傾向にあり、2回のコーラス発表も終わり、ふれあい茶話会での工作提供も終えたので、ほっとしたところで久し振りの晩酌を嗜んだ。戴いたボジョレーの試飲をしたかったが、妻に伝えていなかったので夕飯はおでん。ちょっとワインには合わない。まだお預けを食らっている。


「友からの 新酒ワインに 待ての声」


 [1765] 玉水木 [PC]  2014/11/25 07:49:59    [削除]


   箕面の観察会で出合ったタマミズキです。高木なので実のなるこの時季しか見付けられません。タマミズキと云うからミズキ科の仲間かなと思いますが、こちらはモチノキ科の樹木です。愛用の山渓ハンディ図鑑によると、果実が美しく全体がミズキに似ているからと書かれていますが、ロク的には良く判りません。
 雌雄異株であまり見かける事の無い樹木ですから、わざわざタマミズキを求めて遠征したこともあります。近くのハイキング途中などで観た事もあるので、その場所をしっかり覚えておき、落葉した葉や強風の後に落ちた実などを観察してみたいものです。


「紅葉山 出番まだかと 玉水木」


[1766] ワイン解禁 [PC]  2014/11/26 06:29:05    [削除]


   50歩100歩の定例山歩きの日だったが、生憎朝からの雨で中止になってしまった。地元農家(猟師)の方から鹿肉の燻製を頼まれていたので、急遽予定変更して燻製作り。雨の日がご近所に気を遣わなくってもいい。洗濯物など干されていると、風向きによっては燻製の香り付けをしてしまう可能性がある。
 ヘルシーなジビエ料理が夕方には出来上がった。早速提供者にお届けして、お礼にお裾分けを頂いた。今夜はワインの解禁日。あっさりしたボジョレーヌーボの赤が鹿肉の燻製にぴったりだ。猪肉のロースや心臓なども一緒に燻製したのでジビエのアラカルトが食卓に上った。至福のひと時だった。


「奥山に 鳴く鹿も無く 哀しけれ」 


[1767] トトロの郷 [PC]  2014/11/27 05:47:13    [削除]


   先日の三世代交流ふれあい茶話会では、写真の様な鹿の折り紙を皆さんに折って頂いた。鹿と猪は害獣指定を受けている。農家にとっての鹿は厄介者で、可愛くもなんともないらしい。農作物を喰い荒らす憎まれ者になっている。因みに昨夜も知り合いの猟師から「大きな鹿が入った」と連絡があった。そんな鹿の折り紙は嫌がられるかと思いきや、可愛いねと皆さん真剣に折って頂いた。
 上手く折れた方には蘇鉄の実で作ったトトロを差し上げる、という作戦が功を奏したのか三世代、特におばあちゃんたちから、作り方の説明を何回も乞われた。毎年工作提供しているロクはおばあちゃんと子どもたちに覚えがいい。


「小春日に トトロの郷も 華やいで」


[1768] 紅葉狩り [PC]  2014/11/28 06:47:45    [削除]


   立て続けに紅葉狩りに出かけています。箕面を訪れた時は、まだ風邪も完全には治っていなかったので、紅葉を愛でる気持になっていませんでしたが、一昨日の川久保観察会では各種のカエデを観察でき、心まで紅色に染まりました。昨日は奈良奥山のハイキングコースを歩き、紅葉の名所「正暦寺」で“これで文句あるか”と云うほどの紅葉を堪能して来ました。
 コースは円照寺から始まり、山の辺の道をハイキングしながら正暦寺を目指し、後はバス移動も交えて帯解寺まで歩きました。ロクが脳梗塞で倒れて運び込まれた天理の病院の近くです。帯解寺は病院からの散歩コースに組み込んでいました。散歩にしては遠過ぎると看護師さんにお目玉を食らった懐かしいところです。


「打ち上げは 云わずと知れた 紅葉酒」


 [1769] 杉玉 [PC]  2014/11/29 07:08:02    [削除]


   造り酒屋の玄関に真新しい杉玉がぶら下がっていた。帯解寺の近くにある造り酒屋で「豊祝」と云う酒を作っている会社のお店だ。昨日アップの正暦寺は日本酒発祥の地と云うから、この辺りは良い酒が出来るようである。直売所を訪れて試飲させて頂き、無濾過で加熱処理をしていない「あらしぼり」の生酒を買って帰った。直ぐに召し上がって下さいというから早速頂いた。旨い酒だ。近鉄沿線には駅中居酒屋があり、そこで呑んだのが「豊祝」だった。
 緑の杉玉は新酒が出来て、絞り始めましたよ!と云う合図になっている。酒林とも云うらしい。緑の杉の葉がだんだん枯れて行き褐色になってくると、酒も熟成されて来た事を窺い知ることが出来る。もともと杉玉は酒の神様に感謝を捧げる習わしだったようである。


「杉玉の 造り酒屋に 聞く試飲」


[1770] 宿泊検診 [PC]  2014/11/30 13:09:03    [削除]


   毎年年末に泊りがけの検診を受けている。ミニドックと云ったらいいのかな。会社の保養施設での宿泊だから一般のホテルより安く泊まれて、料理もそれなりのものを提供してくれる。目の前に美味しそうな料理があるのに、もともと酒類が好きな我々に飲むな!と云うの酷な話である。始めにビールを頂くが、次から次へと出てくる洋風料理に、赤ワインが合うだろうとボトルをオーダーする。
 昨年は検査前に飲み過ぎたので、今年は控えめにしようと思っていてこの量だ。検診のために泊まっている客には、お酒などなくってもいいやと云うぐらいの料理にしてもらいたいものだ。とすぐに人のせいにしてしまうロクたちの悪い癖だ。何れ届けられる数値を観て、来年からは検査前には飲まないでおこうと云うだろうな(*^_^*)


「明日よりも 今日を活きると 師走前」


 [1771] 軒忍 [PC]  2014/12/01 06:47:42    [削除]


   少し馴染みのあるノキシノブです。胞子の塊をソーラスと云うらしいですが、葉の先端部側の半分に着いているのがノキシノブの特徴です。軒下などに生えているので軒忍と呼ばれていますが、写真の様に傾斜が急なところに着生して育ちます。クスノキなどの高木にも着生します。古くは万葉集にも登場しますが、中国では七星草とか金星草などと呼ばれているらしいです。利尿剤やできもの、腫れものに薬効があるようです。
 実はシダ植物は別扱いになっていて、手持ちの植物図鑑には掲載されていません。シダ植物をまとめた図鑑がないとなかなか同定出来ません。図鑑類は高額なので購入するかどうか思案中です。と云うのもシダ植物まで勉強するか否かの迷いです。


「一雨が 冬の気配を 軒先に」 


 [1773] 冬芽 [PC]  2014/12/02 07:13:46    [削除]


   コブシかモクレンか確認出来ていないのですが、暖かそうな毛皮のコートにくるまれて来年の春まで過ごします。1ヶ月スパンで観察してみたいなと思っています。モクレン科の花は桜より少し早いので3月下旬ぐらいには開花してくれるでしょう。何時も通る散歩道ですが、忘れずに記録できるかそれがあやふやです。
 モクレン科の植物の多くは精油成分を含んでいるので、香りが高く庭木としても人気があります。中でも山に自生しているタムシバなどの香りは、ハイキングの疲れを取ってくれるほどの癒し系香りです。まだ硬い冬芽ですが気持ちは既に来年の春に向かっています。


「お出かけは コートがいるよと 妻の云い」


[1775] 東山歴史散策 [PC]  2014/12/03 07:45:32    [削除]


   所属するサークルの仲間が京都にお住まいなので、東山を案内してくれました。日本三不動と云われている青不動の御開帳に合わせて企画してくれました。花園天皇など皇室ゆかりの青蓮院門跡には青不動の復元模写が展示されており、国宝の青不動は将軍塚青龍殿で御開帳されています。因みに三不動とは三井寺の黄不動と高野山の赤不動と、今回文化庁が3年がかりで修理した青不動です。
 歴史音痴のロクも信号と同じ青・赤・黄のお不動さんがある事を初めて知り、興味を掻き立てられました。焼酎では黒霧島と赤霧島があり、スコッチウィスキーにもジョニー赤とジョニー黒があったなあと、つまらない事を連想しています。


「東山 落葉踏みしめ 古へ」


 [1776] 多羅葉 [PC]  2014/12/04 07:03:28    [削除]


   京都八坂神社にある老舗料亭「中村楼」の庭先に植わっているタラヨウの雌木です。流石老舗料亭だけあって綺麗に剪定されて紅い実が目立ちます。以前タラヨウの花をアップした時に名前の由来などは紹介しています。葉っぱに字が書けるという事で、この木にもお客が記念に書いたのか落書きが残っています。番頭さんがわざわざ教えてくれました。
 郵便局のシンボルツリーになったのはまだ新しい事です。別名「ハガキの木」と云われています。能勢には沢山のタラヨウが自生しているので、子ども相手のイベントなどの時には、度々調達係を引き受けています。


「紅き実の そこだけ温き 十二月」


[1777] 弟切草 [PC]  2014/12/05 06:57:59    [削除]


   兄が鷹匠で、鷹が傷ついた時に使う秘薬を、弟が他の鷹匠に洩らしてしまったので、怒った兄は弟を切ってしまいます。そして飛び散った血が葉に着き、オトギリソウの名前の由来になったというのは有名な話です。葉を透かして見ると細かい油点があります。明点と黒点がありますがそれの着き方で種類分けしています。
 何時もの定点観察で花の時季には確認するのですが、実が生っているのを観察したのは初めてです。秋から冬にかけては素通りしていました。果実は3室に分かれ中に細かい種が入っていました。昔から生薬として使われてきたようで、オトギリソウ酒にしても好いようです。昨日は今年初めての忘年会で、午前中はご近所の方の告別式もありました。


「年の瀬の 心曇らす 涙雨」


[1778] 鳳凰 [PC]  2014/12/06 07:40:01    [削除]


   シニア自然大学の活動日で、午前中は森海連環学を研究している京大の先生から、芦生演習林での鹿害についての講義を受け、午後からは尼崎の寺町を歴史散策して来ました。寺町には11か寺があり、それぞれに趣のある風情で過っての城下町を彷彿させてくれます。
 写真の鳳凰は甘露寺の本堂の屋根に設置されています。対でなく一体なので、正式には鳳と呼ぶらしいです。本堂は1991年に桃山時代の様式を採り入れて改築され、西方浄土極楽鳳停殿と呼ばれています。


「冬空に 金色鳳の 凛として」 


[1780] 黄実の千両 [PC]  2014/12/07 07:41:36    [削除]


   正月の縁起物として古くから鉢植えなどで育てられ、庭木にも好まれているセンリョウです。冬の間赤い実を付けるマンリョウと共に人々の目を楽しませてくれます。黄実の千両もあるのですね。千両・万両以外に、百両はカラタチバナの別名で、十両はヤブコウジです。因みに一両はアリドオシです。千両・万両とアリドウシを鉢植えにして「我が家には何時も財産が有り通し」と語呂合わせを楽しんでいる庶民の姿が目に浮かびます。
 センリョウはマンリョウと違って実が葉っぱの上に付いています。鳥に早く啄んでもらいたい作戦なのでしょうか?枝や葉は薬用に用いられるようですが、陰干しした種は胡麻のように炒って食べると香ばしい味がするようです。試してみたい(*^_^*)


「千両の 赤実と黄実の 成り比べ」


 [1781] 梔子 [PC]  2014/12/08 04:45:42    [削除]


   アカネ科クチナシの実です。以前この欄では花の時季にアップしています。この実の口(萼)が開かないことから「口無し」に転化したとの説が一般的ですが、牧野富太郎は別の説を採用しています。実には6~7の稜があり、碁盤の脚のデザインに使われています。碁の対局者以外は口を出してはダメと云う戒めだそうです。「岡目八目」も其処から生まれた言葉です。事の当事者より第三者の方が情勢や利害得失を正しく判断出来るという四字熟語です。
 クチナシは昔から染料などに使われてきました。布だけではなく、無毒なので栗きんとんやたくあんなどの食品にも使われています。サフランは高価なので代用としてクチナシを使って黄色いカラーライスを作ったりされるようです。変わったところではおにぎりの着色にも使われているようです。


「クチナシの 実には男の 匂いせり」


[1783] バリ観光 [PC]  2014/12/11 16:18:11    [削除]


   旅行社「友の会望年ツアー」でバリ島に行って来ました。出掛けた日がマイナス3℃で、バリの空港は湿度の高い30度!冬から夏への旅でした。センターツーリストと云う小さな旅行社ですが、友の会会員が旅行社を支えています。会員の要望から生まれる旅も沢山あります。双方向で良い旅作りをされています。その一つに格安望年ツアーも企画され、今回は数年振りの海外ツアーだそうです。ロクも友の会に永らく係わって来たので、久し振りに皆さんに会いに行きました。
 インドネシアのバリ島は常夏のリゾート地と思っていましたが、島中がヒンズー教の寺院かと見紛うほどの宗教色に満ちています。個人のお宅か寺院かの区別がつきません。まさに神々の宿る島と云う雰囲気です。写真は海辺の岩の上に建てられた寺院でタナロット寺院です。


「厚着捨て 椰子の茂れる 島に在り」


[1784] クタビーチ [PC]  2014/12/12 07:00:10    [削除]


   ホテルから数分の所に綺麗なビーチがあります。ビーチで寝ころんでいる外人観光客以外は、殆どがサーファーばかりです。一応水着を持って行きましたが、今回は観光予定が詰まっていたので泳ぎは断念しました。皆さんに披露するほどの肉体美でないというのが本心です。それと波乗りには適しているのが、荒い波は遊泳には向かないようです。
 この欄に載せるのも憚られるほどの大胆なポーズで、我々シニアの目を楽しませてくれた水着姿に後ろ髪を引かれながら、シニアにふさわしい寺院巡りに周りました。滞在型で来る機会があれば、日がな一日ビーチで寝そべっていたいロクです。


「常夏の 渚素足で 冬忘れ」


[1785] 花弁売り [PC]  2014/12/13 06:56:10    [削除]


   旅先の市場歩きが大好きです。そこには文化とか生活が凝縮されています。その国の経済まで分かるような気がします。バリ島の市場には沢山の種類の果物が並んでいます。日本にも東南アジアの果物が各種輸入されていますが、現地で食べれる新鮮な果物は旅行者だけの特権です。今回も果物の王様ドリアン、女王のマンゴースチンをはじめリュウガンや樹に生っている初めての果物なども食べてきました。
 色とりどりの花弁だけを扱っているお店もあります。ディスプレイ用やお供え用に皆さん買って帰られます。神棚に供えたり、玄関前の道に供えたりされています。道に供えるのは悪霊が家の中に入ってこないためだと説明を受けました。お供えは毎朝の習慣になっているようです。


「山茶花の ひらひらひらに 想い馳せ」


[1786] 十月桜 [PC]  2014/12/14 07:00:01    [削除]


   この時季目立つ桜は総じて冬桜と呼ばれていますが、厳密にはフユザクラは5弁の花で、八重で咲いているのはジュウガツザクラです。他に子福桜も秋から冬に咲きます。ジュウガツザクラは江戸時代後期に園芸品種として栽培されたとのことです。10月~1月までと3月~4月にかけて二度咲きします。春に咲く花が冬よりも大きくなるようです。
 近くに蓮華寺と云うお寺があり、そこに十月桜が植えられています。隠居した住職の話です。日蓮が生まれた秋に桜が咲いていたらしいですが、桜は春に咲くものと思っている檀家衆が「それはおかしい?」と云ったので、実際に冬に咲く桜を境内に植えたという話です。果してに日蓮の生まれた時の桜は何桜だったのでしょう?


「冬桜 姿健気に 今日も咲き」


[1787] 池田城址 [PC]  2014/12/15 06:58:58    [削除]


   土曜日は山友会の定例日で納山会(望年会)を池田の街歩きとセットで企画しました。まだ山に復帰できないというメンバーにも参加してもらいたいからです。大病を患われた方も参加して下さり、和やかでゆったりした時間を過ごせました。五月山の麓に池田城祉があり、今は天守も再建され過っての池田城を偲べます。織田信長に攻め入られた池田氏の無念、戦国時代にタイムスリップ。時あたかも政治決戦の日。今回の選挙結果をどう読むか?沖縄選挙が未来の姿を示唆しているようです。
 日曜日はひとくらクラブの恒例行事になっている注連縄作りで、今日は我がコーラス団の忘年会。年末の行事が目白押しです。年賀状を始め年内にやってしまわなければならない仕事が山積みです。知り合いからはまた鹿が獲れたとの連絡も入りました。多分、鹿の燻製を作ってもらいたいのでしょう。まさに師走!否、下僕(ロク)走るの昨今です。


「開票を 一喜一憂 望年会」 


[1789] 歌声望年会 [PC]  2014/12/16 07:08:01    [削除]


   コーラス団の忘年会を川西の「暮らしのスタジオ」と云う落ち着いた静かな場所で持ちました。料亭を買い取って地域のコミュニティーを図るスタジオとして提供されています。オナーの思いが伝わります。料理屋から取り寄せた料理に、持ち込みワインでの食事は至福の時間です。車での参加者が多いので赤白ワインはロクが責任を持ち平らげました。
 我が合唱団は午前中の練習を済ませ、場所を移動してコンサート形式の望年会を楽しみました。美味しい料理を頂きながら、ピアノの先生の演奏に耳を傾け、団員2人のハーモニカ伴奏で歌声を楽しみ、最後は全員でミニコンサートをし、合唱団らしい望年会でした。


「厳かに 聖歌を歌い 年忘れ」


[1790] 散歩道 [PC]  2014/12/17 06:46:04    [削除]


   北海道に大型の低気圧が居座り、日本列島をすっぽりと包み込む冬型気圧配置になっています。まだ真っ暗ですが外気温を確認に出てみました。勿論氷点下です。先日の寒波の時はマイナス3~4℃でしたが、今日はマイナス1℃です。でも風が強いので体感温度は下がると思います。
 土手道が通常の散歩コースになっていますがご覧の状態です。ポカポカ陽気なら写真でも撮りに出ようかという気持ちになりますが、霜の降りた土手道は寒くって…。昨日は終日雨で幽閉状態、今日こそは冬芽探しに出かけようと決意しているところです。


「音連れて 明けゆく空に 来る寒さ」


[1791] 冬芽観察会 [PC]  2014/12/18 06:53:55    [削除]


   この冬一番の寒さと云うより、近年に経験したことがないぐらい寒い一日でした。武田尾の定点観察に行って来ましたが、日中の気温も上がらなかったので、昼食後、早めに観察を切り上げて退散する始末です。何時もはゆっくり観察する道も何故か急ぎ足になります。早く温かいものに有り付きたいとの気持ちが見え見えです。熱燗がほっこりさせてくれた事は言うまでも有りません。
 ムラサキシキブの実が残っていますが、来年の春に芽吹く冬芽が観察出来ます。紫陽花と同じような裸芽が枝先に付いています。この木は強靭なのでカマツカと同じように道具の柄などに使われるようです。杖としても使えるようなので、機会をみて採取したいものです。実を啄みに来るイカルなどの野鳥の姿も観れずじまいでした。


「逆境に 背筋伸ばして 立つ冬芽」


 [1792] 痰切豆 [PC]  2014/12/19 06:56:48    [削除]


   紅い莢が開いて中から黒い豆が2つ出ている。果してタンキリマメかトキリマメか悩むところである。観察会で何時も詳しい人に「どっちやったかな?」と聞いている。観たところ花も実も同じ様なので判り難いが、辛うじて葉に違いが有り、タンキリマメは葉の先のほうが幅広になっているのに対して、トキリマメは葉の基部側が幅広になっていて、先端部が尖っているのでそれを目安にしている。
 「山小屋のよっさん」が以前にタンキリマメをアップして下さっている。この豆を食べると痰が切れると云うので名前の由来になっているが、山渓ハンディ図鑑によると俗説らしい。我々は工作材料として採取させてもらっている。


「列島は 爆弾気圧 咳一つ」


[1793] 百合の木 [PC]  2014/12/20 07:31:42    [削除]


   葉を落としたユリノキの実が冬空に震えています。実はマツボックリを細くした感じの集合果で、翼の付いた種は中央からはがれて行き、外側だけを木に残しています。服部緑地の曽根側入り口に数本植わっています。原産は北アメリカで明治に渡来して来ました。「百合の木」は大正天皇が皇太子だった頃命名したと伝えられています。花の形から外国ではチューリップツリーと呼ばれています。北米インディアンがこの木を切り倒しカヌーに使っていたようです。
 葉の形から半纏木(ハンテンボク)とか軍配の木とか奴凧の木とか云われるぐらい特徴的な葉の形をしています。高木になるので花をつぶさに観察し難いですが、薄い黄緑色で基部にはオレンジ色の斑が入り、まさにチューリップの花のようです。モクレン科なので香りも高いことでしょう。


「枯木立 晴れと曇りで 姿変え」


 [1794] ファミリー自然教室 [PC]  2014/12/21 06:57:06    [削除]


   服部緑地公園で毎月最終土曜日にファミリー自然教室を開催している。年末は予定を繰り上げて開催しているが、12月の工作テーマはクリスマス飾りかお正月飾りに人気がある。今回はミニ門松を対で作って頂く段取りにした。土台は細めの孟宗竹、ソギは篠竹でそれの固定兼剣山用は笹を準備した。毎回100人分は材料を準備する。
 ところが生憎の雨。天気予報でも雨予報だったので公園に来る人は少ない。昼前には本降りになりすっかり人通りが途絶えた。長年やっているとこんなことも度々ある。結局来場されたのは予定していた4分の1。子ども対象のイベントとしては寂しい締めくくりだった。


「児らたちの 笑顔で締める 年の暮」


 [1795] 白膠木 [PC]  2014/12/22 07:50:29    [削除]


   漢字表記では難解ですがヌルデと読みます。虫こぶ(五倍子)で有名なウルシ科の植物です。辛うじて雌木には乾燥した実だけが垂れ下がっていました。虫こぶにはタンニンが沢山含まれているので、資源として活用されていたようです。お歯黒を塗っていた時代にはヌルデの虫こぶやキブシが使われていました。実は塩味がするので山間部では塩の代わりに使ったとのことです。乾燥させた実には下痢・咳・痰止めの薬効があります。
 観察会では何時もヌルデの実を摂って味見しています。其の味からシオノキ・シオカラノキ・ショッペノキなどと呼ばれています。今回も口に入れてみましたが、実は硬く乾燥してしまって塩味も少なくなっていました。どの小鳥たちに啄んでもらうのだろうか?


「塩の実を 凍てた道路に 飛ばす口」


 [1797] 装飾電車 [PC]  2014/12/23 06:43:42    [削除]


   たまたま乗り合わせた電車がクリスマスバージョンの装飾電車でした。昼間なので雰囲気は有りませんが、夜間の時間帯なら、ある区間だけ車内灯を消して沿線のイルミネーションを楽しませてくれる趣向になっているはずです。昨年もわざわざ乗り越してイルミネーションを観に行った事を思い出しました。今年はノーベル賞にあやかって青色バージョンかな?
 退職後続いている飲み会も最近は昼間に設定されることが多くなってきました。夜遊びまわるのがだんだん億劫になってきたからです。ただ昼間の会場探しが大変です。昨日も忘年会でしたが、ランチ形式だったのでラストオーダーを急かされ、飲み足りない分は2次会でと云う事になりました。


「段々に 聖夜の灯りも 離れ行き」


[1798] 今年の
出来栄え [PC]  2014/12/24 06:52:19    [削除]


   この欄を「注連縄」で検索してみると、昨年も同じ時季に注連縄作りをしました。今年は既に3回目の注連縄作りです。今回は知り合いの方からも作ってと依頼されたので2つ作りました。出来栄えは年々良くなっているようです。と云うより要領が判って来たので早く出来るようになりました。先生の予定を押えるために来年の日程まで決めてきました。
 玄関に飾るのは28日と決めています。ご近所を歩いてみて「我が家の分が一番立派だ!」何時も独りでほくそ笑んでいます。年中門松を飾っているお宅もあります。伺うと伊勢の風習らしいです。地方によっては鶴や亀などをデザインした注連縄もあり、伝統民芸品の藁細工の様な立派なものもあります。注連縄ウオッチングも楽しいかも(*^_^*)


「作品を 並べて自慢 年の瀬に」  


[1800] 今でしょう! [PC]  2014/12/25 07:20:55    [削除]


   冬咲き桜としては立派なヒマラヤザクラを観に行って来ました。今年初めて淀川流域観察会で探し当てた桜です。この欄で既に取り上げていますので説明は省きます。サクランボの出来具合はどうか?とか何回か訪れて定点観察して来ました。写真を撮っていると通りがかりの人が気付いて「ソメイヨシノが咲いている!」と云われたので「これはヒマラヤザクラと云うのですよ」と蘊蓄を垂れました。
 見頃は年末から1月一杯ぐらいでしょうか。今年の1月に咲いていましたから、かなり花期は長いと想像出来ます。阪急京都線の「相川」駅直ぐの安威川沿いの緑道入口に植わっています。ぜひ訪れて観察してみて下さい。見頃は何時?今でしょう!(今年の流行語について行けなくって、やっと昨年の分が役に立ちました。)


「冬咲きの 桜に明日を 託したき」

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