根無葛
河原を覆いつくすようにネナシカズラが茂っています。昨日アップしたマメアサガオと同じヒルガオ科と云うから驚きです。別名でウシソウメンとも言われるように、黄色い針金のような茎を他の植物に絡み付かせています。魚網のようにも見えます。土中から発芽した茎が宿生植物に辿り着き、寄生出来るようになると地中からの茎は枯れてしまい根無茎になります。吸盤で宿生植物に寄生して、水分と養分を吸いとり成長します。根も葉もなく葉緑素も持ちません。根も葉もない話と云うのは此処から来ているのでしょうか。少し時代掛かりますが髪結いの亭主やジゴロ・ヒモが頭をよぎります。
このネナシカズラの用途は薬草に分類されています。これも驚きです。滋養強壮・強精・シミ・そばかすなど色んな薬効がある様で、乾燥した実からとりだした種が生薬になっているようです。
「根無草 短き命 秋めきて」