6san-activelifeのブログ

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

山吹草


 トンボのメガネ例会で金剛山にヤマブキソウを訪ねた。下見の時には数株しか咲いていなかったので心配していたが、昨日は斜面一面に咲いていてくれた。木本バラ科のヤマブキに似ているからと名付けられ、別名でクサヤマブキとも言われている。色と姿はヤマブキに似ているが、こちらは5弁花ではなくケシ科の4弁花である。クサノオの仲間だから茎を手折ると黄色い乳液が出てくる。クサノオ同様薬効がありそうだが図鑑では紹介されていない。
 ヤマブキソウは多年草だから群落を作ってくれるが、最近は鹿が食べるのか自生地を減らしている。金剛山では貴重な植物がたくさん残っていて、我々にとっては垂涎の観察地になっている。他にも見落としてしまう目立たない植物をメンバーから教えて頂いた。明治20年に故牧野富太郎氏が日本人として始めて学名をつけた記念すべき植物に「大和(日本)草」と命名した、とても写真に収められない小さな花だ。左様に貴重種の宝庫となっている。


「金色に 染めた5月の 風流れ」 

黐躑躅

          虫たちに ここよここよと 呼ぶ躑躅


 近くの散歩道には今を盛りにモチツツジが美を競っている。日本原産種で本州から四国の低山に分布している。ツツジも園芸品種が多く300種にもなるようだ。モチツツジから改良した「花車」などはよく知られている。モチツツジの雄しべは5~6本だが、四国に自生するものは10本もあり、アワノモチツツジとして区別している。今が花の最盛期だが、最近モチツツジが冬場でも咲いているのに出くわすことがある。狂い咲きなのか戦略なのか、はたまた温暖化の所為か判らない。
 モチツツジには粘り気のある毛があり、それが鳥モチの様だという事で名前の由来になた。そこで虫たちを花まで寄せ付けないようにしている。近寄って観察すると小さな虫たちが身動き出来ないでいる。常緑の低木という事だが、春の葉と夏・秋の葉は形状が異なり、秋には美しく紅葉までする。不思議いっぱいの植物である。


「これ以上 何を求める 黐躑躅」

定家葛

           スクリュー型の花(蕾も捩れている)


 崖一面にテイカカズラが咲いているのを仲間が見付けて教えてくれた。近寄って観察すると確かにスクリュー型の花を咲かせ、甘い香りが充満している。山を歩いていると地面に独特の花が落ちているので、辺りを見渡して探すのだが、遠くからもそれと識別できるほどに咲いているのを見たのは初めてだ。花期は5月中旬から6月頃までだが、一旦姿を消した後、新枝からまた花を咲かせ秋まで楽しませてくれる。キョウチクトウ科なのでこちらも猛毒かなと思ってしまうが、茎葉などを乾燥させたものは滋養強壮と解熱などの薬効があるようだ。切り傷などには生葉をすりつぶして塗ると効くようである。
 テイカカズラの名前の由来は、藤原定家の墓に巻き付いていた葛が、じつは後白河法皇の第三皇女だったという伝説に基づいて名付けられた話は有名だが、神話の「天の岩戸」伝説でも「天の日影をたすきにかけ、天のまさきをかずらとして舞った」と云われ、天の日影がヒカゲカズラで、天のまさきがテイカカズラだとされている。今でも別名でマサキと云われている。


「新緑に 負けじと色香 媚放ち」