6san-activelifeのブログ

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

柘榴


 コーラス練習の往き帰りに観ているザクロの実が大きくなってきた。この実が弾けて種を出している状態までは観察したことがない。ザクロはシルクロードから中国を経由して、平安時代に薬用として渡来して来たとされている。樹皮や果皮に薬効があり、果汁もそのまま肌に使えるらしいが、ロクはもっぱら食べる方に重きを置いている。アメリカ産の大きなザクロを最近では好んで食べる。別段美味しいものではないが、ルビーのような実の酸っぱい果汁が口中に拡がり、口内をすっきりさせてくれる。
 アジアでは種の多さから子孫繁栄、豊穣のシンボルとして大切に扱われている。中国では柘榴林に咲く花を見て「紅一点」と詩人に詠まれた。鬼子母神伝説にも柘榴が登場するのはお馴染みだ。鬼子母神が手に持つ吉祥果を柘榴に見立てて、寺院の敷地などに植えられている。釈迦に諭された鬼子母神は子どもを食べるのを止めて、代わりに吉祥果を食べるようになったと言い伝えられている。酒焼けした人の鼻を「柘榴鼻」と言ったり、大怪我の傷口を「柘榴口」とも言い日本の文化に溶け込んでいる。変わったところでは江戸時代の銭湯の湯殿入口を「柘榴口」と言ったようだ。


「実柘榴を 食べて美声が 出るかしら」