デジカメでたぐり寄せたアオシギ
立派なカスミザクラと花柄の特徴
「アオシギとカスミザクラ」をタイトルにしているが何の脈絡もない。ほしだ園地に向かう磐船峡という川沿いを歩いていたときに、地元交野市の仲間から「アオシギが来ているのよ」と教えて頂いた。初めて聞く野鳥名で、シギの仲間なんだぐらいの興味で伺っていた。2人のバーダーさんがカメラを構えておられる。その方向を見渡すが鳥の姿が捉えられない。親切なバーダーさんがカメラのディスプレイを覗かせて下さる。地味な鳥で周りの風景に溶け込んでいる。我々のデジカメでも捉えられる距離で、アオシギが体を上下に揺すっている。長いクチバシで水生昆虫でも探しているのだろうか。帰宅してから山渓のポケットガイド「野鳥」で調べたが掲載されていない。ということは珍しい野鳥だと云うことになる。そんな幸運に巡り会えた。
天然記念物になっているカスミザクラの巨木を観たことがあるが、この時期、山で咲いている桜の殆どがカスミザクラだと教えて頂けたのも収穫である。今まではヤマザクラが遅れて咲いたのだろうぐらいに思っていた。これも仲間が桜の勉強をされているので、レクチャーしてもらえた賜物である。カスミザクラはヤマザクラやオオシマザクラと並んで基本野生桜の10種に分類されている。遅咲きで花柄に毛が生えていることで同定出来る。
今回の観察会でロクは新たな知識を野鳥と桜で仕入れることが出来た。仲間の皆さんがお互いに教え合うというサークルの真骨頂が発揮されている。手前味噌だが良いサークルに育ってきているのを嬉しく思う。
「冬鳥よ 帰り道時を 忘れたの」