馬の鈴草
まるでトランペットの様な花姿
ジャコウアゲハ終齢幼虫
ジャコウアゲハ♀
大阪府北部の地震の影響で週末に予定していたサークルの合宿下見が中止になった。熊本地震の経験から、一週間ほどは大きな余震も想定しておかなければならない。主宰者として中止判断をされたのは賢明な選択だった。
ところが家で2日間もじっとしておれないロクは、雨の降る中いつもの土手道を散歩してきた。歩くと発見があり出合いがある。ジャコウアゲハの食草であるウマノスズクサの花が咲き出している。この植物に興味を示したのは、六甲山ハイキング途中でアリマウマノスズクサに出合ってからである。何とも変わった花なので食虫植物かなと思い、調べたことがきっかけである。一旦は花の中にコバエなどを閉じ込めるが、花粉を付けると開放するという確かな戦略を持っている。
土手道には早春の頃からウマノスズクサの蔓が伸び出し、絡み付く相手を探すが、誰もいないので独りで風にたゆ立っている。新芽はクズに似ているが色が違うので直ぐに見分けられる。昔は民間薬として利用されていたが、近年はアルカイド系の毒を含むことが判り使われなくなった。その毒をジャコウアゲハは身に付け、生き残りの武器としている。ウマノスズクサの葉裏に卵を産み付け、幼虫はそれを食草にして成長する。それで毒を体内に取り込む。毒を持つ蝶として捕食者から襲われない。そのジャコウアゲハに似せた蝶まで現れる自然界の進化に驚かされる。
「梅雨休み ジャズでも聞こう 管楽で」