ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)


 今年の野の花画像紹介の皮切りはタネツケバナだったと思う。春探しで散歩しているのだが、植物たちもあまりの寒さで顔を見せてくれない。フクジュソウもまだ蕾の状態だった。やっと寒気団も大陸まで後退する気圧配置になってきた。
 昨日はねんてん先生の俳句教室だったが、春らしくなってきたので帰宅してから近所をそぞろ歩きしてきた。春の陽光を待っていたとばかりにオオイヌノフグリが開花しだした。もともと2月初旬から4月頃までの花期で、もう少しすれば宝石をまき散らしたような群生状態を観ることが出来る。
 最近は日本固有種のイヌフグリを見かけなくなってしまった。殆どがヨーロッパ生まれのオオイヌノフグリに置き換わっている。少し遅れて出てくるタチイヌノフグリ、よく似た仲間にフラサバソウと言うのもあるが、これらはすべてヨーロッパから渡来してきた帰化植物である。これらの植物は手持ち図鑑ではゴマノハグサ科になっているが、最近ではオオバコ科に再分類されている。
 それにつけてもかわいそうな名前をつけられたものだ。別名で「星の瞳」と言うほどの可愛い花なのに。でも子ども相手の観察会では「イヌフグリ」の方が断然興味を持ってくれる。子どもたちはおちんちんやうんちなどの話が好きなのだ。


「待ってたぞ 星の瞳の 開くのを」

トンボ教室

             ベスト温度でもくもく燻し中


 子どもの居場所作りの一環としてのアフタースクールが、昨今の状況から実施できるのか?が気になっていたので教育委員会に問い合わせした。学年閉鎖など余程のことがない限り、中止の判断はしないとの回答だった。
 とは言え従前通りのコロナ対策で望みたい。かなり広い図工室を使うので、20人の児童を4つの島にわけて密を避けたいと考えている。となるとロク1人では対応できない。そこで地元の方お二人にお手伝いをお願いした。工作の手順を把握して頂きたいので、我が家にご足労願った。
 ところが蓋(玄関)を開けると見学させて欲しいというご主人まで同伴されたり、散歩途中で届け物をして下さったご夫婦までが参加して下さり、予期せぬ工作教室になり楽しい時間を過ごすことが出来た。今回は子どもたちに「虫除けトンボ」としてのオニヤンマを提供する予定である。時間に余裕があれば可愛い「カモの置物」も考えていたが、3年生から6年生までの児童では難易度に差が出たりするので、トンボ工作だけに絞ろうとの結論に達した。残り時間は紙芝居を披露して締めくくることにする。
 提供紙芝居を決めるために、今年の大雪に絡めて「ブナの不思議」と、間もなくシーズンをむかえる「竹のふしぎ・竹ちから」を見比べて頂いた。読み手は上手な方だったので、どちらを選んでも、子どもたちの心を捉えてくれるだろう。
 工作教室の合間に、ロクは早朝から火入れした燻製釜の温度管理もしなければならない。お手伝い願った皆さんにお裾分けを考えていたが、間に合わなかった。出来上がった燻製をお届けすることになり、残業手当をもらわなければというほどの忙しさだった。


「工作で 春の息吹を 先取りし」

峠は超えた?

               カモの置物工作見本


 子どもたちが来るのを待っている時間帯が一番冷たかった。空は晴れ渡っているのにどこからともなく雪が落ちてくる。地面に落ちた雪片が溶けないほど気温が下がっている。帰宅してからストーブに手をかざすが暖まらない。ところがお昼頃から気温も上がりだし、風もないので散歩に出掛けても大丈夫と思えるようになってきた。
 翌日の段取りなどしなければならないが、閉じ込められていたので時間を決めて歩くことにする。急に野の花が咲き出してくれるわけではないが、あぜ道に目をやるとホトケノザが少しだけ咲き出していた。まだ蓮華座に座る仏ほどには見えないが、シソ科の花らしく唇形で顔を出している。これが30cmぐらいまで伸びてくると春本番になるのだが。
 花壇へはヒヨドリが毎日のようにヤブムラサキの実を啄みに来る。マンリョウはまだ赤い実をたくさん残している。餌代に何かおいてやりたいものだ。昨年はリンゴの皮とバナナなどをおいてやった。リンゴのスライスを置いておけばヒヨドリに食べられてしまう恐れがある。なかなか小鳥と人間の共生は難しいものだ。その花壇でやっとスイセンが咲き出してくれた。間もなくヒメリュウキンカも咲き出してくれることだろう。
 オニヤンマのレクチャー用の材料はなんとか揃えた。カモ見本も作っておいた。寒波が去れば家に閉じこもっておられない。春が彼方から出ておいでと呼びに来ているようだ。もう峠は越えたと判断して良いのだろか?


「野の花の 遠慮しつつに 春きざし」

幽閉生活😞

          子どもの安全のために食用色素で色づけ

             2月16日が自然工作提供日

                菊芋チップス

              乾燥リンゴチップス


 むやみやたらと飛び回れない状況下にある昨今、それに輪をかけるように立春寒波が襲ってきた。日中でも日本海側に降らせている雪の欠片が北風に乗って流れてくる。いっそ雪でも降ってくれれば底冷え感も和らぐのだが。とても散歩に出掛けたりする気にならず、幽閉生活を強いられている。
 地元小学校で放課後のアフタースクール「元気広場」で自然工作の提供を依頼されている。今回のオミクロン株拡大では学級閉鎖や学年閉鎖まで経験しているので、果たして放課後の活動が出来るのか疑問である。教育委員会からは急遽中止になるかもしれないとの連絡を受けている。でも依頼を受ける方は開催されることを前提に材料準備までして置かなければならない。この時期だから一人での対応だと密になるので、地元の方お二人にお手伝いを頼んでおいた。その方たちへのレクチャーも必要である。工作レシピは子どもたちにも作らせたい「オニヤンマ」をメインに、カモの季節なので可愛いカモの置物を作ってもらうことにする。その準備にとりかかり、幽閉生活をなんとか凌いでいる。
 道の駅には菊芋が並んでいるので、それをスライスしてチップスを作り「おやつ」とする。本来ならビールのおつまみ用だが、休肝中なのでやむなく「おやつ」になっている。ご近所からはリンゴのチップスが届けられた。作り方を伺うと、スライスしたものを天日干しするだけだで、甘みも増し美味しくなる。油も使わないので健康食品とも言うべき乾燥リンゴだった。今日はそれにもチャレンジしてみよう。


「寒風へ リンゴを晒し 菓子作り」

いのちの循環「森里海」

               川合 真一郎 先生


 こんな時期だが地球環境『自然』』講座が対面形式で開催された。リモートになじまない聴講生たちは寒風の中、厚着して教室に駆け込んだ。いつものことながら教室は換気対策として全ての扉は開放されている。足元から冷えてくるが、講座テーマが「世界の水問題を通じて考える」で、講師は以前にも登壇されたこともある神戸女学院大学名誉教授 川合 真一郎先生である。(前回は甲子園大学教授だった)
 先の世界大戦は「石油」が引き金になったと言われているが、同じように「水」を巡っての国際紛争が絶え間ない状況下で、次の戦争は「水」だろうと言われているぐらい国際的には重要課題になっている。蛇口をひねれば生水が飲めるのは当たり前、と思っている日本には想像もつかない水不足が世界の現実である。コロナ対策では手洗いが一番だと推奨されているが、手を洗う水がないというのが多くの未開発国の現状で、井戸などの掘削技術者を育てるのが急がれている。
 地球環境『自然学』では今までの講演内容をダイジェスト版として纏める作業をスタッフたちが進めてこられ、やっと出版に漕ぎ着けた。未来世代へのメッセージとして72人の先生方の講演内容が凝縮されている。そのプロローグで「地球と地域の “免疫機能” を狙っているのは森と海のあいだを循環する、すべてのいのちに不可欠な水です。私たちはあまりにも水に恵まれた環境にあるだけに、その存在の ”ありがたさ” に気づかず、悠久の時を経て巡り続けてきた循環を断ち切り、免疫機能を壊しているのです(略)」聴講生として投稿を依頼されたので少しコメントを寄せておいた。森里海連環学入門書として一読をお勧めしたい。
       いのちの循環「森里海」の現場から 花乱社(2750円税込み)


「お話で やっと心に 春が来た」