高砂百合
これぞ正しくタカサゴユリの筋が入っている
開花間近の初代タカサゴユ
開花時期が一番遅いタカサゴユリが道端や農家の庭先などに咲き出した。高砂と言うのはご存知の様に台湾の古名である。大正12年に種を台湾から九州に輸入したが、日本各地、特に中部以南に野生化している。最近では日本原産のテッポウユリとの自然交雑種が生まれ「新鉄砲百合」と名付けられ園芸種でも出回っている。タカサゴユリの特徴は花に薄く淡紫色の筋が入っていることで、純白のテッポウユリとの区別がつく。葉も細いのでホソバテッポウユリの別名もある。開花時期もテッポウユリは他のユリたち同様に6月だが、タカサゴユリは8月から10月まで咲いている。
我が家の「猫の額花壇」にも数年前から花を咲かせてくれるようになり、今年は茎が4本も立っている。最初に出た茎には蕾が5つ付き、その次に出たものは4つ、後の2本は1つしか蕾をつけていない。定着した年数を経る毎に花数を増やして行くので楽しみである。
他のユリ同様に百合根は滋養強壮、気管支炎、咳・痰、鼻血、口内炎などに効くようだが、花を咲かせたいのでまだ掘り出していない。
「野の花の 趣込めて 咲く百合も」