ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

采振木(ザイフリボク)

            たぶん在来のザイフリボクと同定

            クロモジのお茶パックと房楊枝

                 玉の浦が落花


 今日に間に合わすための山菜集めに歩いている時に、思わぬ処に自生しているザイフリボクを見付けた。家から2~3分という近さである。急いでデジカメを取りに帰り画像に収めておいた。在ったことを忘れてしまうからである。
 ザイフリボクは別名でシデザクラとも呼ばれるバラ科の落葉高木で、10m前後まで成長する。原産地は日本の中部以南で四国、九州まで分布している。アメリカザイフリボクとの違いを実際に観察していないので、図鑑による知識だけである。在来ザイフリボクならめったにお目にかかれないので嬉しいのだが。日本のザイフリボク属はこれ1種しかない。
 生け花、茶花などに好んで用いられているので、枝を持って帰りたいが、結実した様子も観察したいので、そっと内緒にしておきたい。
 今日の野草料理に集いでクロモジ茶を提供したいので、小枝を刻んでお茶パックを用意しておいた。クロモジは高級和菓子の楊枝としてお馴染みだが、今回は江戸時代から利用されてきた房楊枝の見本も作ってみた。ルーツを辿れば1300年前からの歯磨き文化にも行き着くので、光る君への世界にタイムスリップをして頂けるかも知れない。


「山野菜 采振るすがた 山笑い」

ニリンソウなど

             ニリンソウとコゴミ群生地

           ナンテンハギ(フタバハギ)の若葉

               届けられたタケノコ


 気持ちと行動の全てが18日の野草料理の準備に奪われている。主催者の殆どが素人集団なので、どうしてもお鉢が僕一人に廻ってくる。シニア自然大学校の研究科や、サークル「トンボのメガネ」でも野草料理を提供したことがあるが、自然に関わろうとしている仲間たちだから、みんなで材料集めなどを分担できた。
 18日も自然の恵みを皆さんで味わって頂きたい。特に「こんなものが食べられるの!」という驚きと感動も与えたい。山菜の定番としてのタラの芽やコシアブラは言うに及ばず、毎年新しい山野草を提供してきた。今年、目を付けたのがニリンソウとナンテンハギである。特にニリンソウの葉は猛毒のトリカブトとそっくりなので、花の咲くのを確認してからでなければ手を出せない。毎年花の咲くのを楽しみに通っている場所があるので、間違いなくニリンソウだと同定できる。ヤマトリカブトとニリンソウはどちらもキンポウゲ科で、自生地も同じように湿り気のある山地を好むので、誤食の間違いが後を絶たないようである。
 僕的にはニリンソウはスプリング・エフェメラルの仲間に加えているので、今まで採取を控えてきた経緯がある。でも根茎を張り巡らせて群生を作ってくれる多年草だから、葉を摘むぐらいは大目にみてもらえるだろうと、心を鬼にして皆さんへのサプライズとしたい。
 ナンテンハギも別名をアズキナと言われるぐらい美味しい山菜で、地方によっては栽培までされているとのこと。たぶん皆さんには初めての山菜になることだろう。
 早速地域の知り合いから堀立のタケノコが届けられた。今年は豊作らしい。下味を付けて天ぷらにすれば、旬を味わって貰うことが出来る。材料はほぼ揃った。


「花残し 葉だけ失敬 二輪草」

玉の浦が咲いた!

                 灰汁抜き中

             鮮度抜群の朝堀のタケノコ


 頂いたツバキの幼木に蕾をふたつ付けていた玉の浦だが、念願叶ってやっと開花してくれた。目も覚めるような覆輪の爪白花弁にはなっていないが、ヤブツバキの雰囲気を残しながらも、玉の浦らしさを醸し出して開花している。五島出身の彼に「覆輪が出ていない」と言うと、未だ苗木に花を咲けせる力がないので「蕾を摘んで幼木を育てるようにしなさい」との指導を受ける。せっかく咲いた花と蕾を摘んでしまうのはもったいないので、今年は花を楽しんで、来年に向けてしっかり育てようとツバキに約束した。
 山菜集めに近くを散歩するが、ワラビぐらいしか目に入らない。摘んで帰るが18日まで保たないので我が家で消費してしまう。知人から立派な朝堀のタケノコが灰汁抜き用の糠まで添えて届けられた。鮮度が勝負なので先端部分だけを刺身で頂くことにする。殆ど灰汁もない初物としてありがたく頂いた。残りは薄味仕立ての土佐煮で頂く。何と美味しいことか。
 昨日は区内の老人会があり、初めて参加してさせて貰った。干支工作などで地元の方々との交流が出来ているので、初参加の壁を感じることなく受け入れて頂いた。旧村の方ばかりで、新興住宅からの参加者は僕一人だけだった。新興住宅にお住まいのお年寄りに問い合わせると、案内も届いていないとのことだった。
 道の駅へ出荷する際の規格外野菜を届けてくれる知人が、タケノコが出てきたので届けると嬉しいことを言ってくれる。出来れば18日までにお願いします!と甘えてしまうほどの付き合いが旧村の方々と出来ている。この繋がりを大切にしたい。


「筍を 旬と表わす 気持ち知り」

カタクリ・ミズバショウ

                 ヤマザクラ

              ワカバグモに好かれて


 昨年サークル「トンボのメガネ」でくろんど園地にカタクリとミズバショウを訪ねた時は、あいにくの土砂降りだったのを思い出す。参加者も数人余りで赤とんぼさんが作ってきてくれた『いちご大福』をひとり3~4個も戴き、まさに饅頭怖いと言う贅沢な状況だった。それが何時までも語り継がれ、今でも皆さんを羨ませている。
 リベンジという訳ではないが、時機到来とばかりに状況視察を兼ねて今年も再訪してきた。でも僕には別の目的があった。18日に野草調理の集いを計画しているが、目玉として皆さんに食して貰いたいタラの芽とコシアブラ探しである。能勢では各種の山菜類が採れていたが、シカが食べ尽くしてしまうので不嗜好植物だけが残されている。
 そんな状況下での野草料理の集い開催である。主催者の一人としては材料採取をしておかなければならない。野草類は中心メンバーに前日に採取してもらう!という段取りまでには漕ぎ着けた。園地では辛うじてコシアブラの天ぷら分ぐらいは採取できた。
 さて、カタクリだが年々数を減らし、サイズも小さくなってきたように見受けられる。環境整備などの管理に手が回らないのかも知れない。大阪府は、金にもならない府民の憩いの場作りには目を向けていないのだろう。ミズバショウの群落は何とか現状を保っているようだが、流域に拡がっていたミズバショウの姿を観ることが出来なくなっているのが寂しかった。それも流域管理まで手が回らないのかも。
 
「寝転んで かたかご花に 挨拶し」

桜華園バスツアー

             各種サクラを満喫できた

     フラワーパークと山田錦にも寄り道           


 一庫公園を拠点に活動していた「ひとくらクラブ」が、高齢化と後継者不足ということで解散という選択肢しか残されていなかった。川西市の天然記念物に指定されているエドヒガンの保護育成に限定して活動は継続されるが、残念ながら一般参加者を募っての活動は休止することになった。
 一応のけじめとして、サークルが桜と関わってきた経緯も踏まえて、コロナ前からの念願だった兵庫県神河町にある「桜華園」を訪ねるというので、バスツアーに夫婦で参加させて貰った。今年は桜の開花が遅れたので各種の桜を観賞することが出来た。
 この「桜の山」は1万円の出資者を募り、記念植樹と言う名目で各種サクラが増やされていったようである。それぞれ出資者の名前が添えられているが、プロポーズ記念というのもあったりして、その後、仲睦まじくされておられるのだろうかと、他人事ながら気になる植樹もあった。頂いたパンフレットによると39種が植栽されているようだが、その後も品種は増えているようで、ウワミズザクラなどは掲載されていない。
 一番興味を持ったのは「アメリカ」という品種で、結実しないと言われているソメイヨシノの実生桜がアメリカから帰国子女として日本に帰ってきたという。当初は「曙」と呼ばれていたらしい。周りの環境とかによってソメイヨシノも結実することもある、という実例を観ることが出来たのが収穫であった。グループメンバーの収穫は、たくさん自生しているワラビだったようで、収量を競い合っておられた。


「またひとつ 桜と共に 散る仲間」