ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

靫草(ウツボグサ)

        ウツボグサと花後のカゴソウ

               父の日プレゼント

         グレ(メジナ)はビワのコンポートで釣り上げた!


 三草山の麓まで足を伸ばすと、開墾の歴史を秘めた田園地帯が拡がる。山裾には棚田百選に選ばれた景観も望まれ、都会からの旅人を案内してあげたいビューポイントでもある。田んぼの畦にはノアザミやウツボグサが群生して、スイス牧草地のお花畑を彷彿させてくれるのでお気に入りスポットである。山歩き(5時間)と買い物散歩(2時間)の中間ぐらいに位置する3時間コースの散歩道としてよく利用している。
 ウツボグサは花穂の形が矢を入れる道具の「靫(うつぼ)」に似ているからと名付けられたものだが、まだ実物の「靫」にはお目に掛かっていない。花後の姿から夏枯草(カゴソウ)との別名を持つが、これが生薬名で利尿などの薬効があり、古くから利用されてきたようで、暑気払いには茶剤としても飲用されていたとのこと。タンニンを多く含むので胃弱の方は多飲を避けなければならない。
 シソ科特有の四角の茎を持ち、花後には茎の付け根から四方にランナーを走らせ、大きな群落を作るので、花壇などに向いているのかも知れない。以前、シソ科のミントを植えて拡がり過ぎた苦い経験を持つので、猫の額花壇では遠慮しておきたい。
 散歩から帰宅するとお届け荷物の不在連絡が入っていた。毎年父の日には娘夫婦のプレゼントが届く。今回も日頃は手を出さないだろう日本酒詰め合わせだった。それに合う料理を
考えなければならない。海老で鯛を釣る訳では無いが、枇杷で肴を釣る如く、昨日も釣り立てのグレが届いた。煮付けにでもしようか。


「日本酒の お供にグレと 父の日に」

プチ探索🔍



 地元スーパーでは食材が揃わないので、不本意ながら車利用で県境の川西市まで買い出しに出掛けることにした。鮮魚を売りにしているお店なので、日替わりで安価な目玉魚をゲット出来る楽しみがある。
 今まで気付かなかったのだが道中に公園があり、その中に茅葺き民家が建っているのが伺える。興味があったので買い物帰りに寄ることにした。フェンスで囲まれた一角には「歴史民俗資料館」の立派な看板が設置されている。中に入ると、管理人が所在なさげに雨音に耳を傾けておられる。お話を聞くと、一庫ダム建設時に集落は水没してしまう。何とか歴史遺産として残したいとのことで、茅葺き民家2棟を公園内に移築されたようである。17~18世紀ごろの民家様式で、田の字形に代わる以前の間取りが、民俗の歴史を今に伝えてくれる貴重な資料となっている。自然観察から歴史まで視野を広めつつあるロクの好奇心を満たしてくれたプチ歴史探索だった。
 ビワがかなり色付いてきたので、そろそろ食べ頃かなと判断して、皆さんに召し上がって頂こうと「たべごろです」「どうぞご自由に」という短冊と、採取しやすいようにステッキをぶら下げて置いた。もちろんわが家もビワのコンポート用として一定量は確保しておいたのは言うまでもない。早速ご近所の方が物々交換とばかりに梅を持ってきて下さった。そんな気遣いは期待していないのに!


「茅葺きの 梅雨しとしとが トレモロに」

ササユリを求めて

             栗の雌花(赤ちゃん)探し


 観察サークル「トンボのメガネ」の年間計画に、奈良県 三輪明神 大神神社のササユリを訪ねる予定だった。ところが昨年に引き続き今年も一般公開はされなくなった。サークルとしても宣言発令中の例会は避けたいとの思いでやむなく中止とした。大神神社のササユリが、奈良市最古の神社である率川神社に祀られる五十鈴姫命に、酒樽などの飾りとして奉納される神事が毎年6月17日に催される。ご神花としてのササユリという歴史・文化的側面から訪ねてみようという企画先のつもりだった。
 サークルメンバーからは近場で良いからササユリを訪ねたいという要望が寄せられ、代替案として以前にも訪ねた宝塚西谷の森公園に行くことにした。空模様は怪しいが雨が降るまでと決めて観察することにした。何輪のササユリに出合えるかメモを取って貰いながら観察を続けた結果、前半コースで28輪、場所を移動した後半コースで13輪に出合えたが、盗掘されたのか、あるべき場所に一輪も見つけられなかったのが残念だった。でも初訪問の方には満足して頂けたようである。昼前から雨が降り出したので山コースは避け、2時間近くも短縮して帰路を急いだ。武田尾駅近くに無料の足湯があるので、遠くから来て頂いた方々のために、仲間にお願いして案内役を引き受けて頂いた。感謝!


「そっぽ向く 姿もゆかし 笹百合の」

山の生き物たち

            鹿がヒノキの樹皮を剥いだ跡

                 猪のヌタ場

             熊かな?

                センチコガネ

           てんとう虫擬き?

              もくもくと入道雲まで


 3木山の会は何度も訪れている山田城趾である。けもの道を掻き分けて登るコースなので、ダニの襲来が頭をよぎる。足下だけは万全の対策をして参加することにした。長めの靴下でズボンを覆い、ハイカットの登山靴にスパッツを付け、更に虫除けスプレーを振りかけて歩いたのでダニの入り込む隙はなかった。
 鹿はリョウブが好きなので樹皮を剥いだ跡が散見される。ヒノキの樹皮まで剥がれていたのは生々しい。猪のヌタ場もあり活用されているのだろう。樹皮に爪痕のような痕跡を見付けたので、これは熊かも知れないとの想像をかき立てられる。鹿こそ見かけることがあるが、猪などに出会す事は殆どない。ファミリーで道路を歩いていたのを目撃したことはあるのだが。熊に至っては目撃情報だけで、実際に見たことはない。能勢では猿も見かけないが、見たよという情報は届く。そんな生き物たちが自然いっぱいの能勢に生息している。
 鹿は多いのでセンチコガネはよく見つかる。奈良のセンチコガネは瑠璃色をしているが、こちらの個体は緑色が光を浴びて輝いている。フンコロガシだと敬遠される方もいるが、綺麗な昆虫で、エジプトなどでは神の使いとして崇められている。テントウムシ擬きの昆虫まで見つかった。「虫屋」ではないので昆虫図鑑を持っていないから名前まで調べていない。花の育たない環境でも、生き物たちがいるので楽しさに変りはない。


「手のひらに 地球の宝石 コガネムシ」

紫蘇葉立浪(シソバタツナミ)

            葉裏がシソ色のシソバタツナミ

        雨に洗われたタツナミソウ

             散歩のお駄賃:ニガイチゴ


 4月から毎日朝立ちをしているが、昨日は雨で誰一人通ってくれなかった。雨でも歩いて通学すれば楽しいこともあるだろうにと思うのは、昭和ノスタルジー世代の思い込みかも知れない。子どもが雨中通学を嫌がるのか、親が甘えさせているのか?ピチピチちゃぷちゃぷラン♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪ランラン♪ のうたごえも聞かれなくなって久しい。
 4月・5月は救援会の会議も中止されたが、7月には支部ニュースを発行しなければならないので、編集会議を兼ねた常任委員会が開催された。この間活動も停滞しているのでニュースソースにも事欠く。裁判傍聴にも行っていないので、臨場感あふれる原稿が書ける筈もない。東住吉えん罪事件の国家賠償裁判も大詰めを迎えている。書けないのをコロナの所為ばかりにしておけないのが、編集者としも辛いところである。会議は箕面で行なわれるので、天気でも良ければ滝道歩きでもと考えていたが、あいにくの雨でそれも果たせず、課題だけを抱えて重い足を引きずって帰宅した。
 旬の写真探しに家の周辺を徘徊してみた。時期こそ過ぎているが、雨に洗われたタツナミソウが水路でポーズを取ってくれている。少し山地に入るとオカタツナミソウになるのだが、人里近くで咲くタツナミソウの方が花色も鮮やかなので人目を惹く。深山まで足を伸ばせばシソバタツナミに出合える。今日も山歩き予定なので何か発見して来よう!


「洗い髪 映す流れに 紫蘇の花」