ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

過去へのご招待24

[2502] 山の日 [PC]  2016/08/11 07:30:59    [削除]


   今年から新たに制定された国民の祝日「山の日」です。「海の日」が制定されてから20年になります。これで年間16日になりました。なぜ今日なのかと云う事ですが、夏休み期間中でお盆休みにつなげやすいという事から11日が選ばれました。候補としては当初12日だったのですが、日航機墜落事故があった日なので遺族の方の心情を察し11日にしたようです。公的休日は明治時代に出来ましたが、皇室儀式がある日を中心に決められ「祝祭日」と呼ばれていました。昭和入って制定された祝日法の施行に伴い祝祭日は廃止されました。
 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。と云う事ですが、こう暑い日が続くと山に行こうという気持ちになりません。働き過ぎの日本に休日が増えることは歓迎ですが、働きやすい環境整備が一番望まれます。非正規雇用の低賃金では山に行く余裕すらありません。


「山の日は 青春時代の 思い出日」


 [2503] 面高(沢瀉) [PC]  2016/08/12 07:58:50    [削除]


   昨夜の民放ニュースは山の日を取り上げて特集していました。実際にアウトドアーで過ごした人は少なかったようで、圧倒的にインドアーで過ごされたようです。それもその筈、高校野球とオリンピックに釘付けで、サラリーマンには好い休養日になったようです。ロクは地域の6次産業のお手伝いで、鹿の燻製作りを頼まれました。麹部会が麹を使った食品開発に取り組んでいます。鹿も塩麹を擦り込んだものです。イベントで提供されるとのこと。一片を味見しましたがなかなかのものです。
 炉に肉を吊るし火を入れて約5時間。目を離せません。その合間を利用しての写真で、オモダカの雄花と云う事が黄色い花粉で判断出来ます。右下にかすかに写っているのが雌花です。雌しべが緑色の球形集合体になっています。昨年もアップしていますのでご覧下さい。近似種のアギナシに遇ってみたいものです。


「この田には 蛙も多し 沢瀉も」


[2504] 木洩れ日 [PC]  2016/08/13 07:01:31    [削除]


   この掲示板のタイトルが『ロクさんのアクティブライフ』だが、最近は一緒に遊んでくれる仲間も高齢化を迎え、今年に入ってからは殆ど山歩きもしていない。11日の山の日を横目にうじうじしていた。昨日は意を決して家から歩いて行ける三草山まで登って来た。登山道に辿り着くまでの道中の暑いこと。今年は能勢でも箕面の山でも熊の目撃情報が出ているので、独りで歩くのはヤバいかなと頭をよぎったが、その時は「熊さん元気かい」と声をかけてやれば好いやと開き直った。熊に出遭うどころか誰とも出会わなかった。山道の木漏れ日が日頃の鬱憤を晴らしてくれた。
 ペルセウス座流星群が観られるという事で、夜の9時過ぎから10時半頃まで粘ったが南点の月が邪魔しているのか、確認することが出来なかった。折角折りたたみ椅子と団扇を持って待機していたのに。観られた流れ星は2つだけで、流星群のものではなかった。明日の未明に早起きして、もう一度チャレンジしてみたい。


「木漏れ日が そっと消し去る 玉の汗」


 [2505] 狐の剃刀 [PC]  2016/08/14 07:23:31    [削除]


   目覚まし時計を4時にセットして早寝したが2時半ごろ目が覚めたので、これ幸いと寝ぼけ眼で流星観察に出かけた。1時間に数十個も観られるはず、で30分ほど待ったが全然流れてくれない。カシオペアは中天まで上がり、ペルセウス座は見易い位置のはずだが……。微かに薄雲がかかっていたからかもしれないし、村の灯りが邪魔していたのかもしれない。断念して帰宅。今年は最高の条件だったが、来年は肉眼観察は無理なようだ。
 7月にオオキツネノカミソリをアップしたが、基本種のキツネノカミソリはお盆の時期まで咲き残っていてくれた。開花時期の違いを今年初めて知ることが出来た。自然観察は実際に現地に出掛けて確認することで、自分の知識として蓄積される。


「めらめらと 門火の如き 花の咲き」


[2506] 現の証拠 [PC]  2016/08/15 07:06:08    [削除]


   フウロソウ科のゲンノショウコです。種を飛ばした後の形が神輿に似ているのでミコシグサとか、古くから下痢止め妙薬として知られているのでイシャイラズとかの別名で呼ばれたりします。ゲンノショウコはドクダミ、センブリと並ぶ三大民間薬としてこの欄で紹介していますが、他にキササゲ、カキドオシ、タラノキ、ウラジロガシなどが良く知られ利用されています。
 ところで民間薬とはなんぞやと云う事になりますが、日本に文字のない頃から口伝えで伝わり、副作用のないことが実証されてきた薬と云う事です。漢方薬は主に根っこを使いますが、民間薬は地上部を使います。従って一番勢いのある時期に1年分摘んでおくのです。ゲンノショウコも花真っ盛りの今が摘み頃です。毒草と間違わないための方策かもしれません。


「摘み採るに 惜しき色香の 神輿草」


 [2508] 秋葵 [PC]  2016/08/16 06:43:56    [削除]


   今人気上昇中の花オクラです。オクラの実は栄養価が高いと言われ、健康野菜として普及しています。オクラはアフリカ原産でエジプトでは13世紀ごろから栽培されていたようです。日本には幕末に渡来して来ましたが、当時は和食に合わないと普及しませんでした。昭和40年ごろから食事の洋風化が進み、それに伴ってオクラも市場に出回る様になったようです。一方、花オクラはオクラの改良種で、より大きな花を咲かせるように改良されたものです。エディブルフラワー(食用花)として人気が出て来たのはつい最近のことです。我が家では甘酢漬けにしますが、サラダや天ぷらなど如何様にでも楽しめます。
 テレビに映っている愛ちゃんを意識的に取り込んでいますが、女子卓球団体戦に釘付けになっていたのです。娘の勤務先の生徒がリオに出ているからです。普段は卓球を4時間も観戦することはないのですが……。身近にオリンピック選手がいると言うだけで、身内でもないのに胃が痛くなってしまいそうな試合展開でした。


「テレビ観し 心の奥に 終戦日」


[2509] 牡丹蔓 [PC]  2016/08/17 07:38:33    [削除]


   キンポウゲ科センニンソウ属のボタンヅルが大木に絡み付き、我が物顔でのさばっている。この時季の観察会ではセンニンソウなどの白花が目立つ。両者は花の区別が付かない位よく似ている。葉っぱの違いでボタンヅルかセンニンソウかを見分けている。彼らの逞しい生命力を観て欲しくって、繁茂している写真を紹介した。
 ボタンヅルもセンニンソウもキンポウゲ科で全草に毒性分を持っている。牛の歯毀れ(うしのはこぼれ)や馬喰わず(馬喰わず)などの別名を持ち、毒草であることを喚起している。しかし、神経痛やリューマチに薬効がある様で、民間としては外用で用いられていたらしい。肌がかぶれるので安易な利用は出来ない。


「夏バテの 木々を傘下に 羽伸ばし」


[2510] 仙人草 [PC]  2016/08/18 07:32:19    [削除]


   昨日アップのボタンヅルにそっくりなセンニンソウです。花後の実(種)につく花柱が長く、それが仙人の髭を連想するところから名付けられました。6弁のテッセンとか8弁のカザグルマなどクレマチスと同じ仲間です。十字に展開しているのは花弁ではなく萼片だという事です。汁液が皮膚に付くとかぶれますが、花には芳香があるので近寄って匂いを楽しみます。
 幕末の医者で後に植物の研究に没頭した飯沼慾齊(よくさい)が残した文献に、センニンソウの葉を患部に貼り、皮膚を発泡させて痛みを取り去る治療は、刺激療法の部類だと紹介しています。彼の残した植物研究は現在にも綿々と受け継がれているようで、牧野富太郎もその恩恵にあずかったのでは。


「髭生える 稔りの季節 待ち焦れ」


 [2511] 葛 [PC]  2016/08/19 06:59:00    [削除]


   秋の七草のクズの花がいたるところで咲いています。風が吹くと葉裏が白く目立つところから裏見草ともいわれ、平安時代の和歌にも葛はたくさん詠まれています。しかし今は繁茂し過ぎてありがた味もありません。昔は有用植物で、根からは葛根や葛粉が取れ食用・薬用に使われていました。今でも葛根は漢方薬に一番使われています。デンプンで作る葛饅頭や葛切りなどは高級和菓子になっています。蔓からとれる葛布は静岡県掛川の民芸織物の特産になっています。葉っぱなどは家畜の飼料として利用していました。
 クズは山渓の図鑑でも多年草として扱われています。確かに地上部は枯るので草本かなと思いますが、基部は木質化しそこからも新芽を出すので、木本に近いとロクを悩ませます。今日も観察会があるので皆さんの意見を拝聴して来ます。


「垂れし蔓 葉脇にゆかし 葛の花」


[2512] 黄蓮華升麻 [PC]  2016/08/20 07:33:56    [削除]


   昨日の大阪は記録的な暑さだったようだが、トンボのメガネ観察会は避暑を兼ねて六甲高山植物園を訪ね、高嶺の花々を楽しんできた。植物園スタッフから30分間の案内を受け、見頃の花をチェックしたのち、我がサークルが誇る仲間の案内で園内をくまなく観察して回った。お目当ては徳島の剣山に自生が観られるキレンゲショウマ。時期を迎えていたので、満開状態の群生を観ることが出来た。
 キレンゲショウマは東大植物学科の初代教授矢田部亮吉によって命名されたとのこと。キンポウゲ科のレンゲショウマに花姿が似ているので、それに黄色を冠して黄蓮華升麻に。しかしこちらはアジサイ科(←ユキノシタ科)に分類されている。湿度の高い所を好み、低いと開花しない。開花と云ってもラッパ状のままで平開することはないのだが。


「残暑避け 高嶺の花に 夢現」


 [2513] 白髭草 [PC]  2016/08/21 07:33:11    [削除]


   何とも安易な名前の付け方ですが、まさにその通りとしか言えません。ニシキギ科(←ユキノシタ科)ウメバチソウ属のシラヒゲソウです。花はカラスウリとかガガブタに似て花びらの変化が目立ちます。葉っぱは茎を抱くところがウメバチソウと同じです。写真ではよく判りませんが、5花弁の基部に3本に分かれた雄しべが付いているのが、この属の特徴です。
 昨日、友達から頂いたサギソウがやっと咲き出しました。今年は赤とんぼさんがアップして下さったので我が家の分は控えますが、シラヒゲソウやサギソウの美しさは誰に見せたいためなのでしょうか。カラスウリは夜の蛾を呼ぶためにレースを纏いますが。何れにしても自然が織りなす素晴らしい造形です。


「杜陰に 白く際立ち 爽気満ち」


 [2514] 葉隠釣舟 [PC]  2016/08/22 07:25:56    [削除]


   ツリフネソウは沢沿いの山道を歩いているとよく見かける。花器の釣舟(釣花入れ)に花の付き方が似ているという事で名付けられているのはよく知られている。赤紫の群生はよく見かけるが、仲間のキツリフネは自生地を減らしている。箕面の清水谷にも群生地があったが、今ではその面影すらなくなっている。ハガクレツリフネとのツリフネ三兄弟が何時までも観察出来ることを願いたい。
 さて写真のハガクレツリフネに出合えるチャンスはますます減っている。忍者のように葉の下に隠れて咲いているのでなかなか見付けられない。観察会で皆が通り過ぎた後、仲間の一人が見付けてくれた。花柄が葉裏に合着してそこから花が垂れ下がって咲くのが特徴だ。ボダイジュなどシナノキ属の苞に実がぶら下がっている様子に似ている。


「葉隠れの そこだけ秋の 忍び寄り」


 [2515] 蝿地獄 [PC]  2016/08/23 07:35:46    [削除]


   ハエトリソウを別名で表記しました。ダーウィンが「世界で最も不思議な植物」として熱心に研究したことでも知られています。北アメリカの湿地帯に自生し、日本と同じように四季がある地域らしいです。以前テレビで放映されていたのを観た事がありますが、二枚貝に似た葉の中に3本のセンサー(触角子)があり、それに虫が2度触れることで、僅か0.5秒で葉を閉じしまうという凄技を持っています。2度と云うのがみそで、虫の動きを感知し、余分な開閉でエネルギーを消耗しないという戦略です。
 あろうことか、それを六甲高山植物園で買ってしまいました。基本的に“やはり野に置け蓮華草”派のロクとしては珍しいことです。仲間に戴いたサギソウが咲き出したので、その水ゴケでならハエトリソウも育てられるだろうと云う魂胆からです。20日から毎朝ダーウィンになっているロクです。


「新涼を ホースの水で お裾分け」


 [2517] ガガイモ [PC]  2016/08/24 14:23:46    [削除]


   今回のガガイモは難しくて漢字表記出来ませんでした。蘿(ら)摩(ま)と書くのですが摩の漢字には草冠が付くのです。古くから親しまれてきた植物で古事記の国造りにも登場します。ゴーヤの様な形の実が弾けたところがカヌーのようで、小さな神様(スクナヒコナノミコト)がその舟で海を渡って来たという神話です。以前にこの欄で薬用や山菜として有用な植物だと紹介していますのでご覧下さい。
 ケサランパサランと云う謎の生物がいます。江戸時代からの民間伝承の生物で、捕まえて箪笥の中で飼っておくと好い事があるようです。白粉が好物なようです。しかし、その正体が謎のままです。動物だったり植物だったりいろんな説があります。そのケサランパサランがガガイモの綿毛だというのが有力説です。何とも夢のある話です。


「熱帯夜 うつらふわりの 夢見かな」


[2518] 水玉草 [PC]  2016/08/25 07:27:08    [削除]


   一昨日の武田尾観察会で仲間が見付けたミズタマソウです。以前、川久保渓谷で教えて貰い、ルーペで観察して感動したものです。写真に写して見ると水玉と名付けた謂れが良く判ります。花後の実が光を受けて水玉の様に見えるのです。目立たない植物ですが、虫の目で観察すると特徴のある花です。4弁に見える花弁が実は2弁が裂けている様子とか、雄蕊が2つで、雌蕊も柱頭の先が2つになっている様子とか、アカバナ科の特徴を表しています。
 果実が水玉状と云いますが、花の下に付いて子房がすでに水玉状です。次第に成長して大きくなり目立つように成ってきます。密生する鉤型の毛を逆光で観察するとまさに水玉です。鉤型の毛で動物などに絡み付き種を運んでもらう「ひっつき虫」戦略です。


「反省会 冷えたビールに 水玉が」


 [2520] ゲット! [PC]  2016/08/26 06:55:31    [削除]


   毎日夕方近くになると一雨きそうな空模様になって来る。昨日も黒い雲が張り出し、風が出て来たので雨を期待したが降ってくれなかった。そんな雨待ちのひと時、窓下に展開するワイルドな世界である。田んぼの稲穂は頭を垂れ黄金色に色付いてきた。ダイサギ(?)が獲物を狙って静かに足を運んでいる。長い首を稲の根元に入れ蛙やイナゴなどを獲っているようだ。大物をゲットしたようで、なかなか一気に飲み込めない。大きさから判断するとトノサマガエルかもしれない。何回か咥え直して、やっと飲み込めたのを確認出来てやれやれ。
 窓の下に見える田んぼには沢山のカエルがいるようで、傍を通ると一斉に田んぼに逃げ込む。と云う事はあまり農薬を使っていない証かもしれない。この分ではコウノトリがやって来ても大丈夫かなと思うのだが、まだそこまでの環境にはなっていないようだ。


「白鷺の 狩り場に重く 稲穂垂れ」 


[2521] 兵馬俑展 [PC]  2016/08/27 07:47:55    [削除]


   中之島にある国立国際美術館で「始皇帝と大兵馬俑」が開催されているので、避暑を兼ねて観に行って来た。始皇帝の陵墓を永遠に警護(守護)する軍団とみなされている。ルーツは同じだと思うが、日本の古墳(前方後円墳など)から発掘された埴輪群などと同じものだと思う。
 何時も感じるのだが○○展などを観ると、実際に現地に足を運んでみたくなる。そうして訪ねた処が何箇所もある。やはり現地で観ると規模の違いもさることながら、覆っている空気が違うので全く別物に見える。次回は陝西省に行ってもいいなあ~と(*^_^*)


「旅立ちぬ 古代ロマンに 避暑を兼ね」


[2522] 菊芋 [PC]  2016/08/28 07:20:53    [削除]


   我が家の花壇に1本だけ残したキク科ヒマワリ属キクイモが咲いている。一時はキクイモ採取のために育てていたが、たくさんの芋が出来て、小さな花壇を占領してしまうので、ことごとくひっこ抜いてしまった。多年草だから毎年咲いてくれる。観察していると面白いことに気が付く。初めは葉が対生だが大きくなるに従って上部の葉は互生に替わってくる。葉腋から分枝した枝もその傾向があり、下部の方は対生で花を付ける辺りは互生になっている。
 北米から1859年に入ってきた帰化植物で、戦時中から終戦直後の食糧不足の頃にはよく食べられていた。その後見向きもされなくなったが、最近では糖尿病予防と肥満予防の健康食として見直されている。キクイモの果糖はブドウ糖ではないので血糖値を上げない。アルコールの原料や飴にも用いられている有益植物だ。


「強かに 居場所とばかり 菊芋の」

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