酔っ払い草
撮れたてスベリヒユ
引き抜いた時の根は白い
指で擦ってやると紅くなってくる⇒酔っ払い草
田んぼの際などでよく目立つスベリヒユが繁茂して来た。多年草と思っていたが一年草である。漢字表記すると「滑り莧」、別名のトンボ草の方が馴染みがあるかもしれない。
我がサークルはトンボのメガネというので、シンボル植物でもある。園芸種のポーチュラカ(松葉牡丹)はスベリヒユの改良種である。昨日花を撮ってきたが、早朝の方がよく咲いているだろうと再度出掛けてみた。早過ぎたのかまだ開いていない。陽が射さないと開かないようである。午後には花姿を見ることは出来ない。今朝のブログアップまでに再トライしてくる。
農家の人にとっては厄介な雑草でしかないが、古来から薬用や食用として利用されてきた。名前の由来も食べた時にヌメリがあるので滑り莧になったらしい。利尿・膀胱炎・肝臓病・肺結核・百日咳や浄血の作用もあり、毒虫に刺された時は生葉を潰して擦り込む。一般の解毒にも使えるとのこと。何処にでも繁茂しているので、機会があれば摘んで帰り、茹でて水に晒した後、油炒めや和え物などにして食べてみて欲しい。独特のヌメリが癖になるかも。
ところで題名に使った「酔っ払い草」は観察会で皆さんに紹介するつかみの名前である。根を引き抜くと白いが、指で撫でてやるとだんだん赤みを増してくる。こんな観察をすることでスベリヒユに興味を持って貰える。後は薬用や食用になる話を織り交ぜる。
「朝だけと もったいつけて 蜻蛉草」