過去へのご招待20
[2101] 蔓竜胆 [PC] 2015/08/29 07:12:30 [削除]
最後尾を歩いている僕に「ツルリンドウが咲いているよ!」と教えてくれました。教えて貰わなければ通り過ぎていたかもしれません。それ位目立たない花色です。蔓を絡ませて咲いています。もう少しすれば何輪も花を付け目立つようになるのですが、林内に一輪だけ咲いているのが、より秋の到来を感じさせてくれます。
秋も深まり冬に差し掛かる頃には真赤なルビー色の実が目立ちます。たくさん見付けた時には採取して果実酒にしたいと思っているのですが、そんな場面に出くわした事がありません。せいぜい一粒摘まんで味見するぐらいです。森の小動物の食料になっているのかも。
「竜胆が 安らぎ暫し 与えくれ」
[2104] 100万人 行動に! [PC] 2015/08/31 07:47:52 [削除]
憲法違反の戦争法案を廃棄させる全国100万人大行動に参加して来ました。国会包囲は10万目標だったのが、12万人が集まっているとの報告に、大阪扇町公園に集まった25000人の歓声とどよめきが湧き上がります。全国1000か所以上で大小様々の集会が持たれました。扇町公園での進行役は学生たち若者です。壇上では小山乃理子や民主党の辻本清美、共産党の辰巳コウタロー、清水ただし、社民党の議員をはじめ、弁護士、落語家、宗教家、教職員など様々な顔ぶれです。異色は創価学会員の訴えです。平和の党と信じていた公明党に裏切られた思いが語られ、創価大学など有志からも戦争法案反対のメッセージが発信されているとの報告です。
何十年振りかの大集会参加とパレード参加です。青春が甦ります。今、この時期に傍観者で何もしないのは、取り返しのつかない禍根を残すとの思いです。子どもたちの未来に平和な日本をバトンタッチする責務があります。必ず廃案に出来るとの確信を貰い、意気揚々と帰路につきました。
「八月を 戦争アカンの 声で締め」
[2105] 煙管薊 [PC] 2015/09/01 07:11:12 [削除]
次回トンボのメガネで行く観察会「西谷の森公園」近くの「宝塚自然の家」松尾湿原にサギソウが咲いているとの情報を得たので、観察会に寄り道出来ないか下見がてらに出かけて来た。終日雨だとの予報になっていたので傘一本だけを持ち、車のナビを頼りに訪ねてみた。位置関係があまり把握出来ないので、帰ってから調べると西谷の森公園から3キロほど離れている。歩いて40分の距離だ。結論として両方訪ねるには時間が足りないので今回はパス。
サギソウはかろうじて数株残っていたが、すでに時季遅しだった。その代わり立派なキセルアザミがそぼ降る雨に目立っていた。開花している時には煙管のように横向きに咲いているが、結実してくると立ち上がり、種を遠くに飛ばす戦略を持っている。北海道を除き日本の湿原に分布している固有種で、他のアザミ同様様々な薬効があり食用にも出来る。
「秋薊 雨に打たれて 頭垂れ」
[2106] 舞妓アカネ [PC] 2015/09/02 06:44:20 [削除]
何時も野鳥とトンボを追っかけている自然大学校の仲間から赤トンボの写真が送られてきた。いままで見た事の無い綺麗な赤トンボで、何でもマイコアカネと言うそうな。アキアカネとかナツアカネなど何種類もあるが、ロクにはその区別が付かないので纏めて赤トンボと呼んでいる。マイコアカネの雄は成熟すると腹部が鮮やかに赤化し、顔面が化粧したように青白色になるらしい。そこから京の舞妓に準えてマイコアカネになったとか。
今朝は雨も上がり下弦とまでは行かないが月が顔を覗かせている。いよいよ秋の到来である。送って戴いたマイコアカネを早速デスクトップの背景に使わせて頂き、秋バージョンに衣替えをした。2ヶ月ほどは赤トンボが我が家のパソコンの中で休息してくれる。
「暫くは 朝一番の 赤蜻蛉」
[2107] 食虫植物 [PC] 2015/09/03 07:53:25 [削除]
鶴見緑地「咲くやこの花館」で食虫植物展が開催されているとの情報を頂いたので、観察会を兼ねて行って来た。すぐ目に入る落とし穴型のウツボカズラが如何にも食虫植物らしいが、他に、もんどり型、二枚貝式わな型、とりもち型、吸い込みわな型などが展示されていた。北米原産のハエトリグサが瞬時に虫を挟み込む実験などを観せてもらった。内蔵センサーに一度触れるだけでは閉じないが、二度触れると虫だろうと判断して閉じる高度な識別能力を持つことに感心させられた。彼等は光合成能力を持っているので、それだけで生きていけるが、窒素やリンの少ない痩せた土地に生息するので、不足する養分を補うために虫を捕るという進化を身に付けた。栄養補助サプリメントを常用する一部のホモサピエンスに似ている。
日本国内にも何種類かの食虫植物が存在する。よく知られているのはモウセンゴケ、ムシトリスミレなど。他に絶滅危惧種のコウシンソウやタヌキ藻、ムジナ藻、ミミカキグサ類、イシモチソウだが、食虫植物として実物を観察した事がない。
「近寄るな 命落とすぞ 虫の秋」
[2108] 釣鐘人参 [PC] 2015/09/04 07:16:55 [削除]
“山でうまいものはオケラとトトキ、嫁にやるのもおしござる”と囃し歌に唄われたツリガネニンジンです。昔はトトキを呼ばれていました。トトキと言うのは朝鮮語だそうで、根っこが朝鮮人参に似ていたからかもしれません。春の若芽が山菜として人気があり、全国的に一番食べられている薬草だと言われています。牛蒡の様な根っこもキンピラにしたり、粕漬にしたりして食されているようですが、何れも食した事がありません。
少し里山に行けば何処ででも見かける馴染みのツリガネニンジンです。雌しべが長く飛び出して秋風に揺れる様は風情があります。耳を澄ませば鐘の音が聞こえそうな雰囲気を持っています。今日も観察会です。またツリガネニンジンの前で蘊蓄を垂れることでしょう。
「雨粒が 揺れる千草に しがみつき」
[2109] 金銀蓮花 [PC] 2015/09/05 07:37:35 [削除]
和名表記では鏡蓋と書きますが、金銀蓮花とも紹介されているガガブタです。スイレンの様な葉っぱが鏡の蓋に似ているところからガガブタと名付けられました。環境省の準絶滅危惧種になっています。トンボのメガネ観察会で宝塚の「西谷の森公園」に行き、其処のため池で群生しているのを観察して来ました。ミツガシワ科アサザ属ですから花がミツガシワの様に毛が目立ち、浮葉や花の形はアサザによく似ています。
葉の直ぐ下の水面下から花柄を出すので、葉の切れ込んだところに花を咲かすのをよく見かけます。茎から水面に一番近いからです。一日花ですが次から次へと花を咲かせます。マニアックな植物愛好家グループが三脚を据えてガガブタなどを写していますが、僕的には今日アップの写真で十分自己満足しています。
「金銀に 白無垢纏い 秋暑し」
[2110] 朮 [PC] 2015/09/06 08:02:25 [削除]
山で旨いはオケラとトトキ、里で旨いはウリ、ナス、カボチャと続きます。一昨日アップしたツリガネニンジンと同じように食されてきたオケラです。どちらも食べた事がないので「これはめっちゃ旨い!」なんて言えません。一度食べてみたい気がするのですが、春に葉っぱだけ見てもオケラやトトキを識別できないのです。
オケラは大国主命にまつわる国造の神話に登場します。京都の八坂神社への「を(お)けら詣で」でも有名な植物で、大晦日にオケラの根を篝火に焚いて、その火を火縄に移し替えたものを持ち帰り、お雑煮などの火種にして一年間の無病息災を願ったらしいです。電車では火を消して下さいと言われるので、最近では持ち帰りもままになりません。過っては厄除け植物として古人に愛されていました。
「秋の風 朮に火口 田舎菊」
[2112] 能勢からも [PC] 2015/09/07 07:39:41 [削除]
昨夜能勢でも戦争法案に反対する集いが持たれました。SEALD'sKANSAIの代表、民主党の辻本清美衆議院議員、共産党の清水ただし衆議院議員が今の国会内外の動きを熱く報告されました。集会後半はパネルディスカッションが行われ、地元で自然農法を模索しながら農業をしている青年も参加、能勢町長も差し障りの無い程度で戦争反対の挨拶をしました。
先月30日の全国100万大行動に続き、全国各地で無数の集会やパレードが企画されています。組織から動員されてくるのではなしに、個人の意志で集まっているというのが今の運動の特徴です。シールズなどがその典型で、幼い子を伴って集会などに駆けつける若いお母さんたちも目立ちます。80%以上の反対が民意です。この民意に従うのが民主主義なのです。
「燎原の 如く火となり 秋暑し」
[2114] 彼岸花 [PC] 2015/09/08 07:01:16 [削除]
毎年秋のお彼岸の頃になると決まって咲き出すヒガンバナです。コーラス練習帰りの土手道に気の早い奴が咲き出しました。この掲示板でも何回も登場させる位なんともいえぬ綺麗な花です。キツネノカミソリと同じ様に忌み嫌われる方もいます。お彼岸の花と毒草だというのがその原因だと思います。でもロクは秋を代表する花として大好きな花です。根茎をノビルと間違って食べてしまい大変な目に遭ったのも苦い思い出として残っています。
しばらく留守にします。200人位の方にこの掲示板を紹介しています。その内毎日50人以上の方にご覧頂いています。「赤とんぼ」さんや「山小屋のよっさん」さんがこの掲示板にスパイスを利かせてくれています。他の皆さんもこの欄を賑あわせて下さい。留守番宜しくお願い致します。
「帰るまで 褪せず真赤で 曼珠沙華」
[2122] 昨日・
今日・明日 [PC] 2015/09/19 08:02:58 [削除]
今年はヨーグルトのブルガリアに行く予定をしていましたが、催行人数が集まらなかったので中止になりました。そこで思いついたのが今年7月にアメリカと国交回復になったキューバです。センターツーリストという旅行社が数年前からキューバを売り出していたので、そのツアーに乗りキューバの“昨日・今日・明日”観光を先取りして来ました。流石にいち早くキューバに目を付けた旅行社は、ガイドも超一流の方を用意し、我々を満足させてくれました。
キューバに降り立ったときの第一印象は蒸し暑いっ!でした。翌日からバスでハバナの市内観光に出掛けましたが、革命の英雄たちの銅像や革命記念公園など、キューバを独立に導いた指導者が目につきました。カストロよりもチェ・ゲバラに人気があり、Tシャツやプロマイドは彼一色です。キューバの昨日でした。
「秋空に 挙げる拳が 目に浮かび」
[2124] 驚き! [PC] 2015/09/20 08:26:30 [削除]
ベトナムに行った時の驚きはバイクの洪水だった。しかし、ここキューバではオールドカーが現役で走っている。街中がクラシックカーの博物館といった様相だ。車体を綺麗に塗装し直して、まるで新車の様な高級感あふれるクラシックカーがあるかと思うと、過って映画で観たような無骨な車が錆で腐食した状態で走っている。アメ車が殆どだが、国交が断絶していたので部品が入ってこない。色んな車種の部品を組み合わせて、何とか動かしている知恵に感心されられる。
5星のホテルに泊まったがバスタブには栓が無い。前もって聞いていたのでテレホンカードを持って行ったがそれが有効だった。そんな不便さもあったが、文豪ヘミングウェイがこよなく愛したカクテル「ダイキリ」を、街中にあふれる音楽を聞きながら味わう至福感に満ちた旅でもあった。ロクがカクテル好きになっただろうことは想像に難くないだろう。
「若き日の 甘くも苦い 愁思かな」
[2125] 未知数? [PC] 2015/09/21 06:02:29 [削除]
キューバの明日について考えますが、良く転ぶのか悪くなるのか?全くの未知数です。観光客が増えて行く兆しは既に始まっており、受け入れ態勢が追いついていません。学校が大学まで無料という事もあり、医療分野では世界に誇る物を持っていますが、食料自給率は日本より少なく20%少しだそうで、ほとんど輸入に頼っています。酪農も含めた農業や工業分野での世界中からの技術提供と経済支援が待たれます。日本と同じように海に囲まれているので、漁業への進出も必要かと思います。ヘミングウェイ「老人と海」の世界だけで終わらせるにはもったいない資源が眠っています。
アフリカなどと同じように暖かい国に共通するのは、あまりあくせくしないおおらかさです。わるく言えばあまり働かない国民性です。街中に人があふれています。近寄って声をかけると人懐っこい笑顔が帰ってきます。今ある好い面だけが残って、もっと豊かになれば好いのになぁ~!とのキューバ“昨日・今日・明日”報告でした(*^_^*)
「民の声 届け世界に 秋の陣」
[2126] ヤマトキホコリ [PC] 2015/09/22 07:57:10 [削除]
皆さんお気付きかも知れませんが、この掲示板の題名のところで、特に植物に関しては漢字表記にこだわっています。本文では正確を期するために植物図鑑に倣って片仮名表記にしてしています。一応写真俳句という表現形式にしていますので、漢字表記も必要かなという拘りです。ところが昨日観察したヤマトキホコリには愛用の山渓ハンディ図鑑にも漢字表記がなされていないのです。仕方なくネット検索もしてみましたが、時ホコリまでは辿り着けました。ホコリという意味は茂るにつながる言葉だそうです。
昨日は自然観察サークル『トンボのメガネ』の下見のために高取城址に行って、表題のヤマトキホコリとツリフネソウを訪ねました。秋田辺りではよく似たウワバミソウともども山菜として好まれているようです。茎を手折って食べてみましたが瑞々しく癖が無いので山菜として好まれているのでしょう。
「山菜を 語った友も 居ない秋」
[2127] 蔓人参 [PC] 2015/09/23 07:03:51 [削除]
別名のジイソブと言った方が馴染みがあるかもしれないツルニンジンが大きな株で育っていた。ジイソブというのは同じ仲間のバアソブに似ているからそう呼ばれる様になった。婆さんや爺さんのそばかすに準えて付けられた名前で、長野地方ではそばかすの事を「そぶ」というらしい。茎を折ると異臭がするのでヘクサヅルやクサニンジンとも呼ばれているらしい。しかし、ジイソブもバアソブも特徴ある釣鐘型の花で見付けると嬉しくなってしまう。
根っこは朝鮮人参のように太くなり、これが羊乳という薬で去痰などの薬効があるらしい。若い葉や茎は山菜として食することも出来るが、個体数が減っているので採取は避けたい植物の一種で大切に見守りたい。貴重な植物は採らない食べないを信条にしている。
「色草に 逢わせてみたい 爺婆を」
[2128] 道作り [PC] 2015/09/24 06:56:06 [削除]
昨日は道作りで汗を流しました。毎年秋のお彼岸に併せて「道作り」を住民総出でしています。「彼岸の道作り」風習は他の地域でもあるようですが、能勢では区ごとに、あるいは自治会ごとにやり方も違います。共通しているのは草刈り、樹木の伐採、溝さらい、私道の補修などです。昔からの伝統行事ですから、謂れは有るのでしょうが、我々都会から移り住んだ新住民は何も考えずに倣っているだけです。
道作りの日がお彼岸だというのは、土葬だった墓に続く道を綺麗にしたのか、秋の収穫や祭りのために足下を綺麗にしたのか、色々と考えられますが、一番の狙いは集落の親睦だったのかもしれません。因みにロクたちの自治会では、掃除が終わってからご苦労さん会が催されています。
「彼岸花 刈らずに残す 道作り」
[2129] 藁ロール [PC] 2015/09/25 05:48:41 [削除]
シルバーウイークが幸いにも晴天続きでした。稲が収穫期を迎え、稲刈り風景をあちらこちらで見かけました。窓からも居ながらにして収穫の様子を観ることが出来ます。最近は稲刈りだけを委託して、その代わりに稲藁を提供すると云う農家が増えています。請け負った業者は専用農機で稲藁をロールにまとめて持ち帰ります。肉牛の飼料にするためです。我が家が毎年お米を頼んでいる農家から連絡が入り、60キロの新米が届く事になっています。
一方栗も最盛期を迎え、連休中は道の駅が大渋滞していました。地元の我々は人出が落ち着いてからの購入になります。昨日はコーラス練習がありましたがあいにくの雨です。以前にも紹介しましたが、栗は拾うことも出来ないのです。でも道に落ちた栗が雨に濡れ恨めしそうにロクを見ています。仕方なしに我が家に連れて帰ってやりました。
「置き去りで 転んで来そうな 新藁の」
[2131] 山路の杜鵑草 [PC] 2015/09/26 07:26:17 [削除]
昨日は自然観察サークル『トンボのメガネ』で奈良県壷坂山の高取城址に行って来ました。天気予報が目まぐるしく変わり、朝の予報では奈良県は70%の降水確率になっています。仲間の方からは雨だから行けないとの連絡メールも入っています。しかし、高取町のピンポイント予報では曇りになっているので決行し、雨になればコース変更もありと出掛けました。主催者2人だけになるかもしれないと危惧もありましたが、集合場所には7人が集まりやれやれです。ピンポイント予報通り雨にも遭わず、人にも会わずの貸し切り状態の観察会になりました。
雨上がりの山道ではヤマジノホホトギスが我々一行を迎えてくれました。よく似た仲間にヤマホホトギスもあります。何時もどちらだろうか?と悩む花です。皆さんにヤマジノホホトギスだと言った手前、帰ってから図鑑と睨めっこです。ヤマホホトギスは雄しべの基部に紫の斑がありますが、ヤマジノホホトギスにはそれがなく、花弁もヤマホホトギスのように反り返っていないので、ヤマジノホホトギスと判断した事が間違っていなかった!と胸をなでおろしました。
「秋雨の 名残を纏い 山の花」
[2135] ザリガニ釣り [PC] 2015/09/27 06:50:04 [削除]
大和西大寺平城京跡にナンバンキセルを訪ねました。群生するオギの根元にたくさん咲いているという情報を頂いていたのです。ひと足ちがいで、数こそ少なかったのですが、何本かの南蛮煙管を観ることが出来ました。いままで見たものより花が大型です。オオナンバンキセルだという事です。我々がオギの根元を除いていると、団体の観光客が声をかけて来ます。「ここにナンバンキセルという植物が生えている」と教えてあげると、皆さん珍しげに写真を撮っておられました。
もう一つの目的はザリガニ釣りです。ウシガエルの餌としてアメリカから持ち込まれたものが、瞬く間に日本全国に拡がってしまいました。日本在来種のザリガニもいるのですが、あまり目にすることはありません。子どもの時のザリガニ釣りの餌は蛙でしたが今はスルメで釣り上げます。釣り上げたザリガニの腹を確認して雌雄の違いなど観察しました。
「童心に 戻るシニアに 天高く」
[2136] 観月会 [PC] 2015/09/28 07:04:27 [削除]
毎年歌垣山の観月会(え)に我がコーラス団は招待されています。地元の皆さんと歌垣山に光り輝いているだろう月を愛でます。今年は何でもスーパームーンという事で月が何時もより大きく観えるそうです。観月会の行事は抹茶の接待・芋粥の振る舞い・月に関する講演会・短歌、俳句の披露・そして我々のコーラスでフィナーレを迎えます。
会館の中からは月を想像するだけです。帰る時に歌垣山を仰ぎ見るのが楽しみなのですが、生憎雲が拡がり“月に群雲花に風”状態でした。まあいいさ!今夜の方がスーパームーンを楽しめるのだから(*^_^*)
「合唱団 月の沙漠で 花を添え」
[2137] 十六夜 [PC] 2015/09/29 07:02:57 [削除]
昨夜は十六夜で今年最大の満月スーパームーンが見られると期待して夕暮れを待ちました。昼間は雲一つない青空で期待が膨らみます。地域の方からもお月見をするからと誘われていました。近くに永看院というお寺があり、その敷地内の小高い処に八幡の社が祀られています。その小さな広場が月を愛でるにもってこいの場所なのです。
一昨日よりも半時間ほど月の出が遅くなるので、日没後しばらくしてから会場に出向きました。雨乞いの竜王山から見事な月が登ってきます。しかし、鰯雲も拡がってきます。雲に邪魔されずにスーパームーンを楽しめたのはほんの暫くでした。雲間に観る月も風情があり、昔の集落の事なども聞けて宴は盛り上がりました。にわか仕込みのラム酒カクテルを皆さんに提供して喜んで頂きました。
「お月見に 和洋折衷 カクテルも」
[2138] 柳蓼 [PC] 2015/09/30 07:09:25 [削除]
淀川流域の観察会で河川敷を歩いて来ました。しっかり観察するとたくさんの植物がありそうです。特に流域には名も知らぬ外来種が蔓延っています。外来種図鑑が無いと同定や記録が出来ません。その中で何時も立ち寄って確認するのがホンタデと言われているヤナギタデです。葉の形が柳に似ているので柳蓼と呼ばれています。図鑑で調べると一年草となっていますが、毎年同じ所に咲いてくれます。葉を千切って口に入れ「辛い!」というのも毎度のことです。
“蓼喰う虫も好き好き”という諺はお馴染みですが、“蓼の虫は蓼で死ぬ“という諺もあります。一生同じ仕事をしている人を指して云う言葉です。趣味の世界では“鮒釣りに始まり鮒釣りで終わる”とか“ハワイに始まりハワイで終わる”など同じような言い回しがあります。
「風に揺れ 右に左に 蓼の花」
[2139] 秋桜 [PC] 2015/10/01 07:00:26 [削除]
メキシコ原産のコスモスです。1876年にイタリアの芸術家がメキシコから日本に持ち込んだと言われていますが、諸説あるようです。しかし明治末期には全国に広まったようです。外来品種ですがこれほど日本の風景に合う花も珍しいです。県花・市花に使われる花としては群を抜いています。それほど日本人に愛されている花ですが、園芸品種という事で愛用の山渓図鑑には載っていません。
漢字表記の秋桜もぴったりです。山口百恵(さだまさし)の歌が口から出て来ます。ヨーロッパの各国語でも学名通りコスモスと呼ばれています。コスモスはギリシャ語では秩序・飾り・美しいの意味ですが、宇宙もコスモスと言います。風に揺らぐ花は楚々とした雰囲気を持っていますが、台風で倒れても茎から根を張り、立ち直る強さを持っています。今日の蘊蓄の殆どはネットからの拝借でした。
「曇天に 色を失くして 秋桜」
[2140] 継子の尻拭 [PC] 2015/10/02 06:15:10 [削除]
先日アップのヤナギタデと同じ仲間で、タデ科イヌタデ属のママコノシリヌグイです。金平糖の様な可愛い花を咲かせるミゾソバとよく似ています。同じ所にはアキノウナギツカミも生えています。三者の違いは葉で見分けます。ママコノシリヌグイは三角の葉形で、ミゾソバは牛の額(顔)を想わせる形をしています。アキノウナギツカミは葉が茎を抱くように着いているので判別が容易です。
ママコノシリヌグイには何とも痛そうな逆向きの棘が茎についています。これでお尻を拭われたら悲鳴を上げることでしょう。誰が名付けたのでしょう?本当に植物の特徴を表したネーミングだと思います。一度覚えたら忘れられない名前です。
「絡み付き 我も我もと 蓼咲けり」
[2141] 金狗児 [PC] 2015/10/03 05:27:25 [削除]
トンボのメガネ観察会で大原野森林公園に行って来ました。JR高槻駅から1日3本のバス便しかない不便なところです。ポンポン山の北側に位置するその公園には何もありません。樹木だけが茂っています。アケビやナツハゼの実が食べ頃で皆で口にしたのは言うまでもありません。五感で観察して頂くようにしています。クサギの葉を千切って匂いを嗅いでもらったりもします。ロク的にはピーナッツバターの香りかなと思い、別に臭いと感じないのですが、誰かがアリナミンの匂いがすると言っていました。
収穫の終わった田んぼの脇にはキンエノコロが光を浴びて輝いています。一般に猫じゃらしと言われるエノコログサの他に、花穂が長く垂れ下がっているアキノエノコログサやムラサキエノコログサなど数種あります。里山なら何処にでもあるお馴染み植物ですが、近寄って観察すると意外に綺麗なイネ科植物です。
「陽の射して 誰もが温し ゑのこ草」
[2143] よっさんち [PC] 2015/10/06 15:56:45 [削除]
出雲に行っていました。毎年1回は義母の元気な姿と「マメなかね」という出雲弁を聞きに帰ります。お互いにほっとする瞬間です。1年の歳月をこの一言で確認し合います。あと数年で100歳に届きます。その時まで元気でおろうねというのがお互いの目標です。足腰は曲って不便そうですが、頭がしっかりしているので、何でも自分で出来ます。同居の家族が義母の健康管理に気を配っていてくれる賜物です。
今回の出雲行きで、是非会ってみたかった「山小屋のよっさん」を訪ねました。連絡も取らずに突然の訪問です。運良く会えたらという思い付きの訪問でした。山小屋風の家に辿り着き、始めての出合いを暫し楽しませて頂きました。農作業中のよっさんは快く我々を迎えてくれました。突然の訪問の非礼をお詫びします。
「稲架を組む 手を止めさせて 契り会い」
[2144] 茸三昧 [PC] 2015/10/07 06:53:52 [削除]
出雲訪問は毎年秋と決めている。義弟がキノコ観察会や、キノコ狩りに連れてくれる。日曜日の観察会に合わせるように土曜日出発で出雲に向かった。高速道路は100以下では走らないシニア暴走族を誇っていたが、寄る年並には逆らえず段々慎重運転になって来た。翌日のキノコ観察会を楽しみに、先ず温泉に行き、帰ってからは屋上に上がりビアガーデンと洒落込んでの前夜祭。
県民の森にはキノコ観察会を楽しむファミリーたちが3グループに分かれて観察と採取に出掛ける。持ち寄られたキノコは数十種、同定の後は廃棄処分に。我々は食べられるキノコは同定会には出さずに持って帰って早速頂いた。今回はカノシタとアンズタケを天ぷらで、土産に貰って帰ったハタケシメジは吸物に、ハッタケはバター炒めで戴いた。食欲の秋を茸三昧で過ごせた帰省に感謝。
「山陰へ 楽しみ一つ 茸狩り」
[2145] 銀杏 [PC] 2015/10/08 07:44:03 [削除]
天王寺公園が新しくなったとの情報で、慶沢園での植物観察を兼ねて訪れました。園内は芝生広場になり、周りに有料の遊び施設やレストラン、ティールームなどが出来ていました。ファミリー客を集めようという戦略で、我々シニアは慶沢園へどうぞという感じです。美術館の周りに植えられているイチョウがたわわに実を付け、重さに耐えられずに枝が垂れ下がっています。
イチョウは仏教伝来とともに中国から6世紀半ばに持ち込まれました。「金色のちひさき鳥のかたちして銀杏散るなり夕日の岡に」(与謝野晶子)と詠われる黄葉までもう少しかかりますが、銀杏は採り頃を迎えています。銀杏には微量の青酸化合物が確認されているので、一回に食べる量は6~7個ぐらいにと言われます。葉っぱには老化防止や血液安定など様々な薬効があり、日本からヨーロッパに大量に輸出されているらしいです。健康茶として引用したい植物です。
「銀杏の たわわに垂れし 喘ぎ声」
[2147] 里の秋 [PC] 2015/10/09 07:24:59 [削除]
朝夕は随分と涼しくなり秋の深まりを感じます。能勢では栗が終わり柿の季節になってきました。何時もの散歩道に、誰も見向きもしない柿が色付いて来ました。今まで渋柿だと思っていたのを、恐る恐る口に入れたところ渋くはないのです。まだ十分熟れていないので甘味は足りませんでしたが、散歩の度に一つずつ頂く楽しみが出来ました。
写真はお隣のものですが、我が家の柿も今年は成り年でたくさん実を付けています。実生で育てた甘柿ですが、中が黒くなるのでクボ柿という種類でしょうか。来年は大きくなり過ぎた枇杷の木と柿の木を切らないと花壇に陽が届きません。ヒヨドリとメジロには申し訳ないのですが……。
「柿色を 日毎夜毎に 塗り重ね」
[2150] 夾竹桃 [PC] 2015/10/10 05:54:22 [削除]
インド原産のキョウチクトウです。江戸時代中期に中国経由で日本に渡来して来ました。2年前に白花の夾竹桃をアップしていますので、そこで言い継がれている毒性などには触れています。下の検索で「キョウチクトウ」と入れてご確認ください。今回は名前の由来を紹介しますが、葉が竹のように狭く(夾)、花が桃に似ているからと言われています。植栽されている花は八重咲きが多いのであまり果実を目にすることがありません。とくとご覧あれ!
花期がサルスベリと同じ位に永く、夏から秋まで咲き続けています。乾燥・洪水・猛暑・寒風に耐えれるので街路樹として植栽されています。葉にはオレアンドリンという毒がありますが、強心などの薬効もあるようです。しかし、素人が処方するのは危険です。綺麗な花には毒がありの典型ですね。
「膨らんで 綿毛を飛ばす 冬を待ち」
[2151] ずいき祭 [PC] 2015/10/11 07:54:52 [削除]
山友会例会で滋賀県野洲の近江富士の愛称で慕われている三上山へ行って来ました。この山は御上神社のご神体として崇められています。登山口には天保一揆の義民碑などもあり、興味が尽きません。今回は表登山道から頂上に登り、裏登山道から下山しました。標高432mですが琵琶湖の水面域から登るので結構な高低差を登ることになります。頂上までの三分の一は岩山でアルペン気分たっぷりなコースです。
下山して集落に差し掛かると「ずいき祭」の神輿作りの最中に出くわしました。芋ずいきの茎を揃えて竹で纏めて行きます。切口からは水分が滴る瑞々しい芋茎で作られた扇を神輿の骨組みに結えて行きます。今日がずいき祭で、周辺地区で作られた5基の神輿が御上神社に奉納され、神事がとり行われます。
「山村で 明日を夢見て 秋祭り」
[2152] 蔓編み [PC] 2015/10/12 07:03:13 [削除]
所属する「ひとくらクラブ」の例会で蔓編み工作をしてきました。午前中は一庫公園の中で蔓の採取です。フジ・アケビ・サンカクヅルなどが採取出来ました。管理されている公園なので加工しやすいクズなどは採れませんでした。このサークルは毎回昼食時に豚汁や味噌汁を作って頂けます。もちろん一般参加のお客さんにも振舞われます。食後には美味しいコーヒーまで淹れて頂けます。基本的に毎月第2日曜日ですから一度覗いてみて下さい。
午後から事前に仲間が採取されたツルも提供して頂きツル籠作りです。子ども相手にリース作りに回りました。リースの輪を作るだけだから、一通り説明すれば誰でも作れます。あとのデコレーションは用意してある木の実など自由に使って貰います。手抜き出来ると考えて選びましたが、籠作りの希望者が多くて、結局そちらを手伝う羽目に。楽をしようと思うロクの浅はかさでした。
「秋の日の 蔓籠作り 親子連れ」
[2153] 城跡探し [PC] 2015/10/13 06:31:36 [削除]
久し振りのフリーだったので、パソコンで資料作りなどしようかなと思っていたら、歴女の妻が野間城址を探したいと言い出したので、急遽ネットで調べて、天然記念物の野間の大ケヤキまで走った。目印になる円珠寺周辺は何度も歩いた道だから、そこまではすんなり進めた。プリントアウトした案内に従って歩いて行くが、野間館と思しき所が良く判らない。途中で道がなくなり栗林に突き当たる。林の中を探すが登る道が見つからない。栗の収穫が終わっているので怪しまれないが、最盛期ならそんなところに入ることも出来ない。
再度引き返して登城口らしき道を探し、さらに突き進むと稲荷の赤い鳥居に辿り着けた。頂上に本丸があるが、そこには稲荷の社が祀られている。新しい白髭稲生(荷)が鎮座していたが、社は朽ち果てて今は見る影もない。写真は郷土力士などが持ち上げたと伝えられている力石だが、野間周辺には野間氏発祥の碑や六磨崖地蔵など歴史の色濃く残る集落だ。
「古を 高きに登り 懐かしみ」
[2154] 河童橋 [PC] 2015/10/14 07:44:49 [削除]
上高地に行ったのではありません。サークルの下見で布引の滝からトェンティクロスを経て神戸森林公園まで歩いて来ました。このコースは随分と昔に横文字のトェンティクロスというのがお洒落な感じでよく通いました。徒渉を20ヶ所ぐらい繰り返さなければならないので、たしか神戸在住の外国人が名付けたようです。今は所々に小さな橋がかかり実際の徒渉個所は3ヶ所位です。
その橋の一つが写真の河童橋なのです。誰かが勝手に名付けたのだと思います。上高地のそれとは似ても似つかわない代物です。でも次第に市民権を得て定着していくことでしょう。そう云えば穂高湖というのも六甲山系のハイキングコースにあったなぁ~。「河童橋に行って来たよ!」多分誰かに言っているだろうロクを想像して下さい。
「秋あはれ 行きかう人の 無き川に」
[2157] 秋祭り [PC] 2015/10/15 07:21:25 [削除]
鐘と太鼓の音が近づいて来たので、窓から見ていると神輿を積んだ2台のトラックが通り過ぎて行きました。後から車とバスが続き最後尾にミニパトが付いていました。過疎を象徴する光景です。ロクの住んでいる西能勢には近くに久佐々と岐尼の由緒ある2社があります。どちらの神社の神輿かな。一方東能勢の野間神社ではだんじりが出るのです。山高帽を被り羽織袴の正装で口上を述べるところが見ものです。
昨日は用事で箕面まで出向きました。牧落というところでは祭の幟がたくさん掲げられ秋祭りの雰囲気を盛り上げています。18日が祭本番だと思います。もと箕面市住民だった頃を懐かしみながら過疎の能勢に引き返しました。来年から6小学校と2中学校が無くなり、小中1校に纏められます。未来がな~い!
「鐘の音に 悲喜こもごもの 秋祭り」
[2158] 資料作り [PC] 2015/10/16 06:20:50 [削除]
トンボのメガネの例会に間に合うように、終日かけて資料を作成した。題して「ドングリの見分け方」。基本的には子ども対象のイラスト資料だが、検索票も作ってあるので、だいたいのドングリは見分けられるようになっている。我々シニアでも興味ある人しかドングリなどの種類までは知らない。
今日はトンボのメガネで万博外周の植物観察と椿の実採取を予定している。しかし、椿の実は既に殆どが落下しているので、対象をドングリに替えて観察することにした。後は身近な草本のエノコログサなども種類が多いのでそのお勉強も。今日の参加者には童心に返ってドングリ拾いなどで楽しんでもらう段取り。帰りには反省会もするよと“人参”までぶら下げてある。
「団栗を 食べさせたくて うずうずと」
[2159] 団栗観察 [PC] 2015/10/17 07:01:36 [削除]
心配していた天気も回復し、雲一つない秋晴れの観察日和です。万博のスポーツ広場エリアを一周して団栗観察を楽しんできました。企画段階の椿の実採取も、樹になっているものはほどんどなく、地面をかき分けてバラバラになったものを採取してきました。皆さんにはドングリ検索用の資料を配布して、それぞれで同定してもらいました。確認できたのはウバメガシ・アラカシ・シラカシ・マテバシイ・コナラ・クヌギと写真のウラジロガシです。
今回の目玉は下見の時に採取しておいたマテバシイの試食会です。茹でたものと炒ったものを食べ比べて貰いました。多分皆さん初めての経験で、美味しいとまでは言わなかったものの、好奇心旺盛なシニアグループたちの初体験に貢献しました。如何せんシニアです。口で鬼皮を割るのに苦労されていたようです。
「木の実見て 可食を問いし 仲間たち」
[2160] 吾亦紅 [PC] 2015/10/18 07:23:22 [削除]
散歩道の土手に何箇所か咲いているワレモコウです。見付けたら2~3本積んで帰り花瓶に挿しておきます。昔から茶花として人気があり、十五夜の月見にはススキと並んで欠かせない花です。根茎を残しておくと毎年咲いてくれる多年草です。葉を観るとバラ科というのも肯けるのですが、花からは到底想像出来ません。根茎に止血の薬効があるようです。ウルシかぶれ・銀杏かぶれ・草かぶれや股ずれにも効くようです。春の若葉はお浸しなどに利用できるらしいです。
「吾亦紅さし出て花のつもりかな」小林一茶、「吾も亦紅なりとひそやかに」高浜虚子などと詠われたり、最近では歌謡曲にも歌われるいる位日本人に好まれる花です。もちろんロクの十八番で、この文章を書きながら口ずさんでいます。俳画などに登場させると何とも言えない味わいがあります。
「年一度 五七五に 吾亦紅」
[2162] 嫁菜 [PC] 2015/10/19 06:04:40 [削除]
森村誠一氏が提唱した写真俳句という表現方法が気に入ったので、真似をしだして5年の歳月を超えました。訪問して下さった方も累計で6万人を超えました。この掲示板を紹介した人が200人位ですから、その内の50人位の方が入れ替わり立ち替わり訪問して下さっています。毎日覗いて頂いている方もおられて、偶に旅に出ていてアップ出来ない時など心配のメールを戴きます。写真も俳句もコメントも「なんやこれ!」というものが多いのですが、毎日元気で飛び回っているよという発信だけは出来ています。これからも宜しくお願い致します。
写真はヨメナです。嫁菜に対してシラヤマギクが婿菜と呼ばれています。淡紫色が何ともいえないヨメナですが似たものにノコンギクがあります。何時もどっちだろうと悩まされます。同定の決め手は葉っぱのざらつきと、花弁(舌状花)を引き抜いた時の冠毛の長さです。ノコンギクは葉っぱがざらつき、ヨメナはすべすべです。冠毛もノコンギクは長いので目立ちます。
「嫁菜咲く 道を行き来の お買いもの」
[2163] 友ヶ島へ [PC] 2015/10/20 21:02:37 [削除]
じねんクラブというサークルから和歌山市の加太と友ヶ島に行って来ました。今回は観光が主目的でお勉強は二の次でした。美味しい海の幸をたらふく食べて、しっかり飲んでシニアライフを楽しんで来ました。と言ってもちゃんと自然工作も宴会の箸休めに組み込む憎い演出です。
着いた日は加太から友ヶ島に渡り島内の戦争遺跡など巡るハイキングです。騒然20人足らずでしたが、時間一杯くまなく回ったのは4人だけでした。元気なおじさん二人について行くのがやっとのロクでしたが、シニア青年部と言っている60代の仲間よりは少しだけ早く歩けたかなと自己満足しています。
「海の青 飛沫を曳いて 天高く」
[2164] 和歌山城 [PC] 2015/10/21 07:02:43 [削除]
折角和歌山まで来たのだからと途中下車して和歌山城に寄り道しました。主たる目的はお昼のラーメンです。加太国民休暇村のバス運転手の情報で和歌山ラーメンの美味しい処を教えて貰い、そこへ行く前の腹ごなしのつもりもあったのです。お昼には行列の出来るほど人気のラーメン屋です。確かにお店に着いた時には店の前に先着の方が待っておられました。
かなり待たされた後、空いた席に順次案内されて、人気のラーメンとの初対面(麺)、一見味噌ラーメンの雰囲気です。一口食べてみると濃厚な味が口中に拡がりますが、味噌辛くないのです。煮込まれた豚肉も軟らかく、初めて口にするスープのベースはとんこつだそうです。粉末にした鰹節が沈殿するぐらい入っているのが、味噌ではなくみそだったのです。
「雑兵は 馬を肥やしに 列作り」
[2165] 高野箒 [PC] 2015/10/22 07:43:15 [削除]
来年の春も展葉調査が計画されているので、その下準備として落葉樹に印を付ける作業に参加してきた。葉っぱを落とす前に樹種を書いたテープで印を付けておかないと、何の木だったか判らなくなる。殆どが幼木だから丸裸になると判断出来ない。
その観察道にはたくさんのコウヤボウキが今を盛りと咲いている。種子植物の中で一番進化したキク科だが、木本ではコウヤボウキしか図鑑に載っていない。高野山で箒として使われたのが名前の由来になっているが、蚕室の掃除に使う神事があり、正倉院宝物の「目利(めど)の箒」にコウヤボウキが使われている。所属するひとくらクラブのメンバーさんが、その宝物のレプリカを作ったものが奈良に届けられている。鼻高々である。
「秋の花 由緒ある木と 胸を張り」
[2166] 背高泡立草 [PC] 2015/10/23 06:36:46 [削除]
一時は花粉アレルギーの元凶として嫌われていたセイタカアワダチソウですが、今は無害説が定着しました。北米原産で観賞用として明治の頃に入って来ましたが、それとは別に、北九州に進駐した米軍の荷物に付着していたものが、日本に定着して全国に拡がったと言われています。過っては傷の治療薬にも使われていたようです。草木染めをする時に煮立てると実際泡立つらしいです。
今でも厄介者の雑草扱いですが、群生している花など綺麗な景観を作り、日本の秋に馴染んできたようです。一時繁茂し過ぎて自分自身で淘汰したようですが、最近はまた勢力を伸ばし始めています。アキノキリンソウの近似種です。春の新芽は山菜として以外に美味しいものです。冬の立ち枯れの茎は自然工作の材料として重宝しています。
「雑草も 秋の里山 演出し」
[2167] 石崖蝶 [PC] 2015/10/24 07:04:15 [削除]
六甲山系で珍しい蝶に出合いました。イシガケチョウという蝶だと同行の仲間に教えて貰いました。白い羽に縦横の幾何学的模様が入る美しい蝶です。まさに石崖のようです。ノジギクで吸蜜していました。翅を開いて止まる習性がある様で、あまり逃げないので何枚も近寄ってアップで撮ることが出来ました。
石垣蝶ともいわれ沖縄などでよく見かける南方系の蝶らしいですが、次第に分布を北に広げつつあります。クマゼミが北上したのと同じように、このイシガケチョウも温暖化の指標として分布を少しずつ北に拡げて行くことでしょう。嬉しい出合いでしたが、悲しい出来事でもあるのです。
「菊日和 南の国から 客招き」
[2168] 薙刀香需 [PC] 2015/10/25 07:07:51 [削除]
「じゅ」と云う字が環境依存文字として漢字表記出来ませんので、近しい字を充てました。本来は「需」に草冠をつけた字です。シソ科のナギナタコウジュです。片側に向いて咲く形が薙刀を連想するところからです。茎や葉にシソとハッカを合わせたような芳香があるという事ですが、手折ってみなかったので確認出来ていません。
全草に精油を含んでいて、利尿や解熱などに薬効があるようです。花を咲かす今の最盛期に採取して乾燥させたものが良いと紹介されています。エチケット用にうがい液として、冷ましたものを使うと口臭がなくなるかも。
「薙刀の そよぐ彼方に 秋高し」
[2169] 秋の野芥子 [PC] 2015/10/26 07:05:13 [削除]
春のノゲシに対して秋に咲くので、秋を冠してアキノノゲシと言われています。ケシ科ではなくキク科の1~2年草植物です。大好きな花ですが、過去に2度紹介しているので、今年のアップも控えていました。花言葉は「控えめな人」となっていますので、何時も夢二が描いた女性を想像し憧れていました。
全く反対の雰囲気を持つ仲間の訃報が届きました。豊中の小学校や幼稚園など、社会貢献活動で一緒に活動した仲間です。地域のビオトープ作りなどでも活躍していました。山でも居酒屋でも何時も我々の先を行っていました。まだまだ活躍してもらいたい貴重な活動家です。何も我々よりも先に逝かなくってもよかったのに。合掌
「木枯らしに 誘われ宙に 逝きし友」
[2171] 花楓 [PC] 2015/10/27 07:22:36 [削除]
楓の仲間ですが全然カエデらしくないハナノキです。カエデ科となっていますが最近のAPG植物分類体系ではムクロジ科に分類されています。恵那山を中心に30Km範囲の岐阜・長野・愛知の3県にまたがる地域と大町市の湿地に自生する日本固有種で、環境省の絶滅危惧種に指定されています。岐阜県中津川市のハナノキは天然記念物指定第1号だそうです。
メグスリノキと同じカエデ科のハナノキも眼病一般に効くようで、白内障などの治療薬としても有効らしいです。他に肝炎などの薬効もあるので、酒好きのロクも何れお世話になるかもしれません。池に散ったハナノキが、先ほど先を急いで散った仲間にダブります。自然を愛した仲間がその自然に還って行くのですね。
「初紅葉 散りて仲間の 胸焦がし」
[2172] 飛行雲 [PC] 2015/10/28 06:42:57 [削除]
それにつけても今年の10月は晴天続きでした。やっと天気予報通り待望の雨が降ってくれました。農家の方と散歩途中に話をするのですが、本当に雨を待っておられます。飛行雲が出来ると天気は下り坂だと言います。月曜日の朝の散歩時の写真ですから、少し遅れましたが昨夜から降り出しました。ほんのお湿り程度でしたが乾いた地面が潤いを持ったようです。
今日はキノコの講演と観察会があるのです。最近参加させて頂いている菌類研究会のメンバーが講師役を務められます。キノコこそ雨を待っていたのです。昨夜の雨で直ぐに今日出てくれるかどうか?あまり出ていないだろうなぁ~、と期待半分失望半分の気持ちで出掛けます。
「飛行雲 扇に束ね 秋雨を」
[2173] 茸講演会 [PC] 2015/10/29 06:55:06 [削除]
自然大学講師会主催で菌類研究会後援の「キノコ講演と観察」会に参加してきた。マニアックなサークルだから講師役の方もよく勉強されておられ、興味あるキノコの話を聞く事が出来た。キノコの寿命とか食べられるキノコの話などは興味津津である。
午後からは観察会で、茨木里山センター周辺の林内を、40人ほどの目がキノコを探すべく散らばる。昨夜の雨はまだキノコを出すまでには至らなかったようで、干乾びた小さなキノコばかりだった。辛うじて見つかった大きなキノコはマツオウジ・コガネタケ・ウラベニガサだったが既に成菌から老菌になっていた。
「二三日 後なら茸 出ただろに」
[2174] 南天萩 [PC] 2015/10/30 07:16:36 [削除]
クサフジに似たナンテンハギです。マメ科の葉は3枚の複葉が一般的ですが、こちらは複葉が2枚なので、フタバハギの別名を持ちます。薬草としても利用されていますが、春の山菜としては旨いものらしいです。若葉を煮ると小豆の匂いがして甘味もあるので、飛騨高山ではアズキナシと呼ばれて山菜として栽培され、客に供されたり土産物として売られたりしているようです。多分近くに咲いているかもしれないので探し当て、来年の若葉は食してみたいものです。
低山会から鴻応山に登る足慣らしとして、前段は牧集落の仏像などを訪ねました。その里山の畑の脇にナンテンハギが咲き残っていました。牧と言うのは昭和30年に暫定的に亀岡市に組み込まれていましたが、集落の強い希望で同33年に念願果たして大阪豊能郡能勢村に組み替えられました。
「色褪せし 路傍一際 萩の花」
[2175] 梅擬 [PC] 2015/10/31 06:14:38 [削除]
モチノキ科の赤い実が目立つようになってきた。ウメモドキは落葉した後に赤い実を残すので、華材や庭木として人気がある。梅の葉に似るからという事で名付けられた。この赤い実は発芽を抑制する物質が含まれており、小鳥のお腹を通過しないと発芽しない仕組みになっている。種を遠くまで運んでもらう戦略だろう。因みに明日11月1日の誕生花になっている。
昨日はトンボのメガネの下見で有馬富士公園を訪ねた。福島大池には気の速いヒドリガモ達が来ていたが、まだあのモヒカン刈りの頭の色は目立たない。冬の到来に合わせて次第に色を変えて行くのだろう。観察はその時々の自然を見せてくれる。カモ類では珍しい綺麗な声“ピーッ”と迎えてくれた。
「鳥たちを メタボにするほど 梅擬」
[2176] 同定中 [PC] 2015/11/01 06:09:30 [削除]
今年に入ってキノコに関するアップが増えています。昨日も菌類研究会と言うサークルに参加させて頂き、堺市の大泉緑地へのキノコ観察会に行って来ました。今月は殆ど雨が降らなかったので、多分見つからないだろうなと思っての参加です。ところが彼等はプロ級の方で、珍しいキノコを何種類も見付けてくれました。24種のキノコが見つかり、初めての出合いはヤナギマツタケ・キツネノタイマツ・ツマミタケ・クロコブタケなどでした。
キノコの名前を目視で同定するのは大変らしく、採取したものに不明菌が3割ほどありました。しっかりと同定するためには顕微鏡で胞子を確認したり、試薬を使ったりして同定するようです。ロク的には誰が見ても○○だという程度のキノコだけと付き合いたいものです。
「お土産の 万年茸は 鎮座して」
[2177] 里山祭り [PC] 2015/11/02 07:05:32 [削除]
日本一の里山と言ってキャンペーンを張っている川西市の黒川地区で、昨日里山祭りがありました。所属するサークル「ひとくらクラブ」も参加して自然工作などを販売提供しました。子ども向けにはバーニングのペンダントやストラップを作って貰いました。ロクはもちろん子どもの工作担当に。祭りの終盤前には売れ残っているリース材料や籠類のたたき売りです。
夜には地域の子どもたちによる“亥の子”の行事があり、訪問してくれた子どもたちが“ロクさんや”と声をかけてくれます。毎年亥の子をアップしているので、写真は見送りましたが、能勢の亥の子は1000年以上の歴史ある伝統行事なのです。
「ドンと打つ 収穫祭の 大太鼓」
[2178] 実葛 [PC] 2015/11/03 07:13:39 [削除]
「名にし負はば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな」百人一首でお馴染みのサネカズラが赤く色付き、目立つようになって来ました。別名をビナンカズラ(美男葛)と言い、茎から粘着性の樹液を摂り出し、昔の武士などは鬢付け剤として利用していました。赤く熟した実を乾燥させたものは南五味子といい、滋養強壮や鎮咳などの薬効があるようです。
ビナンカズラなどと呼ばれると、一度使いたくなるのですが、最近頭頂部の毛が風に吹かれて飛び去って行きます。日毎夜毎鏡で確認する毎日です。春になればまた増えて来るだろうと淡い期待を持っています。秋の深まりを感じる今日この頃です。
「公園の アーチ彩る 実葛」
[2179] 五里霧中 [PC] 2015/11/04 07:02:19 [削除]
写真は昨日のものですが、今朝も霧が立ち込め好天気を予感させてくれます。別に迷っているから“五里霧中”と言う題にしたのではなく、昨日は地元で文化フェスティバルがあり、コーラスで出演してきました。10月の練習日に全然参加出来ていなかったので、ロクは暗譜出来ていないのです。楽譜を見ながら歌うと指揮が目に入らず、全体の足を引っ張る事になります。頭と心が五里霧中状態だったのです。
それでなくともロクのパート(バス)は何時も乗り遅れている!と自覚しています。一昨日のリハーサルでは全然できていないと手厳しく指摘されました。しかし、本番では男性群の頑張りで殊の外上手く歌えました。夢中(霧中)で楽譜を思い出しながら、指揮に従えた賜物です。自画自賛の発表会でした。
「今日もまた 自分に勲章 文化の日」
[2180] 真弓(檀) [PC] 2015/11/05 08:04:11 [削除]
淀川河川敷の観察途中に、マユミの木が育っているので、この時季になると確認に立ち寄る事にしている。一度伐採されて小さくなっているが、実をたくさん付けている姿が青空に美しい。材は堅いがよくしなるので弓の材料に使われ、真弓と呼ばれるようになった。樹皮を剥ぐと象牙のように緻密で、木工品などに適しコケシや将棋の駒、箸などに利用されている。檀と言う表記は材が硬く、細工物に適しているから、白檀や黒檀に準えたのかもしれない。ロクの勝手な解釈である。
我が家の植木鉢に実生でマユミが育ち、紅い実を一つだけ付けている。某大学の薬草植物園で戴いたクチナシの苗を植えた鉢に、マンリョウが芽吹き、その後マユミが出て来た。成長が速く見る間に他を制し我が物顔でのさばっている。春の若芽は菜飯にすると美味しいというから大切に育てたい(*^_^*)
「檀の実 青空の中 弾け待ち」
[2182] 二進も三進も [PC] 2015/11/06 07:12:12 [削除]
久し振りのフリー曜日になったので、妻の歴史探索の下見につきあいました。方向音痴の妻に代わって、歴史音痴の僕は目的地までの地図読みで貢献します。目指すところは2個所でしたが難なく見付けることが出来ました。昼までと思って付き合いましたが、結局4時間19000歩の歩きになり、予定していた工作準備はこなせませんでした。
探索中“にっちもさっちも”出来ずに取り残された冬瓜を見付けました。害獣対策として設置してある網にしっかり挟まって、二進も三進も出来ない状態です。20cmほどの金網です。何となくユーモラスな被写体に巡り合えました。ハローインの南瓜のように繰り抜いてやるともっと笑えるのに。
「冬瓜が がんじ搦めで 悲鳴上げ」
[2183] 石見川 [PC] 2015/11/07 07:36:01 [削除]
川の名前ではないのです。イシミカワと言うタデ科の植物です。大阪河内長野の石見川村に良質の薬草(打撲・切り傷)があり、それをイシミカワと名付けたという説があります。ミゾソバやママコノシリヌグイの仲間で、茎には逆向きの棘が付き、それでよじ登って行きます。何とも奇妙な実の付き方です。托葉がお皿になり、その上に盛られたお団子のようです。
昨日はトンボのメガネ観察会で有馬富士公園に行って来ましたが、途中で珍しいキッコウハグマが群生状態で残っていてくれました。小さな白花なので上手く撮れずピンボケ。アップして皆さんに見て貰う事が出来ませんでした。
「お団子に 芒を添えて 飾りたし」
[2184] 紅葉 [PC] 2015/11/08 07:06:58 [削除]
山が日一日と秋色に染まって行きます。間もなく得も言えぬ錦絵の世界になることでしょう。昨日はシニア自然大学校の公開講演会があり、日本野鳥の会主席研究員安西さんを講師に野鳥の勉強をして来ましたが、その中で印象に残ったのが、秋の訪れだけが四季を通して違った表現を使われることです。春・夏・冬は単に来た!ですまされますが、秋は深まったなどと表現されます。山笑う春・山滴る夏・山眠る冬、そうです秋は山装うのです。
化粧を始めた部分を取り出してみました。イロハモミジです。タカノツメは既に黄葉を始め山の中を明るくしています。ウリカエデはより真紅な色合いで山にアクセントを付けています。落葉ブナ類も次第に褐色に変わりつつあります。それらが混ざり合って錦秋の世界に誘ってくれます。
「紅葉した 一葉手帳に 忍ばせて」
[2185] 落葉拾い [PC] 2015/11/09 06:58:40 [削除]
落穂拾いならぬ落葉拾いです。ひとくらクラブの活動日で、森の整備や蔓採取なども予定されていましたが、あいにくの雨になりました。仕方なく午前中は樹木の名札用プレート作りをしました。少し小雨になったので、午後からは紅葉した落葉樹の落葉探しです。
公園内ですから色んな種類の葉っぱが拾えます。しかし自然のものではないので色が微妙に違っていたり、植栽種だろうなと思うようなものもあります。拾った落葉は次回工作でランチョンマットに加工され、新たな命を得て生き返ります。
「音もなく ひらひらひらと 落葉散り」
[2186] 柚子 [PC] 2015/11/10 06:13:43 [削除]
柿の木と並んで柚子も農家の庭に植わっています。カキに替わって、ユズが黄色くなってくると冬の訪れを感じます。近畿では木枯らし一番の後、一転して夏日に近い日が続き、秋の肌寒さを感じないまま季節だけが進んで行きました。一昨日辺りから秋雨が降り続き、今日は天気の回復と共に北風に替わるようです。
ユズは毎年知り合いから戴けるのですが、料理などに使うのは少しで、殆どはユズ酢として絞ってしまいポン酢にします。皮はマーマレードにしておきます。見栄えの良くないものは柚子風呂行きです。こんな贅沢も何時出来るかが読めません。というのも何時頂けるかが判らないからです。摂らぬ狸の皮算用(*^_^*)
「唾出て 何時届くやら 柚子香り」
[2187] 右往左往 [PC] 2015/11/11 07:10:14 [削除]
久し振りに花曜日のハイキングに同行して来ました。六甲山系のゴロゴロ岳に行く予定で、水車谷から車道を歩き登山口を探しますが、行けども行けども見つかりません。すでに1時間も車道を歩いています。引き返し途中で山道に入り、行き先を荒地山に変更しました。岩の多い険しいコースです。雨が降ったりして不安を掻き立てます。かなりの時間も費やしており、結局頂上まで辿り着けず「今日は此処が頂上!」と決め引き返しました。
この山の会も例外ではなく高齢化が進み、参加者も減る一方で、ロク以外に女性3人の小さな山サークルになっています。ということから花曜日という雰囲気は薄らいでいます。写真ももっぱら近寄らず後ろからというパターンになります。男女を問わずアップに耐えられる参加者を募集中です。
「かさこそと 音と香りの 秋の山」
[2188] 田舎菊 [PC] 2015/11/12 07:49:21 [削除]
多分咲いている時期から見てイナカギクだと思う。別名をヤマシロギクとも云い、よく似た名前のシラヤマギクと紛らわしい。聞かれた時はややこしいのでイナカギクと答えている。ぱっと見の違いは、イナカギクは舌状花の数が多く、シラヤマギクの方は少ない。花の咲く時期もイナカギクは晩秋まで残っている事でだいたいの判断が出来る。
ハイキングや散歩途中で名前を聞かれることが多いのだが、全く判らないものなら「知らない」で済むのだが、たぶんこれだろうという時は断定して伝えている。イナカギクもご多分にもれずこの類いに入っている。観察会ならルーペで毛が生えているとか、葉っぱの基部が茎を抱いているかなど細かく観察して同定するのだが……。
「迷い道 白菊在りて 小休止」
[2189] 常盤山査子 [PC] 2015/11/13 07:26:26 [削除]
一般にピラカンサと呼ばれているが、トキワサンザシ属を総称した名前である。日本では3種類が普及している。写真はヒマラヤピラカンサと思われるが、他にヨーロッパ原産の赤い実のトキワサンザシと中国原産でオレンジ色のタチバナモドキがある。樹木全体に棘があり、中国名では「火棘(かきょく)」と呼ばれている。燃えるような実の付き方を観ていると納得できる。
ヒヨドリは好んで食べるが、あまり美味しいものではないので何時までも残っている。だから冬の園芸にとっては彩りを添えてくれるので、庭木として人々に愛されている。植物としては鳥たちに少しずつ食べて貰い、広い範囲に種を運んでもらう戦略かもしれない。淀川の河川敷など実生のピラカンサが育っている。
「ピラカンサ 燃えて誘い 突き放し」
[2190] 花電車 [PC] 2015/11/14 06:51:05 [削除]
京都府立植物園へ紅葉を訪ねました。トンボのメガネの下見です。本番当日に漫然と歩いているだけではもったいないので、効率よく観察出来るようにするための下見です。そんな目で園内を歩いていると新たな発見があるものです。例えばバナナの様な実が出来るカンレンボクは、正門を出たところにしかないと思っていたのが、ちゃんと園内にあるのです。学問の木として中国では大切にされているウルシ科のカイノキまで見つかりました。反対に珍しいロウヤガキは何処にあったのか思い出せませんでした。
中央芝生広場では菊花展が開催されて、室内では寒蘭展も同時開催されています。何れも今月の15日までです。菊花展に合わせて花電車が子どもたちの関心を集めています。来週の本番観察日にはそれらの催事が終わっています。下見まで大変ですねと言って頂きますが、ちゃんとした余禄があるので苦になりません。
「菊電車 我も我もと 入れ替わり」
[2193] 冬山椒 [PC] 2015/11/15 07:50:01 [削除]
ミカン科サンショ属のサンショ・イヌザンショ・カラスザンショと3兄妹まではよく知られているが、年の離れた妹がいる事はあまり知られていない。妹としているのは、もともと雌雄異株のフユザンショだが、わが国では雄株が育たず、雌株しか確認されていない。サンショと同じように棘は対生に付く。見分ける特徴は奇数羽状複葉の軸に翼が付いているので、一度覚えると忘れることはない。3兄弟は落葉だが、こちらは名前の由来にもなっている様に、冬でも葉を落とさない常緑小木というのも特徴である。
実は薬用と紹介されているが、サンショの様な香りはしないので料理には使われない。西日本に分布しているので、山に行った時に出合う事があったら一粒味見してみたい。この冬山椒は小粒でピリリと辛いかな?
「どの小鳥 待つのか赤き 冬山椒」
[2194] 子福桜 [PC] 2015/11/16 07:01:49 [削除]
ジュウガツザクラと同じように春と秋に咲くコブクザクラです。他にフユザクラやフダンザクラが秋から冬にかけて咲きます。普通八重咲きの花は結実しないと言われていますが、コブクザクラは雌しべが多いので実を付けるようです。しかも1つの花に2つの実を付ける変わり種です。そこから子福桜と言われるようになりました。サクランボも甘味があり食べられるようです。自生種ではない様なのであまり見かけません。
秋のサクラは春に比べて花も小ぶりで寂しげな雰囲気を持っています。やはり桜は春のものでしょう。もう少ししたら咲き出すヒマラヤザクラは結構豪華に咲いてくれます。来月の観察会を今から楽しみにしています。
「冬桜 孤高を善と 一輪で」
[2196] 猿捕茨 [PC] 2015/11/17 06:17:38 [削除]
誰もが欲しくなるサルトリイバラが真赤に色付いて来ました。今年は雌株の実がよく目立ちます。クリスマスリースなどの飾りに使う時は生薬名のサンキライ(山帰来)と呼ばれています。サルトリイバラはむくみ・はれもの・できものなどの薬効があるようです。春の稚葉は山菜として使います。観西以西では大きな葉っぱを餡餅を包む柏の代わり使います。
先日のトンボのメガネ観察会「有馬富士公園」からの帰り道で沢山採取しましたが、ここ能勢でも昨日のコーラス練習帰りに見付けたので、棘に気を付けながら手で引っ張って持って帰り、何も手を加えずに玄関の扉に吊るしておきました。猿がその棘に絡まるという命名、なるほどと納得出来ます。昨日アップして頂いたフユイチゴ、こちらでも段々色付いて来ていますよ(*^_^*)
「コーラスで つまずき帰路に 山帰来」
[2197] 虹トンネル [PC] 2015/11/18 07:12:07 [削除]
じねんクラブ例会で神戸森林公園からツエンティクロスを経て、布引の滝に行く予定でしたが、朝のピンポイント天気予報では9時から雨になっています。前日夜の予報から随分と降水時間が早まりました。サークル構成メンバーが他府県にまたがっているので、中止連絡も間に合わず、問い合わせもありましたが、コース変更も視野に入れて実施に踏み切りました。天気の急変と言うのが幹事役の泣き所です。行け行けどんどんのロクは雨でも行こうというスタンスです。
取り敢えず森林公園まで行き、紅葉狩りと植物観察を楽しみました。水面に映る紅葉の得も言えない美しさに、仲間から感嘆の声が上がります。公園内散策と言う事で、日頃あまり周らないコースを歩いていると、トンネル内が虹色にライトアップされています。予報通りの雨になりましたが、思わぬプレゼントを頂いた気分で帰路に就くことが出来ました。
「七色に 四季彩々の 紅葉狩り」
[2198] 冬薔薇 [PC] 2015/11/19 07:53:57 [削除]
薔薇園に行くと真赤なバラが一際目立って咲いています。ご存知バラは春と秋に二度咲いてくれるのです。冬薔薇(ふゆそうび)としていますが、秋咲きの花が冬まで残ったものを指すのでしょうか。それとも品種が違うのでしょうか。西洋では古代から薔薇は繁栄と愛の象徴として人々に愛されてきました。紀元前6世紀のギリシャの叙情詩人は「薔薇なる花は恋の花 薔薇なる花は愛の花 薔薇なる花は花の女王」と謳いました。結婚式に花嫁が持つ薔薇は「愛と喜びと美と純潔」を象徴する花と言われているからです。
基本的に野生の花が好きなロクですが、バラだけは園芸種でも大好きな花です。真紅の薔薇はまさに情熱の花のイメージです。百万本のバラを敷き詰めたくなるような女優や踊子が現れないだろうか、と夢想癖のロクが窓から外を見降ろし、虚ろな目で文章を書いています。時11月19日8時少し前……。
「宿題を 抱えて虚ろ 冬さうび」
[2199] 干支工作 [PC] 2015/11/20 06:26:27 [削除]
雨の2日間干支工作に明け暮れました。毎年この時期に来年の干支を考えて作り始めます。と言うのは11月23日勤労感謝の日に地域で三世代交流の茶話会があり、そこで干支工作などを作って頂く事になっているのです。今までに折り紙なども提供して来ましたが、干支工作が一番人気があるので、その要望にこたえなければなりません。今回は三番叟バージョンのお猿さんです。細かい工作なので、皆さんには干支の絵馬を作って頂きます。申の絵馬が出来た人には置物の三番叟「開運申」を差し上げるという段取りです。
これから干支の申を作ろうかなと考えておられる方の参考になればとアップしました。猿の頭部はムクロジを使います。胴体はクヌギやアベマキのドングリです。目はヨウシュヤマゴボウの種、耳はブラシの木の実です。冠はパソコンで描画して作りました。衣装は単純化して和柄の布を長方形に切っただけです。因みに来年の干支は丙(ひのえ)申で環60の内の33番目だそうです。
「晩秋に 鬼も笑うか 干支作り」
[2200] 蟻通 [PC] 2015/11/21 07:11:32 [削除]
見事なアリドオシの実を見かけました。昨日はトンボのメガネの定例観察会で京都府立植物園に行って来ました。冬場に向かうこの時季は花も少なくなり、野外観察会はどうしても紅葉狩りに関心が向いてしまいます。植物園なら日ごろ目にしないものもあるので、それなりの楽しみがあります。アリドオシは別名でコトリトマラズと言うほど葉の脇に鋭い棘と付けています。「蟻をも通す」というのが命名の由来です。その棘は托葉の変化したものと言われています。
関東以西では別名を一両として正月飾りの縁起物に使われます。“千両 万両 有り通し”という語呂合わせで鉢植えしたものを床の間に飾る風習があります。赤い実が春まで残っているところから「在り通し」が命名の由来と言う説もあります。
「一両の 紅さが人の 足を止め」