ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

ビワの葉リース

          ビワの葉リース

               マユミの縁切り

              剪定済みのツゲ植え込み

               門被りのヤマノイモ


 皆さんにお好きなだけお持ち帰り下さいと提供したビワも残り少なくなってきた。後はヒヨドリかカラスの餌になるのかも知れない。この季節は小鳥もいないので誰も来てくれない。カラスも柿は求めるがビワまでは寄り付かないようだ。ビワは誰に食べて貰う戦略だろうか?実に対して種が大きすぎると言うのが何とも不思議だ。
 差し上げたビワのお礼にと、ビワの葉で作ったリースが届けられた。リースはツルで作るものだという固定概念しか持ち合わせていなかったが、センスのある方は色んな素材で造形されることに驚いた。何時まで保ってくれるか判らないが、当分お洒落なアクセントを玄関に添えることが出来た。
 終日家の周りの整理に明け暮れた。年末まで残すはずだったマユミを伐採するのではなく、縁切りして形だけ残すことにした。樹皮を一回り剥がして維管束を遮断する作戦だ。これだと小鳥たちの止まり木として残せる。
 植え込みのツゲも剪定して、何とか見栄えも良くなった。植木屋ほどの技術を持ち合わせていないが、何とか素人目はごまかせるだろう。毎年育てているヤマノイモも成長してきて、ユニークな「門被り山芋」になりつつある。松ではなく山芋で仕立てるのがロク流のこだわりである。ムカゴがたくさん採れるし、大きな蝶か蛾の幼虫まで住み着いてくれる、ビオトープ環境も出来上がるという一石二鳥を狙っている。


「梅雨合間 にわか庭師の はさみ音」

半化粧(ハンゲショウ)


 ハンゲショウは「半夏生」とも表記されるが、7月2日から5日間を「半夏生」という七十二候の雑節にあたっているので、紛らわしさを避けるためにあえて「半化粧」とした。
 ドクダミ科のハンゲショウも季節を告げる花として人々に愛でられている。絵心でもあれば色紙に描いてみたい花の一つになっている。虫を呼ぶために葉を白くするのだが、その様子から「片白草」とも呼ばれている。池畔に群生する姿は何物にも代え難い情緒を醸し出している。ドクダミ同様に利尿や腫れ物などの薬効を持つ。あろう事か、臭いまでお勧めできないと言うドクダミ科であるが、涼しさを呼ぶ立ち居姿が免罪符になっている。
 梅雨末期に最盛期を迎えて虫たちを呼び寄せるが、夏本番になると花も受粉をすませ枯れてくる。それに併せて白く厚化粧をしていた葉っぱも色落ちして、もとの緑の葉っぱに戻り本来の仕事をするようになる。
 半夏生の時期に咲く花とされているのはこのハンゲショウではなく、「半夏」と呼ばれるカラスビシャクのことである。先日紹介したオオハンゲの仲間のことである。


「片白草 白くなったね よくもまあ」

食べられる野の植物

              ヤブカンゾウの花と蕾

           ウワミズザクラの実が色付きだした

            ジャコウアゲハの幼虫もゲット


 何時も僕はワイルド派などと粋がっているが、本心は食用になる植物たちを求めていると言った方が良いのかも知れない。特に春の芽吹き時には何十種類もの山野草を求めて歩き回っている。それらを皆さんに召し上がって頂くのが生き甲斐になっていると言っても過言ではない。季節が進み食べられる植物も限られてきた。
 春の時期にもお世話になっているヤブカンゾウの新芽だが、花が咲き出すこの時期にも蕾を採取して毎年利用させて貰っている。中華料理の「金針菜」として提供されているものと基本的には同じである。河原などに群生するので直ぐにたくさん集められる。天ぷらにしたり、煮浸しで戴いたり、甘酢浸けなども箸休めになる。
 樹木ではウワミズザクラが実をつけて赤くなってきた。こちらは小鳥との争奪戦になる。熟れるまで待とうと悠長に構えていたら、いつの間にか小鳥たちに啄まれて跡形もなくなっている。新潟では「あんにんご漬け」として郷土料理になっている。西遊記の三蔵法師が不老長寿の薬と求め歩いたのが、ウワミズザクラの種子や蕾である。天皇家に受継がれる亀甲占いに欠かせないのがウワミズザクラと言うから、おろそかに出来ない植物でもある。


「ごめんねと 食べる言い訳 忘れ草」

溝隠(ミゾカクシ)

             ミゾカクシとサワギキョウ

             実りを待つクリの赤ちゃん


 自生している場所から判断すれば別名のアゼムシロが相応しい気がするミゾカクシが、遊ばせている田んぼを覆い尽くすように繁茂している。キキョウ科のミゾカクシ属で山辺に咲くサワギキョウによく似た独特の花姿をしているので、一度観たら忘れなれないだろう。
 そのミゾカクシだが初めて観察したのは奈良の飛火野だった。水路を覆うように生えていたので、まさに名前の由来そのままだと納得できた。ところが地元能勢では田んぼの畦などに群生状態で自生している。ということでアゼムシロが相応しいと思った次第である。花を半分に切った片側だけが残っているような花姿は何を意味するのだろうか。蝶類に似せて虫たちをおびき寄せる戦略かも知れない。
 住まいしている区内の集会所が老朽化していたので、随分と前から建替えの構想はあったようである。やっと建設委員会も立ち上がりスタートしだした。その説明会が開かれたので班長当番に当たってる役目がら顔を出してきた。宝クジ振興会からの助成金待ちだが、遅くとも2年後には完成するだろう青写真を伺い、各種活動や防災拠点としてコミュニティ基地になってくれるだろう。みんなで長生きしようねと励まし合ってきた。三世代交流で毎年干支工作を提供しているロクとしては、皆さんが100歳になられるまで続けますよと公言している手前、更に磨きをかけなければ。


「桔梗花 季節を待てず 片想い」

梔子(クチナシ)


 マユミと一緒に混栽してあったクチナシが辛うじて今年も花を咲かせてくれた。マユミは成長が早く大木になりかけている。本来なら伐採したいところだが、小鳥たちが羽を休めに来てくれるのでそのままにしてある。有用性から判断すればクチナシの方を残したい気持ちになっている。マユミが花壇に根を張り、他の植物たちが育ち難い環境になりつつあるので、赤く可愛い実を結んだあと、今年限りで伐採することにしよう。
 さてまだ一輪しか咲いていないクチナシだが、夜になると芳香を放ち虫たちを呼び寄せている。我が家の環境では結実出来ないのであろう。実は生薬になり様々な薬効を持つという。古くから黄色染料として用いられ、無害の食品着色料としてタクワンや、栗きんとんなどにも使われてきた。花は生食できると言うことで何度か味見したが、料理に使うほど咲いてくれない。と言うこともありマユミを諦めて、クチナシに乗り換えたいというロク的実利優先策である。
 一般的な紫陽花をブログアップしたかったのだが、機会を逃してしまったので画像だけを紹介しておきたい。ガクアジサイが好きなのでどうしてもそちらに目が向く。両性花探しなどじっくり観察するのがアジサイとの付き合い方になっている。


「梔子が 咲いたと香り 届けられ」