ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

百日紅


 サルスベリは読みからいえば「猿滑」の方が合っているのだが、百日紅の方が馴染みがある。というのは地方によってナツツバキやリョウブなどすべすべしている木を猿滑というからだろう。元禄年間に中国から渡来して来たと推定されている。花期が長いので庭木や公園樹・街路樹として好んで植えられている。7月から10月頃まで咲いているので百日紅と云われている。円錐花序を作り、次から次へと咲いて行く。実際の一輪は3日間ほどで落花する。
 昨日はトンボのメガネ例会で大阪の長居植物園と自然史博物館を訪ねた。7月例会は豪雨で中止と、猛暑で注意喚起したので、殆ど参加者がなかった。それの反動か、8月猛暑に関わらずたくさんの参加者があり、熱中症に気を配りながらの観察会になった。年間計画ではハスをテーマにしていたが、今年は既に咲き終わり、急遽日陰で観察出来るサルスベリに切り替えた。花の構造がどうなっているのか、雌しべはどれや?といことで、相変わらずのスカートめくりの観察会になった。
 しっかり観察すると、縮れた独特の花びらが6枚あり、雄しべは2形あり、中央が黄色い花粉を付け、その周りに6本の長い雄しべがあり紫色の葯を持つ。雌しべは中央の雄しべ腋から飛び出し、長い雄しべと同じ形をしている。参加者がスマホで検索して調べてくれたが、中央の黄色い花粉は昆虫たちを引き寄せる餌(エライオソーム)の役目を果たし、その間に長い雄しべの葯で花粉を付ける戦略の様である。


「世の中の リスク一手に 百日紅」

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