ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

浅沙


 来年度の観察地下見を兼ねて天王寺まで出掛けた。慶沢園と茶臼山コースである。ところがどちらも台風被害でクローズされている。ジャカランダでお馴染みの一心寺にも立ち寄ってみたが枝が大胆に切られていた。多分ここでも枝が折れたのだろう。歴史散策では必ず立ち寄る安居神社でも、大木のヒマヤラスギが折れ、無残な姿をさらしていた。真田幸村も二度の台風でおちおち眠っておれなかったことだろう。
 辛うじて茶臼山に隣接する池の一ヶ所だけは通行可能で、水面に群生するアサザを観る事が出来た。一時は環境省の絶滅危惧種に指定されていたが、保護活動などの成果が出て準絶滅危惧種までランクが下げられた。喜ばしいことである。
 アサザはミツガシワ科で植物生態学的には特異な存在である。花は雌しべの花柱が長い「長花柱花」と、雄しべの雄ずいが長い「短花柱花」に分かれ、異なった花でしか種を結ばない。殆どがクローンで増えるため、調べるとお里が判るらしい。霞ケ浦や琵琶湖で群生が見られたが、クローンは霞ヶ浦に限定されているらしいので、琵琶湖産も元は霞ケ浦から来たのだろうか?アサザミステリーである。


「束の間の 陽射し恋しきし 浅沙かな」

釣鐘人参


 「山でうまいはオケラとトトキ、嫁にやるのもおしござる」と囃し唄で歌われた薬草のツリガネニンジンがあちらこちらで目立つようになってきた。ツリガネニンジンは薬草と言うより山菜として全国的に食べられている。山菜好きのロクはオケラもツリガネニンジン(トトキ)も食べたことがない。オケラなどは山の草原で秋に1~2本見付けるぐらいで、春に出合う事もない。ツリガネニンジンも花が咲き出して、初めて在処を知るぐらいだから春の若芽を見付けられない。何時もの散歩道で咲き出すのだから、その気になれば春に探せるのだが、その時期には忘れてしまっている。
 ツリガネニンジンはキキョウ科で花の形が釣鐘に似て、根が朝鮮人参のようだからという事で名付けられた。朝鮮人参は昔から薬草として高価だったので、よく似たツリガネニンジンを薬草としたようだが、こちらには成分的には滋養強壮などの薬効は無く、咳・痰などに効くらしい。美味しい薬草と云う事では朝鮮人参に勝っている。食べてみたい。


「土手道に 美味し噂の トトキ咲き」


 秋の七草クズが咲き出した。万葉の時代には秋を代表する草花として愛でられていたようだが、最近では林を覆い尽くすほど繁茂するので嫌われ者になっている。アメリカやイギリスでは侵略的外来植物として駆除に頭を悩ましているらしい。日本でもあまり利用されなくなり、里山景観を変えるほどに繁茂している。となると秋の七草だよと言っても、見向きもされなくなってしまう。
 クズは大和(奈良)の国栖(くず)で葛粉を作り、京都まで売り歩きに出ていたので、クズの名前になったと言われている。肥大した根が葛根と呼ばれ、漢方薬で最も多く使われている薬草である。風邪薬の葛根湯は我が家の常備薬になっている。葛根から採れる澱粉は葛餅や葛切りの原料になり、高級和菓子になっている。風邪薬以外にも下痢や糖尿病などの薬効もあり健康飲料としても利用されている。二日酔いには花の煎じ液を飲めば効くらしい。そんなに飲むこともなくなったが。ロクは毎年春の新芽を山菜料理として頂く。晩秋から採取出来るツルもリース作りに欠かせない。
 別名で裏見草と言われるように、真夏に白い葉裏を見せているが、それは強い太陽光を反射させるための戦略だと考えられている。裏見を「恨み」に変えて和歌に詠み込まれていたとか。多分恋の恨みなのでしょう。女心と秋の風の季節到来です。


「怨念を 落花で晴らす 裏見草」

茸・キノコ・きのこ

               中山観音奥の院

                倒木を潜って

                何じゃこれは?

                 シバグリも


 1週間振りの晴れになった。所によって雨もという予報だが、50歩100歩の山歩きに参加して来た。当初六甲山系に行く予定だったが、台風が神戸に上陸したので六甲は荒れているだろうとの思惑から中山に変更された。ここもコースがたくさんあるが、取り敢えず無難な奥の院参道コースから登り始めた。皆さんも晴れを心待ちにされていたのか、参拝者で銀座通りになっている。この山も金剛山に倣って毎日登山をしている方が多い。
 奥の院には昼少し前に着いたが、雨が降ってもおかしくない黒雲が空を覆って来たので、早めの昼食をとり最高峰を目指すことにした。食事後の登りは応える。下山してきた人に荒れ様を窺うと、所々で木が倒れているが崩落個所は無いようだ。最近の運動不足を感じるが、何としても頂上まで登りたいという気持ちが勝る。数日の雨で空気が澄み、頂上から眺める緑が美しい。
 下山道も渓コースを避け尾根コースを遠回りしながら出発地の中山観音駅まで無事に辿り着くことが出来た。雨が続いたので各種キノコが眼を楽しませてくれた。キノコ観察会なら逐一名前を教えて貰えるが、昨日は僕が聞かれる立場で、これは食べられるとか毒キノコだよと言うぐらいしか説明出来なかった。


「雨上がり 行きも帰りも キノコ山」

鷺草第2弾

            羽を開く力がないサギソウも

           ヤブランの花穂もたくさん出て来た


 8月7日にはじめて咲き出したサギソウは22日まで咲き続け、2週間余り楽しませてくれた。初めに開花したのは10日間ほど翼を拡げ、花茎に5つの蕾を持っていたので順次咲き出し、他の14本も次から次へと咲いたので、最大時には32個ものサギソウが発泡スチロールの中で窮屈そうに舞っていた。花茎15本でトータル47個の花を咲かせてくれた事になる。全てが咲き終わった段階で掘り出して、球根確認をしてみたかったが、弱々しげな花茎を伸ばしてきたものが新たに5本見つかった。この間台風や大雨などあり、朝夕の気温も下がって来たので期待していなかったが、一昨日小さな花を咲かせてくれた。辛うじて咲いては見たものの羽を広げられない個体もあった。第2弾としてどこまで持ち堪えられるか観察を続けたい。
 ユリ科のヤブランの株が拡がり、今年はたくさんの花穂を出してくれた。花が開くまでの薄紫色の穂も綺麗だが、開花したのをルーペで覗くのも楽しみだ。しっかり実も付けてくれるので当分楽しめる。
 昨日は一閑張の行灯造りに明け暮れて、何とか満足できるデザインで完成させることが出来た。行灯以外にもドライフラワーなどの花飾にしても良いのかなと思う。こちらも一閑張第2弾である。


「酒酌めば 人生愁思 第2弾」