花の多弁化
雄しべが花びら状に変化している
花粉をたっぷりの元気な雄しべ
昨日は地球環境自然学の最終講義日だったので西九条の会場まで出掛けた。比較的穏やかだったので近くの公園に寄り道して梅を見て来た。赤、ピンク、白など数種類の梅の木が植わっている。一重の方が好きなのだが、八重のウメをじっくり観察してみた。雄しべが花びら状に変化しかけているものが結構見つかった。
「七重八重 花は咲けども山吹の みの一つだに無きぞ悲しき」これは有名な太田道灌にまつわる和歌で、基本的に八重の花は実を結ばない例えに引用される。植物は実を付けるために色々と進化しているのに、何故雄しべが花弁化して花粉を持たない花びらを増やすのか疑問が残る。一般的に八重咲きと言われているが、牡丹咲きや獅子咲きなど園芸品種として人間が手を加えた所為だろうか。
「八重梅の 何も要らない 魅せるだけ」