タベルナ

2019/04/19 08:09

　　　　　　　　　　　　　　　　これで２人前

　　　　　　　　　　　　　　亀の手と言われる貝類

　　　　　　　　　　　最後の晩餐はフラメンコショー付き

　旅の楽しみの一つにその国でしか味わえない郷土料理がある。今回もガイドさんがその道に詳しく、自称グルメだと言うことでお勧めのお店に何度も案内して頂いた。旅先のホテルのレストラン食ほどつまらないものは無い。
　何度も訪れたイタリアや、別荘を持っている知り合いがいると言うギリシャに行った時にも「タベルナ」という大衆食堂に行った。タベルナとはイタリア語で食堂をさし、レストランよりも庶民的食堂で居酒屋なども含まれる。ここスペインでもあちこちで見かける。今回もホテル食を避けてそんなタベルナや、バルと言われる軽食のお店を利用してきた。そこでは提供される量が多いので、ガイドさんは２~３人前ずつを数種ほどオーダーしてくれる。それが廉価というのが嬉しい。
　西洋人はタコを食べないと言うのが巷での噂だが、スペインではタコ料理の専門店が軒を連ねて、客寄せのディスプレイまでしている。そこにも案内して貰い、軟らかいタコ盛りを賞味した。料理はいたって簡単で、茹であがったタコをぶつ切りにし、たっぷりのオリーブオイルを掛け、塩味だけで味付けされている。牛肉や羊肉も美味しかったが、総じて海産物の料理が印象に残った。
　初日と旅の締めくくり日以外は、断酒と決めて巡礼街道を歩いて来た。別な特別な理由は無いが、自分自身が敬虔な気持ちになれるようにプレッシャーを科した。皆さんが美味しい料理に赤白ワインを飲まれていたが、それを横目に水だけで我慢してきた。そのかわり解禁日には浴びるほど飲んだのは言うまでもない。

「歩き過ぎ　春の帳尻　食べ過ぎで」