要黐
今朝の気温はこの冬一番の低さだと思う。灯油ストーブの温度表示が2度になっていたので、室内温度を確認すると-2℃である。昨日も大阪で最高気温が5度だったらしい。ということは能勢では2~3℃位だろう。そんな寒さに負けて居れないので春探しの散歩に出た。カナメモチの赤い実が疎らに付いている。モチノキに似ているので「黐」となっているが、こちらはモチノキ科ではなくバラ科である。「要」というのは材が硬く扇の要に使われたからとも言われている。比重が0.98%というからかなり重い。ウバメガシ、アベマキと共に最も重い樹種である。
今の時期、花で確認出来ないが赤い実がバラ科の特徴を伝えてくれる。ノイバラの実とよく似ている。5~6月頃に5弁の小さな花をたくさん咲かすので、ソバノキなどとも言われるらしい。カナメモチの特徴の一つである赤い新芽に気の早い蕾を見付けた。この寒さでは花を咲かすことはないだろうが、寒空に耐えて震えていた。
「時季違え 蕾出したが 木枯らしが」