ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

つるとはな展

          菊芋チップスの燻製品はいまいちだった


 地域で一緒に「子ども見守り隊」として活動している仲間から「つるとはな展」に招待された。彼女は琵琶葉リース・えのころぐさリース・どんぐりリースなどを頂いた方で、自宅に工房を構え、教室までこなされておられる工芸品アーチストでもある。今回初めて寄せていただいたが、すでに5回目の蔓アーチストとのコラボ展だったとのこと。
 どちらかと言えばリース作りは得意分野の工作で、子どもたちに提供したり、公民館講座などで採り上げたこともあるが、若い女性作家の繊細さにはかなわない。作品群に触れてリース作りは若手に任そうと思った次第である。山歩き途中で手頃な蔓を見つけたら採取し、歩きながらリースにまとめて差し上げるぐらいにしておこう。
 個性豊かな蔓籠などに手作りドライフラワーなどをあしらって、自然からの贈り物として作品にまとめられているのは、流石だなぁ~と感心する。これからは材料提供者として命を終えた木の実などに、再び命を吹き込んでもらうのも意義あることかな。
 クリスマスを迎えるので鶏肉の燻製を作り、皆さんにお裾分けしようと朝から頑張った。ついでにホッケや菊芋チップスも燻してみた。菊芋の燻製は初めてだったので、まだまだ工夫がいる仕上がりだった。これから「これは旨い!」と言われるまで試してみたい。


「蔓と花 眠る山から 贈り物」

ナンジャモンジャ

              ナンジャモンジャの実

           ヒイラギモチ(クリスマスホーリー)


 なんとも珍しい名前に惹かれてサークルでも訪ね歩いた。植物名はヒトツバタゴと呼ばれ、世界でも北アメリカ1種とアジアの2種しか確認されていない。その内の1種が日本で自生している。長野・岐阜・愛知の限られたところに自生地があり、長崎県上対馬町の自生地は国の天然記念物に指定されている。鰐浦湾一帯の自生地では花期に斜面が真っ白になるので、海面に映る姿からウミテラシの別名で呼ばれている。津島を走り回ったが、知らなかったせいもあり気付かなかったのが残念でならない。もう津島まで車を走らす気力はない。
 ナンジャモンジャは公園樹として植栽されているので、公園を巡り歩いたが実まで追かけることはしなかった。たまたま立ち寄った堺市都市緑化センターにアメリカヒトツバタゴが実を付けているのに出くわせた。ムクノキと同じような実が地面に落下している。仲間が止めるのも聴かずに味見してみた。味までがムクの実に似ている。可食かどうか調べなければと好奇心の虫が走る。
 一般的にクリスマスホーリーとも言われるヒイラギモチが鮮やかな実を付けて、サンタさんを待っているようだ。それに負けじとクロガネモチも真っ赤な実を付けている。緑と赤の2色効果でサンタさんではなく小鳥たちを呼んでいるが、どうやら黒い実を食べつくした後に、食べるものが少なくなってからの餌になるのだろう。


「赤と黒 栄枯盛衰 冬うらら」

古墳巡り

   仁徳天皇とみなされる像とそっくりな我らがリーダー


 永らく活動を自粛していたサークル「じねんクラブ」がやっと動きだした。リーダーの準地元とも云うべき堺市の「大仙公園」まで足を伸ばしてきた。仁徳天皇稜が世界遺産に登録されたおかげで、隣接する古墳群も管理が行き届き、説明板などで概要が把握出来るようになっている。大仙公園内を案内して頂き、古市古墳群の多さに驚いたが、博物館に寄るなどの事前学習をしていなかったのが悔やまれた。5世紀代の歴史を振り返りながら、古墳巡りをすればもっと有意義だっただろう。リーダーは現役時代英語の先生だったから「まあ~仕方ないか」とあきらめた。
 世界遺産の仁徳天皇陵ではボランティアガイドさんに出合えて、三重の濠に囲まれた墳墓の作りなどレクチャーして頂き、やっと古墳巡りらしき例会を締めくくることが出来た。初めて訪れたJR「百舌鳥」駅近くのお店で、久し振りの反省会をしたことは言うまでもない。これが楽しみでサークル活動を続けられている。


「熱燗が 古墳巡りの 〆となり」

菊芋チップス作り

             里芋の様なキクイモの塊

                  乾燥中

              柚子絞りも任される


 花壇にキクイモを植えていたが根茎の芋が増え続けて、猫の額を占領してしまいそうになったので排除することにした。かなり大きくなり花も綺麗で、おまけに菊芋まで採取出来る楽しみがあったのだが、キクイモのために狭い場所を提供し続ける訳にもいかず、苦渋の選択となった次第である。
 キクイモは北アメリカ原産で幕末の頃に渡来してきた。飼料用として栽培されていたのが野生化して帰化植物になったようである。都市部ではあまり見かけないが、山裾などの河原に自生しているのをよく見かける。最近では根茎に含まれるイヌリンという果糖が、糖尿病の予防に役立つと言われ、健康食品としての地位を高めつつある。道の駅などに安価で出荷されるようになったのでみつけたら購入する。別に糖尿予防のためではなく、菊芋チップスを作りたいがためである。
 畑で栽培されているので、野生のものより根茎が立派だ。里芋のようにたくさんの芋が塊で掘り出せる。こんなキクイモ見たことない!というほどの立派な塊になっている。でも掃除が大変だから、決まって掃除部長を拝命される。
 掃除が済めばスライスして天日で乾燥させる。2~3日乾燥させた生乾きのものを電子レンジでチンすれば出来上がる。好みで黒胡椒と岩塩を振りかける。ビールが進み糖尿予備軍になるか、イヌリン果糖で心配しないで済むか?今年も実験が始まる。


「走るのは 夫とばかりの 年の暮れ」

蔦(ツタ)

             ツタとツタウルシの違い

              ぜんざいの振る舞い


 日頃目にとめないツタの紅葉が目に付いた。以前、吸盤をしっかり観察したぐらいで花まで確認したかの記憶が残っていない。と云うのも葉っぱがツタウルシそっくりだから近寄りがたい。日本でツタと呼ばれるのはブドウ科で落葉する別名ナツヅタと呼ばれるツタ1種類のみである。世界でも北アメリカと東アジアに15種が分布する程度の植物界では数少ない特異種だ。常緑でフユヅタと言われているのはウコギ科のキヅタのことである。
 さてそのツタだが葉っぱに変異があり、短枝で花を付ける葉っぱは単葉で大きく、葉柄もかなり長い。一方花を付けない長枝の葉っぱは小さく、葉先が3裂するものや切れ込みの無いもの、更に3小葉に分かれるものまでまちまちだ。3小葉したものがウルシ科の中で一番かぶれやすいツタウルシそっくりと云うのが悩ましいところだ。
 蔦と云えばペギー葉山の「学生時代」が頭に浮かび、自然と口ずさんでしまう。今年活躍した虎球団の本拠地「甲子園」も蔦に覆われていたが、多分ツタではなくキヅタだと思う。高校野球で一世を風靡した徳島池田高校の蔦監督も思い出す。
 地域の農産会が野菜類などを出している販売所が、餅つきイベントをするとの案内を頂いたので駆けつけたが、間に合わず搗きたて餅の入ったぜんざいだけを頂いた。農家の方々の数少ない集いの場になっていたようで、微笑ましい雰囲気に包まれていた。


「外壁を 右肩上がりの 蔦紅葉」