ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

悪しき実(シキミ)

             実が熟れて種を落とすまで

              シキミの花(参考画像)


 シキミは毒性が強い植物だと言うことは昔から知られていた。観察会でも名前の由来は「悪しき実から来ているのですよ」と伝えてきた。でもその説明では誤解を招くことに気付かなかった。植物界では唯一「劇薬指定」を受けている猛毒の植物で、実は言うに及ばず、茎や葉っぱ、根まで含めて全部が毒だという注意喚起が必要だった。ただ実が料理に使われる八角に似ているので、誤食を避けるために「悪しき実」としたのだろう。
 土葬された墓地の周りに「樒」を植栽するのは、オオカミやツキノワグマからの食害を守るためとされている。動物たちは本能的にシキミの臭いを嫌うらしい。焼香や抹香、線香などにはシキミの葉や樹皮を乾燥させた粉末が練り込まれているようだ。通夜に線香を炊きつづけたり、焼香をしたりするのは、天国に辿り着くまで、故人を動物たちから守り続けますという側面を併せ持つ。
 ついでに紹介しておきたいのはマッコウクジラの名前も、シキミから作られた抹香と同じ臭いを内臓の一部に持つところから名付けられたらしい。これも目から鱗である。
 たまたまで散歩途中で褐色の種が落ちていたので、エゴノキかなと確認すると、シキミの実から種を弾き出しているのに出くわせた。八角に似た実は何度も観ているが、実が熟れて種を落とす段階のものを観察するのは初めてだった。


「悪しき実よ 神在月に 逝きし義母」

スマホ乗換!

           5年前に訪れたイタリアトレッキングで


 スマホは電話とLINEぐらいしか使えないアナログ系なので、それならばと使用料の安いところをAUスタッフに教えて貰った。プロバイダーは同じKDDIで、頻りにテレビで宣伝している「UQ」である。効果の程は数ヶ月先まで待たなければ判らないが、煩雑な乗換手続きを2時間半も掛けてAUスタッフが対応してくれた。
 おかげで工作曜日として設定していた予定が狂ってしまい、月間予定表を作ったりメールを送ったり、ブログ返信などパソコン作業に明け暮れる結果になってしまった。ここしばらくはライフワークとでもいうべきアクティブな生活から遠ざかっている。
 選挙の結果も気がかりだった。蓋を開けてみるとやはり予定されていた結果になり、マスコミの世論操作と、政権の戦略が効を奏したのだろう。地球と世界と日本の行く末を案じているロクの願いにほど遠い結果になったが、必ず変わる!変えることが出来るという希望を持ち続けたい。1億総白痴化のマスコミ対策をどうすべきか?やはりSMSで発信し続けることしかないのだろうか。
 お口直しにヨーロッパの花でも観て頂いて、心の中にお花畑を描いて頂こう🌼


「霜月に 何時か咲く花 夢想して」

「寅」でやきもき

               道半ばの「寅」工作

          鈴廣かまぼこ株式会社 鈴木社長の講座


 大リーグでの大谷選手の活躍と評価に一喜一憂していたが、満足できる栄誉を手にされたので安堵している。今年はプロ野球も最後まで楽しませてもらえた。後は「虎」の逆転優勝を願うばかりだ。干支「寅」作りも今月中に目鼻をつけたいと思っていたが、予期せぬ出来事などが舞い込んだので、「寅」の目鼻どころかヒゲの準備も出来ていない有様だ。
 来年の干支「寅」も黒竹バージョンで仕上げるべく準備を進めている。以前は花壇に黒竹を植栽していたが、あまりにも根を張りだしたので処分した。その時に数本の黒竹を確保しておいたのだが、干支工作を続けている内に手持ち在庫も底をついてきた。来年は新しいバージョンを考えなければ。ピーナッツを使ったウサギでも作ろうか。来年のことを言うと鬼が笑うと言われているが、再来年のことまで言えば誰が笑うのだろう。
 昨日は地球環境『自然学』の講座日だったが、またしてもリモート講座になリ、小田原のかまぼこ会社の社長さんが講師だった。相模湾漁業の現状がたくさんの画像を使って紹介され、食と環境がテーマの話には惹き付けられた。湾内では底引き網でブリが大量に捕れていたのが、近年は殆ど水揚げ出来ないとのこと。嘆いても仕方ないことだが、人間が潰してきた自然環境を、遅まきながらにも食い止め、未来にバトンタッチしたいものだ。今日の選挙で未来を託せる政党と候補者に一票を投じることから始めたい。
 朝から雨になってくれたので、今日は工作曜日として過ごせそうだ。忙しいなぁ~! 


「寅作り 二ヶ月早く 師走来て」

幹か枝か?

           捩れた「枝」が特徴のソメイヨシノ

                 桜の紅葉

             島根県からのプレゼント


 再びの出雲訪問になってしまった。先週は駅前の若者仕様のホテルを取ったが、ただ広いというだけのデラックスルームだった。昭和生まれの妻は、アメニティなどのサービスが欠ける7000円弱の素泊まり料金に満足できなかったようだ。ならばということで4000円台の格安ホテルを探し出した。概略図を参考にして決めたが、出雲駅から30分以上も歩かなければ辿り着けない塩冶という不便な場所にある。移動にバスとタクシーを利用してみたが、余裕のあるときには歩きを基本にした。歩くと色んな発見が出来る。
 今は史跡になっている処に、葉を紅く染めつつある桜の老木が公園を囲むように植わっている。樹形から判断するとソメイヨシノということが直ぐに判る。この桜は実を結ぶことが出来ないので、挿し木で増やしていくクローン桜である。環境で多少の違いがあるものの、花を一気に咲かせるというのもクローン桜だから出来る芸当である。
 樹形に大きな特徴を持つ。年を経るにつれて右側に捩れて行くという特徴が表れてくる。捩れた桜を見付けたらソメイヨシノだと断定しても間違いないだろう。植物学者によるとソメイヨシノは枝を挿し木したものだから、種から生長した樹木に観られるような「幹」を持たず、単に「枝」が肥大化したものだと考えられている。定説になっているのかは判らないが、捩れていくのは枝を維持するための、ストレスのなせる技と考えられている。
 地元の格安ホテルに宿泊したが、島根県からお酒と米のプレゼントを頂いた。駅近くのホテルに泊まった義兄たちはそんな恩恵にはあずかれなかったようである。ウッシッシ!


「ひらひらと 義母101葉で 散り去りぬ」

シータテハ

           後羽根裏に白いC型紋のシータテハ

               各種の昆虫が吸蜜中


 今年は蝶に明け、蝶に暮れるような1年になりそうだ。能勢を蝶の舞う里にしたいとの思いで、フジバカマを植えて貰ったり、ウマノスズクサを花壇に植えたりして、蝶の訪れを待った。ほんの一石だが期待に応えてくれた気がする。旅をするアサギマダラも南に旅立ったことだろう。
 少しトンボから蝶に浮気したので、たくさんの蝶を観察してきた。散歩道ではタテハチョウ科のヒョウモンの仲間が飛び交い、余り写真に撮ることもしなかった。ところがツマグロヒョウモンにしては小振りな蝶が羽を休めている。羽を閉じると白いC型の紋が付いている。初めて出会ったタテハチョウで、帰宅してから確認するとC型紋が名前の由来になっているシータテハだと同定出来た。越冬できる蝶らしいがかなり弱っている感じがした。
 先日紹介したセイタカアワダチソウにはミツバチを始めたくさんの昆虫が吸蜜に訪れている。花の少なくなったこの季節、昆虫たちの貴重な蜜源になっている。けっして花粉アレルギーの元凶ではなく、虫媒花だったということが一目瞭然である。
 アサギマダラに誘われたのか大切な方が旅立たれた。再びの出雲訪問になる。と言うことでブログアップは2~3日のお休みになる。


「虫たちも 寒波の前の 蜜集め」