ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

秋の野芥子(アキノノゲシ)

             キツネノマゴとハグロソウ

           ゲンノショウコもたくさん咲いている

                エノコログサ


 何の脈絡もないのだが、アキノノゲシを見ると何故か夢二を思い出す。花言葉の「ひかえめな人」がインプットされているからかな。風に揺らぐ姿に惹かれるのか、昔から好きな花だった。「僕が死んだらこの花を棺に入れて欲しい」と頼んである。妻からは「アキノノゲシが咲く季節を選んでね」と念を押されている。花期が終われば来年の秋まで待たなければならない。そんな話を何十回となく繰り返してきた。妻は真っ赤な薔薇を所望しているので何時でも調達できるが、僕の場合は季節限定だから大変である。
 アキノノゲシはキク科で在来種だがアジアにも分布している。朝開いた花は午後2時頃には閉じてしまう。舌状花だけで構成され筒状花はない。春の新芽は山菜になるようだが、花が咲くまで種類を同定出来ない。多年草なら春まで待って採取すれば良いのだが、1~2年草というから同じ処に生えているとは限らない。食べるより花が咲くまで待つのがいい。
 腕が悪いのいかデジカメの精度かよく判らないが、キツネノマゴやハグロソウなどは上手く撮れない。アル中と言うこともないだろうに撮影時に手が震えているのかも知れない。タデ類や白い小花などもピントが合ってくれない。しゃくだからカメラの所為にしておこう。


「昼過ぎて 秋の野芥子も 店じまい」

残り僅か😃と😞

              

               残り僅かのサギソウ

       38cmのキビレをスーパーでゲット!(塩焼きと煮付けに)


 365連休が板についてしまっていたのに、4月から子どもの見守り隊として朝立ちするようになり、現役時代に戻った生活サイクルになってきた。夏休み中は登校がないので、怠惰な生活に戻り始めたが、明日は始業式なのでそれ以降また朝立ちが始まる。休みの延長も取り沙汰されているが、能勢町は通常通りの対応をされるのだろう。また子どもたちの笑顔に出合える日々が始まる。コロナと長雨で真っ黒になれた子どもはいないだろうなあ~。
 毎朝、日課になっていたサギソウ観察も残り僅かになってきた。100輪ほど咲いてくれるかと期待したが、昨日までに咲いてくれたのは61輪だった。あと弱々しげな花茎に蕾を着けているのが1本あるだけだから、それが最後の観察になる。ジャコウアゲハの幼虫もサナギになる段階まで観察を続けたが、何処でサナギになったのか見当たらない。羽化した時にしばらく羽根を乾かすために滞在してくれるので、それを見付けることにしよう。
 雨さえ降らなければ極力散歩に出るようにしている。籠脱けをしたタマスダレをあちらこちらで見かけるようになってきた。ヒガンバナ科となっているが雰囲気的にはアヤメ科のサフランっぽい。ただかってはサフランと言われていたものが、じつはサフランモドキだったという経緯があり、ややこしい。このサフランモドキもヒガンバナ科タマスダレ属である。


「真っ黒な 児らを見かけぬ 夏休み」

栗と柿

      彩を添えたいのでキツネノカミソリを


 栗と柿が大きくなってきた。ここに無花果も加えたいところだが、能勢では余り見かけない。県境の川西市が昔からイチジクの産地として有名。準地元の川西産イチジクがスーパーに並ぶのを心待ちしている。ブランド化しているので結構なお値段と言うのが難である。その点、能勢はクリの本場なので届けられたりするのを、捕らぬ狸の皮算用として待っていればいい。柿も柿酢にするぐらい集まるので、道の駅まで出向くこともない。9月の声を聞く頃には早生のクリが出荷されてくるだろう。
 栗・柿・無花果などは昔からお店で購入した記憶が余りがない。クリこそ山に出掛けた時に野生のシバグリを拾い集めたぐらいで、カキやイチジクは庭先などに1~2本植えられていた。イチジクなど大木になるので、二股の枝を竹に差し込んだものでむしり取っていたのを思い出す。能勢に来て始めて銀寄栗の存在を知り、手の届かない方へのお土産用として道の駅で購入している。
 そんなことを夢想しながら秋の実りを待っている。稲穂も頭を垂れてきた。


「青栗の 笑顔まで 幾日か」

秋の草花

       ワレモコウ、ミズヒキ、ウバユリ蕾

               アキノタムラソウ


 今年の夏は猛暑予報だったのに、秋雨前線の影響で日照時間も短く、30度に届かない日が続いている。農作物に影響が出なければ良いのだが。そんな天候が影響しているのか野辺の草花は秋色が目立ってきた。本来ならこの季節にはセンニンソウなどが繁茂して、夏の暑さを強調しているはずだが余り見かけない。出歩く機会が少ないからかも知れないのだが。
 田んぼの際にワレモコウを見付けた。打ち上げ後のカラオケでよく歌ったからでもないのだが、なぜか秋の草花として郷愁を誘ってくれる花である。地味な花姿なのにバラ科だというから驚く。小さな花のかたまりだが、花弁はなく暗赤紫色の4枚は萼片だという。
 タデ科のミズヒキもちらほらと咲き出している。ミズヒキとは上手く名付けたものである。茎の根元側から観ると白色をしているので、紅白の水引を連想できる。白花種もありギンミズヒキと言われている。キンミズヒキというものあるが、タデ科ではなくバラ科だから全くの別物である。
 よく見かけるのはシソ科のアキノタムラソウである。こちらは7月頃から咲き出すので、秋の花という雰囲気がしないが、名前に秋を冠しているので、敢えて秋の草花として取りあげた。いずれにしてもルーペ持参で観察しないと特徴が把握できない草花たちである。


「野分前 雨を覚悟で 出掛けるか」

マントカラカサタケ🍄

      皆さんに観て欲しかったマルミノヤマゴボウ群生地(参考画像)


 雨予報が出ているので参加者も少ないだろうと思いながら奈良に向かった。トンボのメガネ例会としては自粛と言うことで、有志だけの「お散歩観察会」と銘打って案内してある。当初の計画では奈良から柳生街道を目指し、世界遺産になっている春日山原生林の周遊コースを計画していた。ところが全国的に雨が降り続き、奈良でも度々大雨警報が出ている。川沿いの柳生街道の状況が読めない。と言うことで大事を取って周遊コースだけを歩くことにした。地元奈良にお住まいの方に春日大社周辺を含めて道案内をお願いした。
 参加された7人の方にマルミノヤマゴボウ群生地に案内したい、と打ち合わせしておいたのでそちらへ向かったが、あれだけあった山牛蒡が見つからない。コロナ禍で観光客が減り、鹿せんべいにありつけないシカたちが、毒草でもあるマルミノヤマゴボウを食べ尽くしたとしか思えない。
 捨てる神あれば拾う神ありの例え通り、思わぬ珍しいキノコに出合えた。まるでボールとバットをつなぎ合わせたような形をしたキノコである。スマホ検索して貰うとマントカラカサタケという名前が出てきた。帰宅してから調べると美味しい茸らしい。その場で紹介してくれるキノコマニアでもいたら、喜び勇んで持って帰れたのに、返す返すも残念だった。
 柳生街道を歩かないのでヤマヒルの心配まではしていなかったが、春日山原生林歩きでヤマヒルの洗礼を受けてしまった。帰宅して靴下を脱ごうとしたら真っ赤に染まっている。虫除けトンボを帽子に着けて行ったが、ヒルを排除することまで出来なかった。


「球音が 聞こえてきそうな 茸在り」