大阪のブナ林
梢で見張っている雄のアオバズク
右がブナ・左はシデ
手作り紙芝居「ブナのふしぎ」
西日本でのブナはだいたい標高1000m位の温帯域に生育するとされている。ところが能勢妙見山では標高662mと低いのにブナ林がある。特にアカガシやヤブニッケイなどの常緑広葉樹と混生する珍しい樹林帯を形成している。中でも珍しいのはシデ類の樹木と同じ所から芽を出し合体しているブナがあり、研究者の間で注目されている。妙見山の標高は低いが日本海型の寒冷地で、以前は積雪も多かったのでブナの生育に合っていたのかもしれない。ブナ林は大阪府と兵庫県にまたがっているが、大阪では和泉葛城山と2個所だけなので大切に保護している。兵庫県側はまだ保護対象になっていないようだ。
連休を利用して娘たちが来てくれたので、妙見のブナ林を見せたくて連れて行った。途中に野間の大ケヤキ(大阪府の天然記念物)があり、そこに毎年コノハズクが営巣して、間もなく雛が巣立つのでそこも観察に行った。たくさんのバーダーが望遠カメラを据えておられたので、覗かせてもらい親鳥雄雌を観ることが出来た。手持ちデジカメで撮ってみたが、証拠写真にもならないお粗末なものだった。
「海の日に 山に出掛ける へそ曲がり」