ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

上溝桜(ウワミズザクラ)


 今年はウワミズザクラがよく目に付く。これもれっきとしたバラ科サクラ属で桜の仲間だが、全然サクラらしくない。穂状に花が付きブラシの様に見える。仲間によく似たイヌザクラというのがある。中部以北にはシウリザクラ、更に北海道だけにあるエゾノウワミズザクラというのまである。ついでだから紹介しておくが常緑桜としてリンボクというのがあり秋に花を咲かせる。
 元号が平成から令和になりマスコミ報道は皇室一色だが、宮中でおこなわれる神事に亀甲占いと言うのがある。亀の甲を焼いて溝の出来具合で吉凶を占うが、焼くための材として上溝桜が使われる。「溝」の字が充てられているのはそのためである。ウワミゾから転訛してウワミズザクラになった。
 今年ほどウワミズザクラが咲き出すと、夏にはたくさんの実が出来ることだろう。生食でも甘くて美味しいが、果実酒などにすれば健康酒として愛飲できる。何でも西遊記でお馴染みの三蔵法師は不老長寿の薬としてこの実を求め歩いたと言われている。熟れる前の実を採取して塩漬けにしたものを「あんにんご」とよび新潟の特産物になっている。


「観て見てと 穂状で咲きし 桜花」

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