薬師草
オニタビラコによく似たヤクシソウが今を盛りと咲いている。薬師草などといかにも薬になる様な名前だが、あまり薬効もなく、腫れものに塗布するぐらいらしい。ただ苦菜などと云って食べられていた。苦いのは体に良いという思いから薬師草になったと山渓「野草の名前」図鑑で紹介されている。タンポポと同じように苦味を活かして、生葉をサラダなどに散らして食すると、本当に体に好いように思える。
近くで観察すると周りの舌状花が10~14、中央の筒状花も10~14、平均12位の花びらで構成されている。結構大きく分枝して花を咲かせるので薄暗い林童でもよく目立つ。花期が過ぎると花が下を向く特徴がある。紫陽花の装飾花の様だ。
「山道に 小菊の黄色 眼に眩し」