ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

過去へのご招待19

[2002] 農賃表 [PC]  2015/06/11 07:05:22    [削除]


   昨日は展葉調査の打ち上げということで、妙見の森でバーべキューを楽しんで来ました。往復ケーブルと云うのも年寄り臭いので、お酒を頂きましたが帰りは歩いて下山しました。この辺りは日本一の里山と言われています。炭作りや竹林の整備などボランティア活動も活発に行われています。家の周りには竹林やクヌギなどの二次林があり、その奥には奥山もあります。水田には小川に繋がる井出からの水が流れていて、日本の原風景と言える里山が機能しています。
 ボランティアだけでは維持できないのが田んぼです。農家の方々によってコメ作りが続けられています。農業だけでは食べていけないので、若者が都会に移り住んで、田舎はお年寄りばかりです。そんな地域の農賃表という張り紙です。農業の大変さが伝わってきます。


「白鷺が 早苗の筋に くの字書き」


[2003] 紫式部 [PC]  2015/06/12 06:50:39    [削除]


   冬に紫の可愛い実が出来、初夏には紫の花を咲かせるので、ご存知源氏物語の作者紫式部に準えてムラサキシキブと言われています。実も花もこの写真俳句には何回も登場させていますので検索してご覧下さい。園芸種ではコムラサキやシロムラサキもあります。
 観察会で出合うと花の付き方と、葉の感触を確認してムラサキシキブかヤブムラサキかを見分けます。こちらの花は葉腋から上に咲いています。葉の手触りはざらついています。一方ヤブムラサキの花は下向きに付いているので目立ちません。葉はビロード状で、すべすべしています。昔は私もと思われている方もいらっしゃるのでは(*^_^*)


「雨上がり 花紫の 艶姿」 


[2004] 夏椿 [PC]  2015/06/13 07:26:41    [削除]


   ナツツバキが梅雨空に純白で清楚な花を咲かせています。樹皮にも特徴があり斑紋が綺麗に出ています。実は10年ぐらいたってから樹皮が剥がれ落ちて斑紋が出来るらしいです。花は一日花で椿と同じように落花します。林内で一際目立つヒメシャラが仲間です。
 別名をシャラノキと言われているので、今でも「沙羅双樹」だと思っておられる方も多いと思います。沙羅双樹はインド原産で日本の土地では育たないらしいです。お釈迦さんが涅槃になられた時にまつわる話で、沙羅双樹に似ているので「沙羅の木」と名付けられ、仏教寺院に好んで植えられています。因みにお釈迦さんの誕生の時の木はインド菩提樹です。


「花色も 今日を限りの 沙羅の花」


[2005] 再度山 [PC]  2015/06/14 06:58:31    [削除]


   山友会例会で再度山に行って来ました。布引の滝やダム湖は六甲山系ハイキングの帰り道に通るので覚えているのですが、目的地が再度山と云うのは随分と昔に行っただけで、すっかり記憶から抜けています。新神戸駅から直ぐに布引の滝へ辿り着きますが、人気があり沢山のハイカーで賑わっていました。再度山公園までは殆ど舗装されて遊歩道の雰囲気です。頂上付近の公園には車で行けるという手軽さも人気の要素になっているようです。
 我が山友会も高齢化が進み、出来るだけ楽なコースをと云うのが暗黙の了解になっています。となるとコース選びも大変です。手持ちのガイドブックに載っていない、ファミリーコース選びはネット情報に頼るしかありません。来月は何処へ行こうかな?


「ゆるゆると 汗もかかずに 最後尾」


[2006] 昆虫教室 [PC]  2015/06/15 07:23:55    [削除]


   所属させて頂いている「ひとくらクラブ」今月の例会は昆虫教室です。講師から最近の昆虫事情など興味ある話をして頂いた後、フィールドに出て昆虫採集をします。生憎の曇り空で昆虫の活発な様子は観察出来ませんでした。彼等は天気のいい日によく飛びまわるようです。今回の教室でびっくりさせれられたのは、昆虫類が日陰に追いやられ、冷遇されていると云う話です。切手の図案に登場していた蝶などの昆虫類は姿を消してしまった事を知りました。子どもたちから遊びを奪ってしまった学歴偏重社会が遠因だと思うのですが。
 虫屋という言葉があります。これは虫を商売にしていると云う事ではなく、昆虫採集をして標本を作ったり、飼育したり、写真に撮ったりする昆虫愛好家の事です。中でも蝶屋が一番多くて、次はカミキリ屋だそうです。昨日の先生はカミキリ屋でした。ロクを自然の世界に誘ったのは蝶屋の友人からです。


「捕虫網 追う目子どもに 成りきって」 


[2007] 苦苺 [PC]  2015/06/16 07:14:29    [削除]


   猪名川町のレクレーション・研修施設がある奥猪名まで観察会の下見に行って来ました。シニア自然大学校の講座生が宿泊研修に来られて、その研修カリキュラムに自然観察会も組み込まれているのです。コース案内を頼まれているのでお手伝いに行きます。毎年参加しているのですが、植生が年と共に変わって行きます。多年草だと思っているのになくなっていたりするので、下見は欠かせません。人為的な要素と植物同士の忌避行動などがあるのかもしれません。
 今年の特徴は木本類の実成りが多いことです。赤く熟れたキイチゴがたくさん出来ています。ニガイチゴと同定していますが、もしかしてクマイチゴかもしれません。甘味は有るのですが、少し苦味が口に残ります。他に美味しいナガバモミジイチゴも黄色い実を付けていました。これは講座生のために残しておこうと云う事になりました。


「木苺が 観察会の 邪魔をして」


[2010] 亀の瀬地滑り [PC]  2015/06/17 06:28:49    [削除]


   所属しているサークルの例会で大和川流域の大阪側(柏原市峠地区)で、通称「亀の瀬」と言われる処の地滑り対策事業の見学に行って来ました。4万年前から度々地滑りを起こしていたと推定されていますが、明治以前の記録としては残っていません。近年では昭和6~7年と42年に大規模な地滑りを起こしています。昭和37年から国土交通省の直轄で調査と対策事業が始められました。半世紀を掛けて最先端の工法で進められた対策は、昨年度に一応の完了をみ、今は監視活動を継続されています。
 世界的にも注目を集めた最先端の技術とは排土工(18年をかけて上部の土を排した工事)、集水井(土中の水分を抜くための排水抗ネットワーク工事)、深礎工(鋼管の杭を地中に埋め込んで行く工事)を主要な地滑り対策として進められて来ました。細かなところではGPSの配置などでの監視など、現在も進められています。何れにしても目から鱗の見学でした。


「井の中を 蛙となりて 眼を開く」 


[2011] 苗代苺 [PC]  2015/06/18 07:07:15    [削除]


   来月予定の観察会下見で金剛山に行って来ました。本番当日は往復ロープウェイの予定なので、そのつもりで出掛けましたが、南海の切符売り場で割引切符を頼んだところ「ロープウェイは点検中で運休しています」と言われました。せっかく能勢から難波まで出て来ているので、歩いて登る事にしました。歩けばそれに応えてくれるもので、渓筋の登山道にはウツギ・エゴノキ・ネジキ・ヤマボウシなど初夏を彩る白花が迎えてくれました。
 予定しているコースを歩きましたが、端境期なのかあまり草本類の花には巡り逢えませんでした。キイチゴを食後のデザートにしっかり頂きましたが、写真のナワシログミはピンクの花をつけて、まだ実にはなっていませんでした。花弁は開かず雄蕊を抱いた状態が変わっています。甘く熟した実の生食も美味しいですが、疲労回復と美肌に薬効のあるナワシロイチゴ酒は万人向きの薬用酒らしいです。


「紅色で 媚びる苺の おちょぼ口」


 [2012] 鹿子草 [PC]  2015/06/19 06:41:47    [削除]


   少し湿った林内にカノコソウの花が咲いています。薄っすらとピンク色を帯び鹿の子絞りのようです。名前の由来もこの花色にあります。別名を春女郎花と言いますが、花が似ているのか匂いが似ているのか?芳香をよい匂いと感じる時はヒステリー状態にある時だと云います。生憎匂いまで嗅がなかったのでその時にヒステリーだったかは?
 根茎を乾かせたものは吉草根と言って、安全で毒性の無い鎮静薬に使われるようです。中世の頃は「すべての病気を治す薬」と言われていたようです。“病は気から”に転じる話で納得出来ます。


「白花に 紅を引いたか 鹿子草」


[2013] 水千鳥 [PC]  2015/06/20 07:32:09    [削除]


   自然観察サークル『トンボのメガネ』で室池園地に湿生植物の観察に行って来ました。ずっと金曜日の雨予報が続いており、昨日の朝もまだ雨が残っていました。何人かの方から「行くの?」の問い合わせがあり、曇り予報に変わっていたので、意を決して「行くよ!」とお伝えしました。時折小雨もぱらつきましたが、傘をさすほどの事もなく涼しい観察会になりました。
 目的の一つにハンゲショウの観察を入れていましたが、まだ花穂は小さくて、葉っぱもようやく白くなりかけの状態でした。最近ではあまり見られない絶滅危惧種のミズチドリが一ヶ所に咲いていたのがラッキーでした。木道から少し離れている湿地の中なので、水辺の千鳥と云う花の様子や、別名ジャコウチドリと言われる好い香りまでは嗅げませんでした。


「梅雨空に 背筋伸ばして 水千鳥」


[2015] 桐擬き [PC]  2015/06/21 07:54:38    [削除]


   キリモドキとも云われるジャカランダを天王寺の一心寺に訪ねました。この花は中南米原産で50種ほどあるようですが、日本に植えられているのはアルゼンチン産のものらしいです。一つの花房に50~90位の薄紫花を付け、それが樹全体に咲いている様子を想像してみて下さい。世界三大花木に含まれている所以です。他にノウゼンカズラ科のカエンボク(西アフリカ原産)とマダガスカル原産のホウオウボク(マメ科ジャケツイバラ亜科)で、何れも逞しい植物です。
 午後からは本来の目的であるシニア自然大学校の公開講座「植物・あっぱれ!」を聞きに行きました。講師は甲南大学教授でテレビ・ラジオでもお馴染みの田中修先生です。その話の中で、ノウゼンカズラが地中から電信柱の穴を通って柱のてっぺんに咲いている不思議のテレビ放映が紹介されていました。田中先生がその謎を解き明かした逞しい植物のあっぱれ画像です。


「梅雨曇り 見上げる空に 花シャワー」


 [2016] 半夏生 [PC]  2015/06/22 07:35:06    [削除]


   先日の室池園地の湿地ではまだハンゲショウの花穂が小さかったのですが、天王寺公園の池では一足早く咲いています。1年の真ん中を半夏生と云い7月1~2日にあたり、この時季に咲くのでハンゲショウと名付けられました。トラノオ(虎の尾)と云う植物もありますが、こちらの学名はトカゲ(蜥蜴)の尾となっています。小さな花には花弁も萼片のありません。初めは花穂が垂れていますが、開花につれて立ち上がってきます。
 ハンゲショウは虫媒花なので、虫に花が咲いたよと知らせる工夫として、葉っぱがペンキを流したように白く変色しています。木本類では猫の好きなマタタビも同じように葉を白くさせて虫を誘います。花が終わると白かった葉っぱは元の緑葉に戻ります。


「半夏生 化粧済ませて 虫を待ち」


[2017] 剣尾山 [PC]  2015/06/23 06:48:31    [削除]


   「北摂の山を楽しむ会」の6月例会が雨のために中止になっていて、昨日剣尾山に行くと云うメール連絡を頂き急遽参加して来た。剣尾山は地元能勢にあり結構人気の山で783.74mの表示が頂上にある。これを『悩み無し』と読ませている。実際の標高は地図上に784mと出ているので、小数点以下の数字が正しいのか判らないが信じることにする。極楽トンボのロクのためにある様な山だ。
 下山は一般コースから外れてサブコースを案内してくれると云う事で、期待してリーダーに付いて行った。何処で道を間違ったのか、GPSでコース検索しているメンバーが知らせてくれる。本来なら引き返すのが山での鉄則だが、GPSではひらすら急坂を下って行けば道路脇に降りれるようだ。渓に降りると云うのも鉄則から外れている。案の定、行く手に川が立ちはだかっていた。何とか渡れそうだ。しかし我々シニアはバランス感覚が衰えている。近くに藤のツルがあったのでそれをロープ代わりに使って、全員無事に徒渉することが出来た。


「冷や汗と 玉汗混じりの 剣尾山」   


 [2019] 観察発表会 [PC]  2015/06/24 07:37:20    [削除]


   シニア自然大学校の講座生カリキュラムに夏季合宿が組み込まれていて、毎年県立奥猪名健康の郷を利用されている。今年は緑組の60人だ。4班編成になっているので、それぞれの班にガイド役が付き、自然観察の案内をしてきた。ロクもそのお手伝いをしている。今年は各班ごとにテーマを設けて観察しようと云う事になっているので、要望を聞くと「食べられる植物を知りたい」と云う事だった。終わってからの観察発表会では全ての班が申し合わせたように、食用・薬用をテーマに挙げられていた。
 山菜・野草はロクの得意分野なので、これは食べられる、これもという具合に片っ端から紹介して行った。彼らの発表の段になって、果たしてこれでよかったのかと思ってしまった。“へえ~そうなんや!”と云う驚きを伝えきれなかったのかなと云う反省である。


「植物に 心奪われ 熱中症」


[2021] 熊野水木 [PC]  2015/06/26 07:10:57    [削除]


   この時季山に行くと白い花が目立ちます。樹木に限ってみると白花が多いようです。ノリウツギやリョウブなども咲き出しています。クマノミズキが山でここだよと主張しています。ミズキとよく似ているのでなかなか同定は難しいのですが、クマノミズキは葉っぱが対生なのです。対生か互生かで見分けるのですが、束生しているとよく判りません。ミズキより約1カ月遅れで咲き出すクマノミズキだと知っていれば、概ね間違う事は無いでしょう。
 ミズキ(水木)と云うのは樹液の上昇力が強く、春先に幹や枝を切ると水が滴るところから来ています。熊野を冠しているのは熊野地方で見付けられたからです。実が出来る頃になると、果柄が珊瑚のように赤くなり鳥たちを誘います。


「純白も 黄ばんで終える 夏の花」


[2023] 臼の木 [PC]  2015/06/27 06:59:46    [削除]


   何とも忘れ難い特徴的な実を付けるウスノキです。一度覚えると忘れようとしても忘れられない植物になります。実の形から臼の木と呼ばれるようになりました。別名をカクミノスノキとも云います。花はドウダンツツジの様な壷型で薄緑に紅を引いた様は先日アップしたサラサドウダンにも似ています。実と同じように5綾が目立ちます。
 山を歩いていると偶に見付けるのですが、何処にでもあると云う木でもないので、実を食べてみたい気持ちを抑えて後のハイヤーや小鳥たちに残しておきます。同じ様にウグイスカグラの実も食べるほど見つかりません。


「緑陰に ルビーの如き 珠一つ」


[2025] 白鳥40年 [PC]  2015/06/28 07:41:51    [削除]


   青春時代に支援していた白鳥事件の決定から40周年になるそうで、関西市民集会と題した集いが開かれました。各県から集まった参加者で会場は埋め尽くされました。参加者のほとんどが昔青春と云う方が殆どです。第1部は「なくそうえん罪 救おう無実の人々」と云う事で、現在えん罪で闘っている方々の訴えが、我々参加者の心を揺さぶりました。第2部は白鳥事件のシンポジュームで、元裁判官や弁護士がパネラーとして、それぞれの立場から白鳥決定の『疑わしきは罰せず』の積極的判断に付いて述べられました。
 当時は政治的弾圧が主流でしたが、最近は一般市民が巻き込まれるえん罪事件が増えています。おやじ狩りとか痴漢事件など何時なんどき犯人にされるか判らない時代です。日本の自白偏重という取り調べは世界の法曹界から見ても異常です。可視化も今すぐ始めなければならない応急策ですが、推定有罪体質から推定無罪体質への法曹界の意識改革も必要です。


「暑き日に 熱き涙を 共にして」


 [2026] 肝臓茸 [PC]  2015/06/29 07:00:09    [削除]


   菌類研究会の例会で若山神社のキノコ観察会に参加させて頂いた。講師は下野義人先生。メンバーはかなりの経験を積んだ方たちばかりのマニアックな集団である。写真を撮りたかったのに、と思う間もなく次々と同定用に採取されて行く。持っておられる図鑑はかなり使いこまれている。このキノコ観察会で勉強になったのは、採取したキノコを固体毎に入れる紙袋を持参することと、携帯用の手鏡が必携だと思った。全部で100種ほどのキノコが同定された。
 今回初めて出合ったキノコが何種類もあったが、ロクを釘づけにしたのがこのカンゾウタケだ。ショッキングピンクのキノコが椎の大木に付いている。何でもアメリカでは「貧者のビーフステーキ」フランスでは「牛の舌」と呼ばれ、普通に食用キノコとして食べられている。ロクが貰って帰って食べた事は言うまでもない。スライスしたものを生食で齧ってみると酸味がある。ハンバーグの茸ソースに入れてみた。“何処かに椎の大木がないかな”と云うのが食べた感想だ!


「梅雨雫 たっぷり吸った 紅き舌」


[2027] 靱草 [PC]  2015/06/30 07:03:32    [削除]


   ウツボグサは昨年・一昨年・今年と続けてアップすることになります。名前の由来などは下の検索枠から過去の分を検索してみて下さい。今年も白花のウツボグサが咲いていたようなのですが、写真に収めることが出来ませんでした。多年草でどんどん拡がって行くので、次の機会にでも撮って(採って)来ようと思っています。野の花などはあまり採取しない主義ですが、ウツボグサは花壇でも拡がってくれるので育てやすい野草です。園芸種よりも野生の花が咲いていた方が趣があります。
 シソ科特有の唇弁花が咲き終わり、夏頃には花穂が枯れたようになるところから夏枯草(かこそう)と呼ばれています。この状態のものが生薬として利用されます。暑気払いの茶材としても効果があるようなので試してみて下さい。(知り合いに野草茶の権威がおられますので……)


「夏の陣 矢を引く輩 敗れたり」


[2029] 夏櫨 [PC]  2015/07/01 08:06:11    [削除]


   昨日は花曜日の追加OPハイキングで箕面に行って来ました。何回も行った箕面ですが、今回は全く歩いた事の無いコースで、所々で「ここに繋がっていたんだ」と云う点と線が結びつかないコースでした。谷底目掛けて真っ逆さまに降りるようなところもあり、変化に富んだコースでした。
 秋になると山で見付けては口にするナツハゼの実が出来かけていました。和製ブルーベリーだと云ってみんなで味見します。ツツジ科スノキ属の仲間には他にも食べられるものがあります。先日アップのウスノキやシャシャンボ、アクシバなどです。以前に教えて貰った記憶に、食べられる実の見分け方として梅マークが付いていたら大丈夫と云うのがありました。ナツハゼの果実酒はクエン酸やリンゴ酸を含み疲労回復・滋養強壮に良いとされ、味と色ともに良く最高級の果実酒になります。


「紅き葉の 夏櫨季節 先取りて」 


 [2031] 藪萱草 [PC]  2015/07/02 07:32:13    [削除]


   散歩道にヤブカンゾウが咲き出しました。ごてごてとした花なので百合の様な清楚さを感じません。暑苦しい夏の花です。ノカンゾウなら一重だからニッコウキスゲと同じような雰囲気があるのですが、生憎この辺りでは見かけません。ヤブカンゾウは一日花なので、咲きかけの早い時間ならたぶん綺麗な顔を見せてくれているのかもしれません。
 あまり好きな花ではないのですが、毎年山菜の時季の若芽と花の蕾には随分とお世話になっているので、仁義としてもアップしないとロクの男が廃るのです。明日あたりは開くかなと云う蕾を採取して、茹でてから甘酢に漬けたりおひたしにすると結構美味しく頂けます。


「花々の 行水浴びて しっとりと」


 [2032] 泰山木 [PC]  2015/07/03 05:42:25    [削除]


   北アメリカ東南部原産で明治初期に日本に渡来して来ました。今ではどこにでも植わっている馴染みのあるタイサンボクです。花の大きさは日本の樹木の中で最大です。花弁が9枚~12枚ある様に見えますが、6枚が花弁であとは萼片です。モクレン科特有の芳香を持っていますが、キンモクセイやクチナシやカサブランカのようにむせ返ると云うほどではなく上品な香りです。
 タイサンボクは大木にならないと花を付けませんので、通常下から見上げる感じですが、ここ長居植物園のものは身近で花を観たり匂いを嗅いだりできるのです。木の下には未熟の果実が既に落ちています。工作用に今年も拾い集めることでしょう。


「泰山木 目線に白き 花を置き」 


[2033] 九蓋草 [PC]  2015/07/04 07:42:09    [削除]


   サークル『トンボのメガネ』で金剛山の植物観察に行って来ました。下見の時よりもたくさんの花が咲いていて、梅雨時としては殊のほか涼しくて気持ちの好い観察会になりました。今回は往復ケーブル利用と云う楽ちん観察会で“しっかり観察・ゆっくり歩こう”のスタンスで望み、植物たちとの対話を楽しみ、山頂駅周辺には「らくらくコース」もあり森林浴もでき、心身のリラックスが計れました。
 伊吹山でお馴染みのクガイソウが我々を迎えてくれました。数枚の葉っぱが輪生して、それが9段ぐらいになっているので「九階草」と呼ばれるようになり「階」が「蓋」になったようです。因みに蓋と云うのは笠を数える単位だそうです。「伊吹浴剤」にはクガイソウの他にトウキ、シシウド、ヨモギなどの薬草が入っていて、大変いい香りで、体が温まり、快眠出来るようです。クガイソウの根茎にリューマチや関節炎をやわらげる薬効があるとのこと。


「涼しげに 高嶺に咲きし 九蓋草」  


[2034] 木天蓼 [PC]  2015/07/05 07:40:17    [削除]


   マタタビの葉が白くなり、花が咲いたよ!と虫たちに知らせている。半夏生と同じように葉っぱが白くなるのでこの時季は見付けやすい。観察会で花を観察している時「雄花と雌花が付いているよ!」と得意げに紹介した。ところが帰ってから図鑑で調べるとマタタビは雌雄異株と云う事が判り、大きな間違いをしてしまった。我々のグループだけではなく他のグループまで巻き込んで間違った事を伝えてしまった。写真は雌木だった。虫たちを呼ぶ話と虫こぶが出来る話を伝えたので50点で及第としてもらおう(*^_^*)
 猫にマタタビと云うぐらいネコ科動物を陶酔させるようだが、生憎猫を飼っていないので試した事がない。とことが人間もマタタビの実を食べると、また旅が続けられるぐらいの力が付くようだ。マタタビ酒は有名だが若い実の塩漬けも好いらしい。若芽や茎も山菜として利用されてきた。葉が白くならないと判らないロクには春の新芽を見付けられない。


「白き葉の 近くに夏の 見え隠れ」


[2035] 国民平和行進 [PC]  2015/07/06 07:38:05    [削除]


   5月にスタートした原水爆禁止国民平和行進の基幹コースは6月30日に奈良から大阪にバトンタッチされて8月6日を目途に広島・長崎に向かっています。それに呼応して地域では網の目で平和行進が繰り広げられており、豊能郡(豊能町・能勢町)は地域が広いので毎年自動車パレードで参加しています。今年は被曝70年の節目の年で、世界中から核兵器を廃絶しなければと云う思いと、安倍内閣が憲法違反の戦争法案をなりふり構わずゴリ押ししようとやっきになって最中、子どもたちを再び戦場に送るな!と云う思いの強い行進になりました。
 昨年に続いてロクは宣伝カーの運転を任されました。歩きが基本のロクはあまり車を利用しません。マイクを握る人や手を振る方を同乗させての運転で、先導車でもあるので後続車の確認やコース取り、さらに時間配分など気遣いの運転が要求されました。何よりもあまり走っていない運転手に命を預けた同乗者の心配はいかばかりだったかと(*^_^*)


「突き上げる 拳に未来 梅雨晴れ間」


[2036] 慰問活動 [PC]  2015/07/07 07:29:48    [削除]


   昨日も障害者のケアー施設にコーラス団として慰問してきた。社会貢献で毎年2個所の施設訪問しているが、練習中の課題曲を本番形式で発表できる場としても役立っているので、お互いにメリットがあり一方通行にはなっていない。ふれ愛コンサートは三部構成で、一部はお馴染みの曲を聴いていただき、二部では皆さんと一緒に歌い、三部は今年の課題曲を聞いて貰うと云う流れになっている。先月のコンサートよりも上手く歌えたと実感できる。謂わば場数を踏むチャンスを提供してもらっている。
 入所者には何人も顔なじみの方がおられる。昨年はアンコールの時に炭坑節を踊られる方がいたので、今年は我々もにわか仕込みで踊りを覚え、会場内を入所者と一緒に踊りながら交流し親睦を深めてきた。


「盆踊り ひと月早く さのよいよい」


 [2037] 猿梨 [PC]  2015/07/08 07:26:18    [削除]


   先日アップのマタタビと同じ仲間のサルナシです。山の果実で一番美味しいとされ、猿が好んで食べるので猿梨と言われるようになりました。未熟な実を採取してホワイトリカーに漬けこんでおけば、強壮に優れた薬草酒になるようです。実は10月頃に熟れて香りも良く甘く美味しいものです。蔓は細工物に使われたり、樹皮と併せて薬草としても使われるようです。日本三大奇橋の一つ徳島の「祖谷のかずら橋」にはマタタビの蔓が使われています。
 キウイフルーツによく似ているので、皆さんにはキウイの原種だよと紹介していましたが、日本ではかなり昔から食べられていたようです。という事は別に原種ではなく近似種と言うところでしょうか。受け売りで話をしていると間違って伝えてしまいます。キウイフルーツの原種は中国産のオニマタタビというものだそうです。


「若き実の 熟れるを待たず 梅雨土産」


 [2038] 空蝉 [PC]  2015/07/09 06:36:41    [削除]


   昨日の淀川流域観察会で蝉の鳴き声を今年初めて聞きました。ジージーと鳴く声が、孫が僕を呼んでいる様に聞こえます。午前中だったのでおそらくクマゼミだと確信しています。鳴き声でも種類は判りますが、鳴く時間帯でも判断出来ます。環境指標的には場所でも判りますが……。因みにクマゼミは午前中、アブラゼミとツクツクボウシは午後、ヒグラシは朝夕、ニイニイゼミは終日鳴いています。蝉が鳴き出すと夏本番です。そろそろ梅雨も終わることでしょう。クマゼミの雌が枯れ枝と間違って光ケーブルに産卵管を差し込み、ケーブルを傷つけたと云うのを知り、そそっかしい蝉もいるものだと呆れています。
 カツラの木に抜け殻があったので根元を観てみるとたくさん穴が開いていました。この抜け殻の事を空蝉とも云います。もともとは仏教的言葉でこの世に生きている人間(現人)を指します。源氏物語やドラマや歌などでもお馴染みで俳句の季語にもなっています。


「現し世に 背なの綻び 空蝉の」


 [2040] 木下野 [PC]  2015/07/10 07:24:04    [削除]


   シモツケをキシモツケとも言う。それは草本のシモツケソウに対してつけられた別名である。同じようにイラクサ科のアカソと言う植物も草本と木本があり、木本の方はコアカソを呼ばれている。どちらも草木共に良く似た植物である。木本にニワトコと言う植物があるが、ある条件下では草本のままだと云うから、進化の過程で草本ニワトコが出来るかも知れない。これはロクの単なる私見と思って欲しい。
 シモツケは下野國(栃木県)で発見されたと紹介されているが、古くから染料として栽培されていたようである。清少納言の「枕草子」にも登場すると云うから“春はあけぼのようよう白くなりゆく山際~”を読み返してみたくなっているロクがいる(*^_^*)


「梅雨空に 鹿の子模様を 纏う花」


[2041] 芒蘭 [PC]  2015/07/11 06:49:12    [削除]


   宝塚「西谷の森」の下見に行って来ましたが、たくさんのノギランに出合いました。ロゼット状の混生葉だけ見ているとショウジョウバカマとの区別がつかないぐらによく似ています。この時季になってやっと区別が付きます。蘭などと言っていますが、ラン科ではなくユリ科(ノギラン科)です。トラノオ(虎の尾)に対してこちらはキツネノオ(狐の尾)と呼ばれています。
 最近は外来種の植物が急速に増えて来ている中、日本固有種には殊の外愛しさを感じます。念のために言っておきますがロクは別にナショナリストではないのですよ。最近はやたらナショナリズムを掻き立てる風潮が目立ち、空恐ろしさを感じますが看過は出来ません。


「許すまじ 戦禍を語る 夏の来て」 


 [2042] 天狗茸 [PC]  2015/07/12 06:54:16    [削除]


   絵本に出て来そうな綺麗なテングタケが山道に顔を出していました。山友会の例会であまり知られていない箕面の脇道コースを歩いて来ました。駅前から滝道を外れ、西江寺を経由して「風の杜」に出て、才ヶ原~二十二曲がりを掠め~三ツ石~谷山林道~政の茶屋~自然研究路~箕面の滝に出るコース取りです。反省会はお好み焼き屋と決めていましたが、臨時休業でやむなくイタリヤ料理のバールへ。山帰りとしては似つかわしくないお洒落な打ち上げになりました。
 一時遠ざかっていたキノコですが、最近また興味を持ちだし、キノコ観察会などに参加しています。以前キノコ中毒を経験しているのですが、何でも食べてみたいロクはまたまたチャレンジすることでしょう。テングタケは毒と判っているから口にしませんが、よく似たガンタケと言うのがありますから気を付けなければ。


「梅雨湿り おとぎの国から 来た茸」


 [2043] 茸観察会 [PC]  2015/07/13 06:46:51    [削除]


   ひとくらクラブ例会はキノコ観察会です。休日と言う事もありたくさんのファミリーの参加がありました。講師から簡単なレクチャーと注意しなければならないカエンダケの話などを受け、公園内のキノコ探しに出発です。子どもたちも絵本などでお馴染みなのかキノコには興味があるようです。我々大人より目線が低い分、小さなキノコも直ぐに見付けます。「このキノコの名前を教えて下さ~い」先生も大変です。
 芝生や落葉や樹木の脇や朽木などから採取したキノコは約60種。食べられるだろうキノコも採取しましたが、今回は図鑑情報を信じて試食は断念しました。アンズタケと言う綺麗な黄色いキノコでした。


「虫の目で 探す子どもら 夏茸」


 [2045] 箕面山 [PC]  2015/07/14 06:06:47    [削除]


   北摂の山を楽しむ会から箕面山を案内してもらいました。あれだけ箕面に通っているのに、本家本元の箕面山へは行った事がなかったのです。あまり知られていないのかハイカーに遇う事もない静かなコースでした。所々で馴染みの場所を通過しましたが、点と線ではつながらない初めてのコースを楽しむことが出来ました。
 二日前にも箕面に行きましたが、ここは樹木が茂り、夏場のハイキングにはうってつけのコースです。台風接近の所為か適度に風も吹き、あまり汗をかくこともなく快適なハイキング日和になりました。お目当てのお好み焼き屋さんも営業していたので、打ち上げも満足出来ました。


「すいすいと 南風の後押し 箕面山」


 [2046] 大岩ヶ岳 [PC]  2015/07/15 06:55:33    [削除]


   二日続けての山歩きです。JR道場駅から千刈ダムまでのアスファルト道をブーブー云いながら歩き、やっと山道コースに入ります。前半は何とか木蔭もありますが、大岩ヶ岳に向かう尾根道は直射日光を受けながらの厳しいコースです。けっこうな急登で体温が上がっています。冷えたスポーツ飲料が嬉しいひと時です。時折木蔭に入ると谷からの風が心地良く、山登りのだいご味を味わう瞬間です。
 標高の割には厳しい山登りコースですが、頂上は360度の眺望があり人気の山で、真夏を避ければ好いコースだと思います。道場駅前まで引き返した時、打ち上げまで待てないとコンビニで500mlの缶ビールを調達しました。もちろん後で反省会に行ったことは言うまでもありません。


「缶ビール 喉の渇きが 駄々をこね」


[2048] アオバズク [PC]  2015/07/16 07:43:10    [削除]


   国指定の天然記念物である能勢(野間)の大ケヤキには、毎年フクロウ科の渡り鳥アオバズクがやってくる。4月頃に来て7月中旬までを大ケヤキの中で子育てし、下旬には巣立って行く。小型のフクロウで黄色い目が愛くるしい。その姿を求めて愛鳥家たちがカメラを携えてやってくる。毎年大陸から青葉の季節にやって来るところからアオバズクと呼ばれるようになった。 
 ところが今年は箕面の滝道にもアオバズクの番が訪れて営巣し、散策している人を釘づけにしている。まだ雛の姿は見えないが間もなく束の間のデビューをしてくれることだろう。彼らが箕面を気にいってくれたら、これからは毎年飛来してくれるだろう。箕面の夏の風物詩になる事を願っている。ここに来ているのはひょっとして昨年能勢で巣立ったアオバズクだったりして(*^_^*)


「緑陰に クリクリ眼 見開きて」


 [2050] 合歓の木 [PC]  2015/07/17 07:40:17    [削除]


   マメ科とは思えない花を咲かすネムノキです。葉っぱが夜には閉じるという就眠運動をするところから「眠りの木」と言われネムノキに転嫁しました。反対に花は夜から開き始めます。雄しべが目立ち、まるで化粧用刷毛のようです。英名ではシルク・ツリーと呼ばれています。夏の花として毎年鑑賞しているので、この欄でも取り上げたものと思っていましたが、日常的に目にしている花なのでうっかりして失礼していました。
 漢字表記の合歓と言うのは夫婦の交わりを表す言葉で、そこから来ているという説もあります。紀女郎が万葉集で詠っているのは「合歓の花が羨ましい。昼間は美しく咲き、夜は好きな人に抱かれるように眠るんだから」何とも色っぽい歌です。一方貝原益軒は「合歓の若葉を食べると五臓を安じ気を和らげる」とネムノキの薬効を紹介しています。


「合歓の花 男心を くすぐりて」


 [2051] オオスカシバ [PC]  2015/07/18 07:31:38    [削除]


   変わった昆虫を見かけたので写真に撮っておいた。帰ってから図鑑で調べようと思ったが、あいにく子ども用「学研の図鑑」しかない。さ・え・ら文庫の「昆虫の採取と観察」にも載っていないので、仕方なくネットで検索するしかない。ところが目(種類)が判らない。トンボの仲間だろうか?とかセミの仲間かな?という具合である。ようやく辿り着いたのがチョウ目スズメガ科の蛾の仲間だった。
 一般的に蝶や蛾というのは鱗粉を持っているから判るのだが、このオオスカシバは翅がセミのように透明になっている。羽化直後には灰白色の鱗粉に覆われているようだが、羽ばたくと直ぐに脱落して透明な翅になるらしい。蛾は一般的に夜活動するが、オオスカシバは日中に活動して、ホバリングしながら吸蜜するらしい。幼虫の食草はクチナシらしい。我が家のクチナシの葉っぱを食べている犯人がこいつかもしれない。


「見てくれと 昼飛ぶ蛾の 翅広げ」


 [2052] 宝物 [PC]  2015/07/19 07:47:27    [削除]


   7月9日に地元小学校4年生の野外自然観察のお手伝いをしてきた。その時のお礼の手紙が昨日届き、子どもたちの喜びや感動が伝わり、役に立ったんだと胸をなでおろしている。当日は雨模様だったので、教室でも対応出来るように工作キットや紙芝居なども用意して行った。担任と相談の結果、雨具持参で野外に出ることにした。子どもたちは非日常に興味を示すようで、活き活きした顔を見せてくれた。
 テーマとして動植物の名前を切り口に案内した。神社では蟻地獄からウスバカゲロウの幼虫を捕まえたり、クサノオウの黄色い汁を手の甲に塗って、薬草には毒がある事を目で確認させながらの説明には、インパクトがあったのかたくさんの子どもが手紙の感想に書いてくれていた。ネジバナなども左右にねじれている不思議に目を輝かせてくれた。子どもたちの手紙がロクの宝物でたくさん溜まって来た。


「児らたちの 手紙肴に ビール飲み」


[2053] 車花 [PC]  2015/07/20 07:21:46    [削除]


   トウバナの仲間クルマバナです。花も唇弁花で茎も四角になっていてシソ科の特徴を余すところなく備えています。都会ではイヌトウバナなどがお馴染みですが、こちらはどちらかと云えば少し山間部の里山辺りでしか見かけられません。田んぼ脇など日当たりのいい場所を好むようで、数段に分かれて花を付けている様が特徴的です。車輪のように花が付いているところからクルマバナと名付けられました。図鑑で分布を確認すると日本特産のようです。 
 台風と梅雨で数日足止めを食っていましたが、やっと青空が覗き出し散歩が出来るようになりました。少しパソコンが病気だったので、知り合いに往診を頼んでいます。それまでの短い時間の散歩でした。夕方にはパソコンも修復し、梅雨明けも間近になりアクティブライフ再開です。


「梅雨明けを 待っていたよな 車花」


[2054] 空飛ぶ座布団 [PC]  2015/07/21 06:19:46    [削除]


   シニア自然大学校主催の公開講演会でムササビの勉強をしてきた。関西野生生物研究所の川道夫妻からの講演で、第1部は川道美枝子先生の「ムササビと古代人と妖怪伝説」鵺(ぬえ)・砂かけ婆(ばばあ)・天狗・野衾(のぶすま)・一反木綿などがムササビだったんだろうという面白い仮説。写真を見せて貰うとなるほどと納得出来る。第2部はメイン講演会で川道武男先生の「ムササビー空飛ぶ座ぶとんー生態と繁殖」でたっぷりの写真とデータで我々聴衆をうならせる研究成果の発表だった。10年間、実に976夜にわたり観察・調査され、尾の形や腹の色などから個体識別された117頭の行動記録である。
 何よりも感心したのはご夫婦で同じ動物を観察調査されている事と、目先の利益に左右されない研究姿勢である。質問者が「ムササビの研究をしていてどんなメリットがあるのか?」に対して「何もない!野生生物が愛しいだけだ」という謙虚な研究姿勢には拍手を送りたい。


「夏の夜に 一反木綿の 飛ぶ話」


[2055] 特定外来生物 [PC]  2015/07/22 07:32:02    [削除]


   サークル「じねんクラブ」から滋賀県守山烏丸半島へハスを求めて行って来ました。湖岸を埋め尽くすほどのハスが観光客を楽しませています。遊覧船もこの時季運行されているようです。僕たちグループの目を引いたのはオオバナミズキンバイでした。綺麗な花が塊で繁茂しています。6年前に初めて琵琶湖で確認されました。生命力旺盛で見る間に烏丸半島周辺に拡がってしまいました。
 綺麗だと写真に撮りましたが、これが何と特定外来生物に指定された厄介者だったのです。日本のミズキンバイは絶滅危惧種なのに、こちらのオオバナミズキンバイは生態系に影響を及ぼす外来水生植物なのです。法律で栽培、保管、運搬が禁止されています。予防三原則として“入れない、捨てない、拡げない”とPRしています。何処かの国の核三原則はないがしろにされていますが。


「ゆらゆらと 湖岸で媚し 夏の花」


[2057] ニホン
アマガエル [PC]  2015/07/23 07:50:40    [削除]


   裏が田んぼという環境なので雨蛙が我が物顔で花壇を棲みかにしている。今年孵った赤ちゃん蛙の数がおびただしい。僕は可愛いと思うのだが、妻は蛙が苦手なようで、家の中に入ってこようものなら飛び上がらんばかりの声を出す。そんな時は両手で捕まえて花壇に放り出してやる。子どもの頃から蛙なら各種触っていたので何とも思わなかったが、雨蛙のつるつるした感触の粘液には毒成分が含まれているらしい。自分の皮膚を細菌から守るためのもので、通常触ったぐらいでは問題ないのだが、手に傷口などがあったり、その手で目を擦ったりすると、失明することもあるらしい。
 ニホンアマガエルは周りの環境に合わせて色を変えることが出来る。ホルモンの分泌で色素細胞を拡張したり、伸縮させたりして変身する凄技を持っている。他のシュレーゲルアオガエルとかモリアオガエルなどもそんな能力を持っているのだろうか?


「雨蛙 ここが我が家と 澄まし顔」


[2058] 葛 [PC]  2015/07/24 06:17:19    [削除]


   ご存知「秋の七草」クズの花が花穂の下から順次咲き出しました。俳句の季語は秋ですが、7月から咲き出し秋を先取りしています。キキョウも早い時期から咲き出します。七草の名前は「お・す・き・な・ふ・く・は」と覚えたらいいと教えて貰いました。クズは繁殖力旺盛でマントを作り林を覆ってしまいますが、他の七草には絶滅危惧種になっているものがあり、なかなか野生のものが見つかりません。
 どちらかと云えば厄介者のクズですが、古来から役立つ植物でした。新芽や花は食用になるし、根っこから採れる澱粉は漢方の薬用や食用に利用されてきました。奈良県の国栖(くず)が産地で、デンプンや葛粉を京都まで売りに来ていたようで、そこからクズと謂われるようになったようです。ツルの繊維から織った葛布は静岡の特産だそうです。もっと利用したい植物です。


「茂る葉に 隠れて咲きし 葛の花」


[2059] 鷺草 [PC]  2015/07/25 07:07:11    [削除]


   野生ランの一種サギソウが羽を広げているのに出くわしました。絶滅危惧種に出合えると嬉しいものです。『トンボのメガネ』の再下見でるり渓に行って、別コースを探していた時のことです。前回台風で中止になったので再度チャレンジします。花期は7月から8月なので、今月末の観察会には皆さんに観て貰えます。仲間の皆さんに是非とも見せたい花です。
 サギソウは各県の県花になっていますが、東京世田谷区では区花になっています。戦国時代の世田谷城で姫君が助けを求める手紙を鷺に託しますが、その鷺は途中で射落とされてしまいます。その落ちた跡に咲いた花がサギソウだったという話です。


「鷺草の 羽音を聞きたく 座り込み」


 [2060] 草の実 [PC]  2015/07/26 06:09:00    [削除]


   敬愛する仲間の短歌集『草の実』が出版社から送られてきた。あとがきは彼の妻の執筆になっている。それだけで今置かれている状況がひしひしと伝わってくる。彼は病魔に侵され、力を振り絞ってこの本の出版にこぎつけた。僕と同じ年で同じ時代を同じように生きて来た。と言っても彼の才能は桁外れたもので、書もかけるし歌も詠めるし、男声合唱団『昴』の中心メンバーだし、短歌では選者を任されるぐらいの実力を持っている。何でもこなすスーパーマンだが、生きとし生けるものへの細やかな愛情に満ちたアンパンマン的優しさを持たれているので多くの人々から敬愛されている。
 事業部こそ違え同じ傘下の会社だったのも、僕の大きな誇りになっている。『草の実』という歌集のネーミングに彼の思いが詰まっている気がする。病室から抜けだし“アベ政治を許さない”のポスターを掲げて行進したいだろう彼の苛立ちまで伝わってくる。誰あろう彼こそ我々のヒーロー橋本邦久氏である。ぜひ『草の実』を手にとって読んでほしい。


「夏空に 草の実弾け 胸弾け」


[2062] カエンタケ [PC]  2015/07/27 06:57:51    [削除]


   一度観てみたいと思っていた猛毒キノコのカエンタケに遇って来ました。滋賀県瀬田の龍谷大学の管理している研究林内です。一口食べただけで死に至るほどの猛毒キノコで、手で触れただけでもただれると云います。他のキノコは例え毒キノコかも知れないと判っていても、同定する時に口に含んだりして、辛いとか無味だとかを決め手にするのですが、カエンタケはそれも出来ません。よく似たキノコに食用にされるベニナギナタタケがあるので注意しなければなりません。
 カエンタケは枯死したコナラの根に沿って生えていました。キノコというのは生育場所がだいたい決まっています。ブナ科樹木が枯れ出し、そこにカエンダケが出て来るようになったようです。ナラ枯れの元凶カシノナガキクイムシとの直接の因果関係はないようですが、間接的には大きな影響があります。


「小型機の 墜落ニュース 火炎茸」


 [2063] ウスキ
キヌガサタケ [PC]  2015/07/28 06:53:32    [削除]


   今回も初めて観たキノコです。ウスキキヌガサタケと云いスッポンタケ科のキノコです。キヌガサタケは結構知られていますが、こちらは絶滅危惧種で、我々の様な素人では巡り会うチャンスは余りありません。菌類研究会というマニアックなサークルの方に案内して頂いたおかげです。午前中いっぱいの寿命で午後には萎んでしまうらしいです。食べられるか聞きましたが、絶滅危惧種だからねと言われました。高知県では食用として人工栽培されているようです。
 キノコ観察会に参加させてもらっていますが、キノコの名前は、特徴をそのまま言っている感じなので、覚えるのはいたって簡単です。アカイボカサタケは赤い傘状で上にイボが付いています。ヒイロタケは緋色をしているキノコという具合です。


「真夜中に 一際映える 夜会服」


 [2064] 狐の剃刀 [PC]  2015/07/29 07:33:17    [削除]


   コーラス練習の帰り道にキツネノカミソリが咲き出していました。真夏の林内に咲く様はまさに狐火の様で、幻想的な雰囲気を持っています。毒草だという戒めと、お盆の頃に咲くという事から地獄花とか火事花などと言われ、地元の人たちには忌み嫌われているようです。能勢に沢山咲いているのを知らない時には、遠くまでわざわざキツネノカミソリを訪ねて行ったものです。
 キツネノカミソリは言うに及ばず、狐を冠する花の多い事。狐茄子・狐大角豆・狐百合・狐の茶袋・狐の手袋・狐の牡丹・狐の枕・狐の蝋燭などなど。犬と同じように狐もあまり役立たないものに冠されているようです。何を仰る!キツネノカミソリはそれはそれは綺麗な花ですよ。


「狐花 咲いて妖しき 夢心地」


[2066] 狐の枕 [PC]  2015/07/30 07:08:35    [削除]


   昨日に続いて狐シリーズで登場しました。別名を狐の枕と言いますが、本名はカラスウリの事です。他にタマズサと言う別名を持ちますが、種の形が昔の結び文の形をしているからです。我が家の柿と枇杷の樹から垂れ下がっています。雌雄異株で秋に実が出来る事を思えば、雄株雌株とも育っているようです。多年草で毎年邪魔になるほど蔓を伸ばしますが、花が捨て難いのでそのままにしています。
 烏瓜と言う命名はカラスが好んで食べるからではなく、赤い実が何時までもぶら下がっているのを、カラスが食べ残したのだろうという事からのようです。狐の枕にしては少し小さ過ぎるので、リスの枕ぐらいだと思うのですが(*^_^*)


「烏瓜 レースの花で 舞い踊り」


[2068] 稲と慈姑 [PC]  2015/07/31 06:40:57    [削除]


   オモダカの花を撮ろうとカメラを向けるとイネの花も咲き出していた。最近は殆どが早生なので季節が2ヶ月ほど早い。それに合わせてオモダカなども早く咲いているようだ。雄しべの黄色が目立つ雄花は上の方に咲き、中央が緑色の雌花は下に咲く。田んぼに出来る野生のオモダカの球茎を味わってみたいものだ。春の若芽も山菜として利用できるようだがまだ試していない。吹田クワイはオモダカの改良種でブランドになっている。
 イネの花をルーペで観てみたいものだが、最近は鹿避けの電柵が張られているので容易に近づけない。先日も感電死したとのニュースで、法的管理を怠っていると、とんでもない事になってしまう。それでなくともあのピリピリは苦手で、電気風呂には入らないようにしている。


「電柵の 向こうにきらり 稲の花」


[2069] 涼を求めて [PC]  2015/08/01 06:54:47    [削除]


   台風で中止になった『トンボのメガネ』のるり渓散策をOPで実施しました。急なお誘いにもかかわらず、たくさんの方に参加して頂き、渓谷沿いの森林浴を楽しんできました。スタートは敷地内の公園散策でサギソウの群生に目を輝かせ「これだけで来た値打ちがあるね」と我々を満足させてくれました。その後渓谷の遊歩道を自然観察しながら、せせらぎに耳を傾け、木漏れ日の中を一服の涼に浸りました。バスを連ねて団体で来られているのには驚きました。
 予定では皆さんに温泉で汗を流して頂き、その後、レストランで打ち上げと言う事にしていましたが、帰りのバス時間の関係などから、温泉は一部の方だけで、殆どの方はビールの方に重きを置かれたようです。


「渓筋を 木洩れ日受けて 避暑歩き」


 [2070] 雁皮 [PC]  2015/08/02 07:01:46    [削除]


   あまりお目にかからなくなった日本固有種のガンピです。別名をカミノキと言われるように製紙原料として使われていました。コウゾやミツマタよりも強靭で肌理の細かい上質の和紙が出来るようです。岐阜県が雁皮紙の産地として有名だとのこと。栽培には向かなくって、お年寄りが小遣い稼ぎに野山のガンピ採りに通ったらしいです。刃物がないと手では枝を千切れないようです。
 よく似た仲間にキガンピがあります。ガンピは葉っぱが互生で、キガンピは対生だというのです。写真では対生のようにも見えますが、よく観ると互生かなと思い悩ましいところです。果してどちらでしょうか?


「炎天下 黄色小花も 池の端」


[2071] アンズタケ [PC]  2015/08/03 07:01:50    [削除]


   綺麗なキノコが目につくと写真に収める癖がついてしまった。写真はアンズタケだが扇を拡げたような形をしている。日本には何千種類ものキノコがあるので名前を覚えるのが大変だ。マイきのこ写真にも同定しきれていない画像が山ほどある。取り敢えず食べられるキノコから覚えることにしている。このアンズタケは世界中で食用にされているようだが日本ではあまりなじみがない。ひとくらクラブでのキノコ観察会の時に、アンズタケは食べられると先生から聞いたので、沢山採取したが図鑑では“毒あり”表示が出ていたので試食は断念した。
 食べて中毒を起こすほどではないが微量の毒性分を含んでいるらしい。またセシウムなどの放射性重金属を蓄積しやすく、消化も悪いので食べ過ぎないようにと戒めている。日本から原発がなくなってから食べようかな。放射性ゴミの処理も出来ない日本では食べられる日は訪れない!


「アベ駄目の 扇拡げて 旋風を」


 [2072] 放鳥 [PC]  2015/08/04 06:52:27    [削除]


   次回『トンボのメガネ』の下見に平城京跡に行って来ました。夕暮れ前の6時頃から7時前までツバメの塒入りを観察して来ましたが、今年も例年通りたくさんのツバメがやって来ています。たまたま委託を受けて調査にやって来ている方たちに聞くと、週に2回の調査をしているが既に1万から2万羽が来ているようで、これからもっと増えるのではとの事でした。
 ツバメが一羽入ったプラスチックの飼育箱を持った家族の方たちに出合いました。巣から落ちた雛を家で育てて、元気に成長(鳥)したので、仲間の下に帰してやりたいと連れて来られていました。蓋を開けると力強く飛び立って行きました。話によると一部屋ツバメの雛のために提供されたようです。部屋中が糞で汚れて育児ノイローゼになりましたと笑っておられました。“燕の恩返し”を期待はされておられませんが、家族の心に大切のものを残して行ったのではと……。


「若燕 頭上旋回 さようなら」


[2073] 影絵遊び [PC]  2015/08/05 06:54:47    [削除]


   ツバメの塒入り下見には時間が有ったので、奈良町まで足を延ばして「からくりおもちゃ館」に寄ってきました。何回かグループでも訪れているので、今回も新しい玩具が展示されているか興味のあるところです。江戸時代の簡単なからくり玩具が、順次入れ替えて展示されています。今回目に留まったのは影絵遊びです。お座敷遊びの影絵をミニチュアにしたものです。
 写真に撮りたいとお願いして、人が演じる影絵を並べて写させて頂きました。宴席でお酒を酌み交わしながら、お座敷遊びをしていた江戸の旦那衆の赤ら顔が浮かんできます。熊さんや八つぁんたち庶民はどんな遊びをしていたのかな。さて、写真を観て何の影絵を演じているか判りますか?(右から茶釜・根上りの松・猫・雁・石灯籠・鷹・荒巻鮭です。)


「贅沢は 風呂から上がり 缶ビール」


 [2074] 明日に乾杯 [PC]  2015/08/06 07:44:24    [削除]


   月一の飲み会を先週に済ませたところなのに、理由を設けて昨日も実施した。かなり前から利用していた中華料理店の経営者が変わり、どんな料理を提供してくれるかが気になっていたので、急遽皆さんに招集をかけたという経緯である。中国東北地区から来たとのことで、料理はトウガラシをたくさん使われスパイシーだった。
 仲間から教わった酒は毎日たしなむべしという五カ条を皆さん紹介したい。題して『酒を飲むに五つの法あり』
 一、美酒あらば飲むべし
 二、友来たらば飲むべし
 三、喉・乾きたら飲むべし
 四、又、乾く怖れあらば飲むべし
 五、もしくは、いかなる理由ありとも飲むべし


「児らたちの 未来に乾杯 原爆忌」


[2075] 知恵の板 [PC]  2015/08/07 07:20:55    [削除]


   旅館などでよく見かけるシルエットパズルを作った。これが何と清少納言作だと伝えられている。シルエットパズルとはピース(部品)を組み合わせてシルエット(影絵)を再現して行く遊びで、世界中でいろんな形のパズルが作られ、大人から子供まで親しまれている。日本版としては、正方形を七つのピースに分割したものが清少納言の『知恵の板』と伝えられている。平安貴族が優雅で知的な遊びをしていた頃が彷彿される。
 たかが七つの部品を並べるだけなのにいろんなパターンの影絵が出来る。脳トレと認知症防止のために時間のある時にはチャレンジしてみたい。と言いながらも家でじっとしている時がそんなにあるだろうか。新たなパターンの問題作りも楽しい。


「止まらない これぞまさしく 熱中症」


[2077] 燕の塒 [PC]  2015/08/08 06:45:48    [削除]


   トンボのメガネでツバメの塒入りを観に行って来ました。イネ科植物の観察は暑くって、予定していたコースを回ることも出来ず、採取して来て頂いたヨシ・オギ・ススキのサンプルで違いを確認し合いました。ツバメの観察場所を確保するためにシートを敷いてスタンバイしていましたが、建物の陰で取り敢えず乾杯しようという事になり、早々と夕涼みバージョンに入りました。結果的にそれが適切な対応になりました。雷鳴がとどろき荷物を飛ばすほどの風が吹いて来て、激しい夕立になりました。
 丁度ツバメの塒入り前の雨で、暑さをさらって行ってくれました。シートはずぶ濡れで座ることが出来ませんが、それぞれが思い思いのスタイルで観察しました。日没前には数えきれない位のツバメが集まって来ます。過去に4回ほど観察に来ていますが、昨日の塒入りが一番多かったような気がします。何の根拠もありませんが3万羽くらいかなと想像しています。


「夕立ちが 洗う塒で 安眠す」


[2079] 半国山 [PC]  2015/08/09 07:09:30    [削除]


   山友会の例会で京都亀岡の半国山に行って来ました。宮川コースから登り、音羽渓の赤熊に降りるコースです。例年のこの時季は宿泊ハイクか中止と決めているのですが、以前行った時に、このコースなら樹冠があり、夏でも使えると思い提案していました。一般的にはJR亀岡駅からバスで登山口に行くのですが、地の利を活かせて車2台で宮川バス停まで行きました。
 確かに樹林帯の続くコースですが、風もなく汗が噴き出して来ます。頂上で食事と予定していましたが、バテる方もいて超スローペースです。下山コースの音羽渓は何回かの豪雨の所為か道が荒れています。2時間ほど遅れての下山となりました。リーダーと僕が出発点まで車を取りにバス道を30分ほど戻ります。誰一人出会う事の無い暑い暑い山行になりました。


「渓筋で 水を被って 汗癒し」


[2080] 川遊び [PC]  2015/08/10 07:01:53    [削除]


   ひとくらクラブ定例活動日の今回は水辺の生物観察会でした。講師は野生生物を調査研究する会の飯島昌先生。昨年は滑り易い川だったので、今回は苔が生えてても滑らないように草鞋を用意して参加しました。一庫ダムにそそぐ川の少し上流域にある知明湖キャンプ場を流れる場所です。子どもたちに混じって、シニアの我々も水棲生物採取で子どもに戻って魚などを追っかけまわします。
 採取できた水棲生物の同定会では綺麗な水に住む昆虫の幼虫やサワガニなどの指標生物が沢山採取され、珍しいものでは日本固有種のイシガメやヘビトンボの幼虫なども獲れました。サワガニの雌雄の違いなども教えて頂き、終わってからのバーベキューも含めて楽しい観察会になりました。


「沢蟹を 追う目子どもの 如くなり」


[2081] 野萱草 [PC]  2015/08/11 06:47:16    [削除]


   先月ヤブカンゾウをアップしましたが、亀岡の道路脇にノカンゾウらしき花が咲いていました。我が能勢では見かけないので、多分ノカンゾウだと思っているのですが自信がありません。ユウスゲなどのキスゲ類かも知れません。ヤブカンゾウには悪いのですが、こちらは一重でごてごてした感じがなく清楚な雰囲気を持っています。
 カンゾウはどちらも若芽の頃は食用になります。花の時季に今年も二度採取して甘酢漬けと煮浸しにして頂きました。花は一日花なので萎む前までに採取したいものです。ロクは明日開くよというものばかりを採取します。


「下山して ほっと一息 忘草」


 [2082] 渓歩き [PC]  2015/08/12 07:49:32    [削除]


   リーダーは六甲山系のごろごろ岳(565.6m)に行く予定をされていたが、連日の酷暑続きで堪えているので、近場の中山最高峰から清荒神に抜けるコースに変更してくれた。あまりハイカーに歩かれていない渓筋コースだ。沢歩きとまでは行かないが、結構徒渉個所もあり雰囲気は渓歩きである。流れを聞きながら歩いていると暑さを忘れてしまう。
 中山最高峰で昼食を摂り、何時もよりも早めの下山になる。下山途中の尾根道が花崗岩帯で直射日光をまともに受けるコースだ。渓筋を歩いている時には思わなかったが、ここに来てビールがちらつき、先日紹介した『酒を飲むに五つの法あり』の“喉・乾きたら飲むべし!”が頭をよぎる。2時間近くも『法』に従った。(*^_^*)


「滝飛沫 散らし渓道 岩鏡」


[2083] 溝萩 [PC]  2015/08/13 06:57:37    [削除]


   今日からお盆が始まります。昨日ひと足早く墓参に行って来ました。ミソハギがこのお盆の時季に咲いています。自生でも良く見かけますが、農家の畑などの片隅に植栽でも育てられています。別名を盆花・精霊花・水掛花などと呼ばれて、お供え物に水をかける時に使われるようで、ミソギハギ(禊萩)が転化してミソハギになったようです。
 このミソハギは様々な薬効があるようです。食用としても利用されてきたようですが、ロクは食べた事がないので初耳の話です。花をそのまま生で食べることも出来るらしいので、一度齧ってみようと思っています。お勧めは茶剤です。喉の渇きを癒してくれるようだからビールに頼らなくっても大丈夫!どちらを採用しますか?


「許してね 年に一度の 墓参り」


[2085] 紅花襤褸菊 [PC]  2015/08/14 06:50:07    [削除]


   春菊の香りがするベニバナボロギクです。この植物が食用に出来ると知ったのは数年前の事です。春の山菜の時季には色んなものを毎年頂きますが、今の時季には山菜パーティーなどしないので、わざわざ摘んで帰って食べるという事もしていません。でも意外と美味しいのです。そこで見付けたら皆さんに紹介して、香りと味の確認をしてもらっています。
 熱帯アフリカ原産で別名を昭和草・南陽春菊と言います。兵士が台湾などで食用にしていましたので、現地で昭和草と呼ばれていたようです。日本では1950年福岡で初めて採取されています。見る間に日本全土に拡がり帰化してしまいました。戦争の香りもするベニバナボロギクです。戦争元年にならない事を願いつつ……。


「樹や草も 平和を願う 終戦日」 


 [2086] 小藪煙草 [PC]  2015/08/15 07:50:12    [削除]


   ちょっと湿り気のある山道にコヤブタバコが咲いていました。ヤブタバコと言われるのは花が煙管(きせる)の雁首に似て、葉っぱがタバコの葉に似るところから名付けられました。同じような環境にヤブタバコ三兄弟が棲んでいます。本家のヤブタバコとガンクビソウとコヤブタバコです。それらの頭花は下向きに付き、筒状花だけで構成されていています。粘液を出し実になってもべたべたとしているので、動物や人の体について種を運びます。
 葉の付き方に特徴のあるシュウブンソウもヤブタバコとそっくりです。こちらは三兄弟と違い舌状花を持っているところから、同じキク科でもシオン属に分類されています。従兄弟筋といったところでしょうか。同じ所に生えているので観察会では注目されます。


「終戦日 頭を垂れて 野の花も」


[2087] 葉黒草 [PC]  2015/08/16 07:34:37    [削除]


   何処ででも見られそうなハグロソウですが、最近ではあまり見られなくなり、千葉県では絶滅危惧種になっているようです。花弁が2枚だけの唇弁花で下唇のほうが少し広くって色も薄い感じがします。樹林下などに生えている葉は暗緑色をしているところから葉黒草と名付けられました。江戸時代の既婚女性が歯を黒く染めていたのに見立ててとも謂われています。
 花は葉っぱに似た2枚の苞に挟まれて出て来ます。合掌した手のひらから未来に向かって出て来るようにも見えます。4日続けてお盆と終戦記念日にふさわしい花をアップしました。座して平和は保てません。ロクも憲法を守り戦争法案を廃案に術くアクティブに関わって行きたいと決意しています。


「平和への 決意新たに 葉黒草」


[2088] カメムシタケ [PC]  2015/08/17 07:45:28    [削除]


   菌類研究会のキノコ観察会に参加させて頂き有馬富士公園に行って来た。今回で3回目の参加になり顔馴染みも出来て来た。今回の目玉は昨年下見された時に見付けた冬虫夏草のカメムシタケだという。目的地に向かう道中にも何種類かのキノコが見つかった。今年は何故かキノコが少ないという。でも20人の目で探すと意外と見つかるものだ。カメムシタケは同じ所に出るらしい。胞子を飛ばすのだから当然と云えば当然な話なのだが。ロクには到底見付けられないカメムシタケが何本も!マニアックなメンバーの方はよく見付けるものだと感心してしまう。
 カメムシの成虫からマッチ棒を伸ばした様なキノコが出て来る。柄は黒く胞子を出す先のほうが橙色をしている。落葉の間から出ていたので多分冬眠中のカメムシが感染したものと思われる。カメムシに限らず生きた昆虫が一気に感染するようである。蝉のヒグラシがキノコに感染しかけのものも見つかった。冬虫夏草のメカニズムを調べるのも楽しいだろう。


「酷暑日を 冬虫夏草で 送り出し」


[2089] 雛の錫杖 [PC]  2015/08/18 07:20:56    [削除]


   兎に角珍しい植物でした。キノコ観察会で同じ所に数本生えていました。初めはキノコの種類かなと思うぐらいの植物で、花の部分を触ってみると結構硬くてしっかりしているのです。早速携帯で写真を撮り、多分在宅だろう仲間に写メールを送り、調べて欲しいとお願いしました。生えている場所や色などの問い合わせがあり、1時間ほど後にヒナノシャクジョウと判りました。
 ギンリョウソウなどと同じように葉緑素を持たない腐生植物(菌従属栄養植物)です。観察会に来ていて「何だろうな?」と興味を示していた方々にヒナノシャクジョウですと鼻高々で教えてあげることが出来ました。


「緑陰に 金平糖の 三つ四つ」


[2090] 工作教室 [PC]  2015/08/19 07:56:38    [削除]


   じねんクラブと言うサークルの夏場の例会は、毎年自然工作が予定されています。今回も“作って楽しい・貰って嬉しい”オリジナル工作でした。提供される毎回のアイデアに、工作リーダーの頭の柔軟さを感心させられています。何よりも丁寧に工作準備をして頂け彼らの几帳面さが窺い知れます。花の置物とクロチクで作るウグイスのブローチがキットとして20人分用意されていました。大変だったでしょうキット!
 今回のメイン工作は、外来種のナガミノヒナゲシの実をそのまま活かして、可愛らしい花の置物を作りました。メロンの種を貼り付けて完成です。シンプルなのですが素敵な置物になりプレゼント用としても最適です。


「エアコンを 効かせ熱中 二度童」  


[2091] チュウサギ [PC]  2015/08/20 07:11:46    [削除]


   チュウサギが朝早くから朝食を摂りに来ている。雨が降っているから今日はやめておこうとはならないようだ。田んぼでは稲が稔り出し、すでに稲穂を垂れている。サギたちも稔りが早くなったら予定が狂い、困るだろうなと勝手な想像をしてしまう。この時季はサギたちの繁殖期だから、カエルやイナゴなどをしっかり食べて、子育てしなければならないのに、収穫を速めてしまったら田んぼでの採餌が出来なくなってしまい、子育てに影響が出るのでは、などと……。
 チュウサギとしているが遠くなのでよく判らない。くちばしが黄色く見えていたからチュウサギだろうなとの判断だ。ダイサギならば夏場のくちばしは黒くなり、脚の基部が黄色くなっているはずだ。ダイサギはたえず見かけるがチュウサギはあまり見かけない。


「白鷺を 置いて田んぼに 秋の雨」


[2093] 育苗 [PC]  2015/08/21 06:11:16    [削除]


   顔見知りの農家の方が作業小屋で育苗ポットに種を入れておられたので、その様子を拝見していた。「何の種ですか」と聞くと「白菜や」と仰る。瑠璃色をしたビーズのような綺麗な種である。「白菜ってこんな色をしているんですか?」「腐らないようにコーティングしてあるんや」何でも知りたがるロクの悪い癖で、しばらく話しこんで知り得た事は、種から育てられないトマトやキュウリなどは苗を購入される。大根やニンジンなどの根菜類はは畑に種を直植えする。キャベツや白菜などの菜物はポットで苗を育てて畑に移植されるらしい。
 写真は育苗ポットから発芽して間もないセロリとパセリの赤ちゃんだ。もう少ししたら畑に植えられる。素人目にもどちらがセロリかパセリの区別が付く顔をしている。道の駅に出荷されている野菜類もこうして作られている事を学ばせてもらった。


「秋蒔きの 種をポットに 三つずつ」


[2094] 爆蘭 [PC]  2015/08/22 07:18:20    [削除]


   トンボのメガネの観察会で川久保渓谷に行って来ました。朝まで雨が降り続いていたのでやきもきしていましたが、ピンポイント天気予報で大丈夫との判断で実施しました。渓谷へは沢山の俄か滝から雨が集まり、迫力ある流れです。2年前にはあまりの水量で引き返したのを思い出します。
 渓谷入口にハゼランを見付けましたので、帰りには花が開いているので観察してみようと先に進みました。ハゼランは明治初期に観賞用として渡来して来ましたが、今では野生化して人家の近くなどで見かけます。別名を三時草とか三時の貴公子と言って午後3時頃に花が開くのです。他には花火草とか星の雫とも謂われている可愛い花です。


「雨雫 開いて飛ばす 花火草」


[2095] 水玉草 [PC]  2015/08/23 07:37:28    [削除]


   川久保渓谷で以前観察したことのあるミズタマソウに出合いました。かなり昔に観察した植物で、すっかりその存在を忘れていました。それほど目立たない植物なのです。ところが眼を近づけて観察すると、花後の実には白い毛が目立ち、まさしく水玉の様に見えるのです。ルーペで確認しないとよく判りませんが、実を覆う白い毛は鉤型になっています。アカバナ科の同じ仲間にウシタキソウやタニタデなどよく似たものもあります。
 花は終わっていて確認出来ませんでしたが、花弁も萼片も雄しべも2個ずつという2数性植物だそうです。観察会では虫の目で観察しないと見過ごしてしまう植物がたくさんあります。忘れないためにも記録は大切な観察会のフォローです。


「水玉に 冷えたカルピス 想いだし」


[2096] 秋の田村草 [PC]  2015/08/24 06:55:26    [削除]


   愛用しているデジカメの調子が悪く、機能ボタンが使えなくマクロにするとボケてしまう。3年間の保障期間があとわずかなので、購入した店に持って行き修理を依頼した。盆明けで3週間はかかると言われたので、意を決して一番安い新品を買う事にした。
 早速試し撮りに選んだのがアキノタムラソウだ。里山では普通に見かける花で花期も長い。花は数段に分かれ輪生に着き、日のあたる方に180度偏って咲いている。名前の由来は定かではないが、秋の多紫ともいわれるのでそれが転じたのかもしれない。近寄ってマクロで撮ってみたがそれなりの写真が撮れて満足している。


「そっぽ向く 素通り詫びて 秋の花」


[2097] 現の証拠 [PC]  2015/08/25 08:01:14    [削除]


   1ヵ月ぶりのコーラス練習があり、その帰り道にゲンノショウコ赤花が咲いていた。白花が多いと紹介されているが、西日本は赤花のほうが多い。フウロソウ科の特徴で、種を弾き飛ばした後が神輿に見ているのところからミコシグサの別名を持つ。文字の無い頃から薬として使われてきた三大民間薬で、後はセンブリとドクダミが使われてきた。粉末にしたり煎じたりして利用されてきた。健康茶剤としても好まれている。
 昨日は望遠機能を使いマクロ視点で写してみたが、今日の写真は花そのものまで近寄って、ミクロな写真を撮ってみた。アップにして二輪の花の成長過程を観て欲しい。写真俳句用としても植物観察用としても満足できるものだった。修理に出しているカメラと使い分けをしようかなとほくそ笑んでいる(*^_^*)


「頬染めて 秋にもあると 二輪花」


[2098] 山椒 [PC]  2015/08/26 07:17:06    [削除]


   サンショの実が赤くなってきました。昔からサンショは香辛料や薬用として利用されてきました。毎日山椒を一粒食べると疲れが取れる!という事で食されている処もあるようです。サンショの幹で作る「すりこぎ」は最高です。毎年、初夏の頃に出来る青い実が知り合いから届き、それの果柄取りが大変で、指を真っ黒にしながら掃除しています。和風香辛料の代表格、七味唐辛子には欠かせません。因みに七味とは唐辛子・山椒・胡麻・麻の実・陳皮・芥子の実・紫蘇の実が入っています。
 観察会でサンショに出合うと、山椒三兄弟の話をします。役に立たないイヌザンショと大木になるカラスザンショです。あまり見かけないフユザンショを入れると四兄弟になります。でもアゲハチョウの食草や野鳥の好物だったりして、生物多様性に役立っているという所に話が落ち着きます。


「赤き実を 一粒口に 秋を知り」 


[2099] 秋便り [PC]  2015/08/27 06:17:12    [削除]


   箕面市牧落に行く用事があったので、ついでにカリガネソウを訪ねてみようと滝道を歩いてきた。ところが咲き終わった形跡も蕾も見つからない。多年草だから毎年咲いてくれるはずなのに。集中豪雨か台風の時の崖崩れで流されてしまったのかもしれない。あるいは盗掘されたのかもしれない。目的の植物に出合えなかったので、バス時間も気になり、わき目も振らずに帰路を急いだ。
 バスで帰ってくると我が家の周りは秋だよという景色になっている。空は晴れ渡り天高くだし、稲穂が頭を垂れて黄金色になるのももう直ぐだ。早いところでは今週末には稲刈りが始まるという。小さな秋には出合えなかったが、大きな秋に出合えた一日だった。


「青空に 垂れる稲穂の さらさらと」 


[2100] 一等三角点 [PC]  2015/08/28 07:21:19    [削除]


   三角点についてはこの掲示板で何回も登場させています。アクティブロクたる所以でしょう。昨日訪れた山には一等三角点が設置されていました。三田市にある千丈寺山(589.6m)です。あまり高い山ではありませんが、結構な急登もあり、登って来たなあという充実感のある山です。眺望も良く、眼下には千丈寺湖などを見渡せます。周りの山に目をやると、何回も登った有馬富士が手の届きそうな所に座しています。
 一等三角点は日本全国でも1000に満たない数しかありません。いま思い出そうとしても、どの山に一等があったか覚えていません。「北摂の山」(下)慶佐次盛一著によるとこの三角点は一等三角点補点と紹介されていました。昨年の正月に登った地元の城山は四等三角点でした。こちらも数は多いのですが山ではあまり見かけません。多分学校の屋上などに設置されているからでしょう。繰り返しますが三角点は経度と緯度を記すものなのです。因みに高さは水準点で表記されます。


「太陽の 近くに立ちて 秋感じ」

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