ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

石蕗(つわぶき)


 花の少なくなる時期に彩りを添えてくれるのがツワブキである。日本原産種で概ね海岸に近いところで自生している。山の林内でも見かける事が出来る。葉っぱに光沢があるところから艶蕗と言われ、それがツワブキになったとされている。他に厚葉蕗(あつばぶき)から「あ」が無くなりツワブキになったという説もある。漢字表記に石蕗を充ているのはフキよりも厚そうに見えるからかも知れない。日本海側では石川県、太平洋側では福島県以西に自生し、園芸品種として改良されたものが公園や庭園などに植栽されている。九州や沖縄などの島に自生しているので南国の雰囲気が強い。
 ツワブキの葉っぱには抗菌作用があり、湿疹や打撲、腫れものなどに葉を炙って塗布するなど民間薬としても使われてきた。魚の中毒には青汁をそのまま服用すると好いらしい。関西ではあまり食べる習慣は無いが、西に行くほど「きゃらぶき」として土産物に加工されていたり、煮しめなどの食材になっている。春に葉が展開する前の若い茎を利用する。物産展などで水煮したものを見かけたら買って帰る。
 ツワブキはキク科だから舌状花と筒状花で構成される頭花である。花びら様の舌状花は雌性で、中央の筒状花が両性になっている。


「潮騒の 聞え来そうな 石蕗の花」

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