笹百合
1本目見付け~た
ササユリ蕾
凛とした立ち姿
3輪咲き
珍しい4兄弟
22の瞳で観察中
早朝から激しい雨が降っている。トンボの仲間からは参加出来ないとか、例会をやりますかなど問い合わせのメールがひっきりなしに届く。基本的には雨天決行としてしているのでその旨を伝え出掛ける。行き先は宝塚市の「西谷の森公園」にササユリを訪ねる予定である。公園と言っても山を利用した自然公園である。雨の降り具合で山道コースを変更しなければならない。
阪急宝塚駅からは「田園バス」と言うメルヘンチックなバス路線を利用する。客は我々トンボのメンバーと地元住民が一人乗っておられるだけ。途中で乗務員さんからテイカカズラが咲いていますとか、次のカーブ右側にイワガラミが咲いているとか教えてくれる。まるで観光バスに乗っているような親切な方だ。近くでクマの目撃情報が出たので気を付けて下さいと注意喚起までしてくれる。主宰者としては安全を期すために公園管理事務所でクマ情報を確認した。公園より少し離れた山で昨日目撃されたらしい。公園にクマが来るかまでは把握出来ないとのこと。
クマに対する対応策を皆さんで確認してスタートした。雨も上がっている。出発直後に1本目のササユリを発見!ラッキーである。進むに従ってササユリを散見できる。何輪のササユリを見付けられるか数えながら歩いた。ここにはシカが入って来ないのか、植生も豊かで結局トータル88のササユリに出合えた。
昔から美人の例えに “立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花” と言われているが、これらの植物は婦人病の薬草でもあるらしい。当然ササユリも色んな薬効があるが、他のユリ科植物で代用できる。種から花を咲かすのに7年ほどかかるササユリは、いまや貴重植物になっているので採集して欲しくない。
「笹百合に 花粉付くまで 顔寄せて」