仙人草
仙人草などと表記されるがツル性の落葉低木です。愛用の図鑑では「樹に咲く花」にではなく「野に咲く花」に掲載されているキンポウゲ科のセンニンソウです。8月から9月頃に繁茂するので夏真っ盛りのイメージを受ける花です。香りも良く、白花一輪は高貴な感じがしますが、覆いつくすほど咲いていると却って暑苦しさを感じます。名前の由来は花が終わると花柱が伸びて、その先に白い毛が密生するのを仙人の白髭に例えたからだと云われています。クレマチスの節木台木として使われているようです。よく似た仲間にボタンヅルというのがあり、何時も観察会ではその違いを説明しています。
キンポウゲ科と聞くだけで毒草だと判断してしまいます。確かに汁液でかぶれるようです。その発疱成分を利用して皮膚をわざと赤疹させ、神経痛やリュウマチの痛さを忘れされるように使っていたようですが、今ではそんな非科学的な方法は採られていないようです。中国では薬草ですが日本ではあまり使われていないとのこと。
「白き花 秋が来るのは まだまだと」