ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

年稿(ねんこう)

      ①樹木年輪②アイスコア③放射性炭素年代測定⇒④年稿


 『年稿?』耳慣れない言葉に接した。今年度初めての地球環境「自然学」講座での話である。地球環境史として人類の誕生から今日までを、科学的に読み解く方法としての一分野である。その第一人者として活躍されておられる「ふじのくに地球環境史ミュージアム」の山田和芳教授の講座だった。
 環境史という学問にもなじみが無いので、導入部の産業革命や大気汚染など環境破壊、更に地球の温暖化などの歴史的背景などはうとうとしながら聴いていた。ところが20万年に及ぶ人類史が、科学的に解き明かされてきたという話になると、先生の話にだんだん引き込まれて行った。人類史を検証する方法として今までは①樹木年輪②アイスコア③放射性炭素年代測定などが使われてきた。最近世界的にも注目されているのが④年稿による検証である。
 年稿とは南極でアイスコア(氷の層)が採取研究された様に、地表の層をコア採取して年毎の変化を読み解こうと言う方法である。外部からの変化を受けない湖底からのコア採取でなければならない。流出河川の無い、すり鉢型の湖が絶対条件である。コアの層を観ることで人類史上に影響した様々な環境変化が読み取れる。噴火がおこったり、地震があったり、黄砂の量が多かったりなど年毎の縞で読み取れる。
 そんな研究の足跡が判る博物館が静岡県に3年前に出来た。その名も「ふじのくに地球環境史ミュージアム」で廃校を利用して作られたユニークな博物館である。展示方法、学術性などとともに、お金を掛けずに作ったなどが総合的に評価され、世界の博物館の最高クラスにランクされてしまった。ぜひ訪問したい世界一の博物館である。


「新学期 目から鱗の 積み重ね」

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