ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

ジャコウアゲハとウマノスズクサ

        最も無警戒な交尾中(毒を持っているから大丈夫?)

              モチツツジで吸蜜中

             伸び放題のウマノスズクサ


 猫の額花壇だが2ヶ所作ってある。どちらも基本的には野生植物が好き勝手に育つ環境にある。ガーデニングというよりもビオトープに近い状態だ。手間をかけて植物を育てるということに力を注いでこなかった。かろうじて育てているのはプランターでのサギソウだけである。あと大事にしているのはアサギマダラを呼ぶためのフジバカマと、ジャコウアゲハの食草になるウマノスズクサを植えてある。何ヶ所かに移植したウマノスズクサだが、1株だけが元気に芽を出し、絡みつく相手が見つからないので2メートルぐらいまで伸びてゆらゆらしている。
 散歩道の土手を歩いているとジャコウアゲハの乱舞を観ることが出来る。彼らはウマノスズクサが芽を出してきたのを察知して、どこから羽いてきたのかと思うぐらいの頭数が、恋の相手を探して飛び回っている。交尾できた雌は卵を産み付けるための場所探しをしている。我が家では夏の間にサナギになったものは2週間足らずで羽化するのだが、冬場のサナギは数ヶ月前の冬眠をして、ウマノスズクサの発芽時期に合わせて羽化するらしい。
 彼らは活動期なので吸蜜にも余念がない。モチツツジが最盛期なので蜜を求めて集まっている。相手探しもしなければならないし、吸蜜にも訪れなければならない。雌は産卵も控えている。年間数回の産卵をするようだが、5月がオープニングで最もたくさんの乱舞を観ることが出来る。果たして我が家の花壇まで来てくれるか。


「毒纏う 蝶のひらひら 忙しなく」

躑躅(つつじ)の季節

             モチツツジと園芸種ツツジ

         八重のヤマブキ・ノアザミ・アカバナユウゲショウ

          田んぼまで出張してきたカルガモとダイサギ


 桜と同じようにツツジも種類が多く、5月の街中を彩るほどに人々に愛されている。メーデーに出掛ける機会もなくなってきたが、晴れた5月にふさわしい花と言えるだろう。街の公園や街路樹として華やかな雰囲気を演出してくれる。
 サクラという花がないのと同じように、ツツジという花も存在しない。サクラはバラ科サクラ属の総称として使われる。同じくツツジもツツジ科ツツジ属の総称として使われるが、その中でも8つの亜属に区分されているので、我々素人にとっては同定が大変だ。
 ツツジと言う名前で呼ばれているのは、花が一番大きいオオムラサキツツジを指すのが一般的である。街中を彩っているのはヒラドツツジが多いように見受けられる。地域名を冠したものがよく知られている。園芸種でも300種を超えると言われているので、ワイルド派としては自生するツツジ属を追っかけることになる。
 モチツツジもこの季節が一番美しい。狂い咲きの多い花だが5月にはたくさんの花を付けてくれる。ヤマツツジも憧れであるが、ツツジ属の花には毒を持つものが多いので、安易に蜜を吸ったりすることは避けるように注意している。
 躑躅の季節とタイトルにしたのに、今朝の寒さはなんとしたことだろう。霜注意報まで出される始末だ。連休の狭間だが着込んで朝立ちに出掛けなければならない。


「暗き世に せめて光りを 白つつじ」

山麓歩き👣

           二リンソウ・イチリンソウ・チゴユリ


 日替わりの天気予報になっているので、晴れの日を有効に使いたい。季節は春本番で出遅れた感じだが、秘蔵の "春の妖精” に逢えていないのを思い出した。サークル仲間からキンラン、二リンソウ、フデリンドウの画像が送られてきたのが引き金になり、三草山の麓歩きをすることになった。懇意にしている知人から、お邪魔して良いの?と妻と電話でのやりとり。自称「ロク源氏」としては願ってもない申し出だ。
 妻は山の麓に点在する歴史的遺産など案内し、歴史音痴の僕はひたすら植物観察と道案内である。目指すのはキンラン、人の踏み込まないだろう自生地まで案内したが、花はなくとも葉は出ているだろうと期待したが、その面影さえなくなっている。人目につかないところなので盗掘は考えられない。多分シカが食べてしまったのだろう。
 ニリンソウ群生地にも立ち寄ったが、クサソテツが勢力を広げて、彼女は窮屈そうな状態で生き存えている。最盛期を過ぎてしまったので二輪で観ることが出来なかった。少し遅れて咲き出す二輪目の花が残っていたのだろう。四つ葉のクローバー探しをしていると、今回は五つ葉や六つ葉まで見つかった。ロクの今年のお守りに「六つ葉」が似合いそうだ。
 ケーンケーンと雄のキジが雌を求めて鳴いている。今年はあちらこちらでキジの鳴き声を耳にする。鳴き声のあたりを探していると、肉眼でも捉えられるところにキジの雄を見つけた。国鳥なのに狩猟が許されている不思議な扱いを受けている野鳥だ。キジ鍋を食べたのは何時のことだろうと現役時代を思い出す。


「ケンケンと 雌呼ぶ雉子の もの悲し」

連休対策!

          とりあえずの一安心

           タケノコの灰汁抜きは椿の葉っぱで

                 鹿の塩分補給

           吉祥草に実が(良いことありそう!)


 コロナ第1波から心がけてきたのはマスクの着用と手洗いだった。もちろん三密を避けると言うことにも気を配ってきた。というもの "うつさない・うつされない” と言う双方向の意味合いからである。言い換えるならば安全地帯(グリーンゾーン)と不安全地帯(レッドゾーン)の区切りの厳守を自身に課してきた。
 第6波が徐々に下降傾向にあるなかで大型連休に突入し、3年振りに規制も外れて一気に人流が増えてきた。怖いのはもう大丈夫だという気の緩みである。ワクチンを3回接種した高齢者が罹患したという話も身近なところで聞いている。それも気の緩みがあったからだろうと想像している。
 連休に家族が集う計画だが、真っ白な状態で団欒したい。本来なら子どもの方が高齢の親を気遣って、陰性証明をしてから訪問するというのが世間一般の流れだが、多忙な教育現場の実情を把握しているつもりなので、高齢者である親の方が、教育者に移さないために白黒検査を受けておいた。もちろんPCR検査の結果は陰性だったので一安心だが、団欒の日まではその状態をキープしておかなければならない。
 ステイホームの雑学として紹介したいのは、タケノコの灰汁抜きに糠を使うのが一般的だが、それだと吹きこぼれがあるので目を離せない。我が家では灰汁抜きに椿の葉を使う。吹きこぼれがないので、時間設定しておけばその場から離れることが出来る。
 おまけ情報:農家では害獣とされているシカだが、御在所岳の鹿は食べるものに事欠き、コンクリート製の柵を囓って塩分補給をしているのを垣間見た。彼らも生きるために大変な努力を強いられている。同じ地球の仲間なのに。プーチン聞いてるか!


「万全だ 五月連休 さあおいで」

今年もクマガイソウ

           休肝中なので「黒豆もなか」で付き合う


 昨年、隣町の豊能町に自生クマガイソウが保護されているのを知ったのは「北摂の山を楽しむ会」に参加した時の下山道だった。しかし4月14日でまだ蕾状態。準地元と言うこともあり、その後、何度か開花まで足繁く訪ねた。やっと満開状態になったのは連休前の4月27日だった。サークル仲間にも観て欲しいと言う思いがあったが、開花時期の関係などもあり、今年の例会先に選べなかった。
 ところがサークル仲間からLINEでクマガイソウの画像が届いた。何処で観られたのですかと問い合わせすると「知り合いから送られてきた画像を転送したのです」との返信。しかもその場所は我々が昨年知ったばかりの保護地である。「そこならよく知っているので、興味がおありなら案内します」と投げかけると、「是非お願い!」とトントン拍子に話が進み、顔馴染みの仲間にも声かけされて5人の方が、能勢電「妙見口」に来られた。皆さんに満足して頂けたので、案内役の我々も十分に楽しめた。
<昨年のブログ内容>
 クマガイソウは初谷渓谷での配線工事現場に自生していたらしい。それを地元の人たちが何としても残したいと山林に移植された。気候風土が合ったのか立派に根付き、今では数を増やしている。ハイカーにも楽しんでもらおうとアプローチまで整備して、今年の開花を待っている状況だった。まだ蕾だったが、あと10日もすれば源氏の武将 熊谷 直実 が背負った母衣(ほろ)のような独特なラン科の花を咲かせてくれる。母衣とは竹で編んだ籠に布を覆い、背中に背負い敵の矢から身を守る防具のことである。ランの唇弁が丸くなっているのを武将の母衣に見立てて名付けられた。


「山笑う 能勢路に大きな 野生蘭」