楷樹
カイノキ雌株
カイノキ雄株
岡山備前にある旧閑谷(しずたに)学校跡
学問の木としてシンボル化されているカイノキが紅葉を迎えている。我が国へは大正4年に中国の孔子廟から種を持ち帰ったのが最初と言われている。3年前に岡山の旧閑谷学校に行った時に初めて知った樹木だ。そこに雌雄のカイノキが植えられていたが、すでに葉を落としていたので写真でしか見ることが出来ずに、是非葉をつけている状態のものを観てみたいと思っていた。その後、植物園などで観る機会があり、すっかり馴染みの樹木になった。ウルシ科で数少ない偶数羽状複葉というのが見付けるポイントだ。
そのカイノキの雌雄が身近なところで観察できる。地元の人にはあまり興味が無いのか素通りされているが、我々自然観察派にとっては穴場である。阪急京都線の相川駅近くの公園遊歩道に雄株と雌株が離れた場所に植栽されている。実をつけた雌株がよく目立つ。雄株には樹木名がつけられているが、奥まった場所にあるので目立たない。紅葉樹としても綺麗だ。
「打ち上げで 紅葉に負けず 紅くなり」