ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

柿蘭


 花色が柿に似ているからカキランと呼ばれる陳腐なネーミングだが、野生ランの一種で、山地の日当たりの良い湿地に自生する。近くで観察すると、唇弁に入る模様が何とも言えない。それがラン科の特徴なのかも知れない。下から順次咲いて行くので8月頃まで楽しめる。ノハナショウブやヌマトラノオと花期が一緒なので、その近くに咲いているかもしれないので探してみる。花の中に蟻の姿を見付けるが、花粉が大きいので運ぶことはできない。蜜を掠め盗るために来ているだけなのか、他に役割を持っているのかよく判らない。
 湿原の干上がりや開発などで環境が変化したり、心ない業者の盗掘などで数を減らしている。環境省の絶滅危惧種まで至っていないが、県単位では既に絶滅したり、危惧種に指定されたりしている。隣の兵庫県では絶滅危惧種Cランクに登録されている。僕は珍しい植物に出合っても、種の保存のために言い触らさないようにしている。


「湿原で ららららららん かきらんの」

×

非ログインユーザーとして返信する