菫の種
白い付属物がアリさん好み
手作り紙芝居「遠くへ行きたい」
スミレの果実が開き、まさに種が落ちんとしています。スミレは蟻さんに種を運んでもらう仕組みになっています。種を顕微鏡やルーペで観ると付属物が付いているのがよく判ります。種にはエライオソームという蟻さん好みのお菓子が付いているのです。そのお菓子に惹かれてスミレの種を巣まで運びます。スミレは蟻に種を運んで貰う事により子孫を維持・拡大しています。こうゆう植物をアリ散布植物と名付け、カタクリなども同じ戦略を持っています。本当の意味でのアリさんマークの引越社です。
いま政府は「種子法」を廃止しようとしています。主要農産物である米・麦・大豆などの品種改良と保護を国と都道府県の研究機関が行って来ました。良質で安価な種子を農民に安定的に供給するための法制度として機能して来ました。廃止の理由はコスト削減のために民間に委ねるというのです。食の安全安心は保障されなくなります。今でもアメリカから大量に入ってくる種で作った野菜類は、種が出来ない遺伝子組み換えになっています。毎回種を買わす戦略です。種子を握れば命までも掌握出来るというモンサントは世界中の食料を支配しようとしています。TPPどころではない危険な種子法廃止の策動を先ず知ることが大切です。
「冬野菜 今が頃合い 種蒔きの」