ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

沈丁花(ジンチョウゲ)

        厳密に分ける必要もないがシロバナジンチョウゲ


 秋の金木犀に引けを取らない芳香を放つ春の沈丁花が咲き出してきた。マスクを外さなくっても、咲き出しの頃には香りが漂っているのを愉しめる。
 昨日は緊急事態宣言解除の見通しが明らかになったので、サークル「トンボのメガネ」の活動が再開できると判断して、2021年の年間計画を策定するために打ち合わせをしてきた。そのついでに、大阪新里山ではジンチョウゲ科のミツマタが観られるはずだと寄り道してきた。ところが思い違いで、本家本元のジンチョウゲが開花直後だった。
 ジンチョウゲは中国原産と言われているが、現在では自生種は確認されていないらしい。日本には室町時代に渡来してきた。錯覚したのは枝が根元から三つに分れる特徴を持つミツマタに似ていたからだろう。ミツマタは落葉樹だがジンチョウゲは常緑樹だという大きな違いがあったのに。
 花を日干しで乾燥させたものには消炎・鎮痛作用があるので、風邪などの喉の痛みがあるときには煎じ液を服用したり、うがい液として使ったりする。生薬名が「瑞香花」というのも体に良さそうな気がしてくる。クマリンも含まれているので、何となく味見してみたい気がする。でも花を採取する気持ちにはなれない。春の香りだけで満足しよう。


「沈丁花 マスク漉しでも そこはかと」

水温む

              氷柱も解け出している

             出てきた鯉と隠れている鯉

                 鹿の足跡

               70℃で5時間燻した


 永らく雨が降らなかったが、季節が春に進むに従って慈雨とも言うべき雨を降らせるようになってきた。でも乾燥状態を湿らせるほどではなく、栃木県では山火事の消火が遅れている。飛び火するように群馬県でも発生した。自然火災か火の不始末か検証が待たれるところだが、いずれにしても気を付けたいものである。先日のハイキングで目撃したのだが、落葉の敷き詰められた状態の頂上で喫煙している若いお父さんがおられた。幼児2人を連れて来ている。「禁煙警察」になろうか思案したが、子ども連れと言うこともあり我慢したことを思い出す。山ではタバコを吸わないのがハイカーの常識になっているのだが。
 雨予報が出る前に妻はせっせと洗濯をし、ボクは山や川に散歩に出掛ける。何処に隠れていたのか鯉も陽光の注ぐ流れにたゆとうている。鹿の水飲み場になっているのか、おびただしい足跡が散見できる。長閑な早春の水温むスポットである。
 雨になったので先日仕入れた材料で燻製作りをすることにした。洗濯物を外に干さないので、雨天が絶好の燻製曜日になる。急な思いつきだったので肉類3種とホッケ、沢庵、ナッツ類だけの燻製である。本来なら夕食はワインといきたいところだが、休肝中なのでノンアルコールビールを購入しに出掛けた。ソミュール液も秘伝のロク流なので殊の外旨い。


「生きものに 別け隔てなき 早春賦」

蕗の薹(フキノトウ)


 植物紹介としてはタイトルを「蕗」にした方が良かったのかも知れない。「蕗の薹」と言うのはフキの花芽だからである。でも春が来たなと感じさせてくれるのがフキノトウやツクシである。ツクシもスギナと表現すれば早春のイメージが湧かない。同じように「タラの芽」などもタラノキよりも馴染みがあるので、山で見付けてもタラノメだと言ってしまう。
 さてフキは日本全国に自生している。東北や北海道では大型のフキとなり、アキタブキと呼ばれている。ところがその苗を別の地域で栽培しても大型にはならない。やはり土壌とか気象条件など様々な要因で、植物たちも進化適応してきたのだろう。フキは雌雄異株なのでフキノトウにも雄花と雌花がある。花が開花する頃になると雌雄の区別が付くようになる。雄花は花粉をつけているので黄色くなっている。花粉を撒き散らすと枯れてしまう。一方雌花は白色でキク科だと判る花を展開し、タンポポ同様綿毛を付けた種を飛ばすまで大きく成長する。
 そろそろ道の駅にもフキノトウが並ぶが、地域の方から届けられるのを待っている。以前はフキノトウ探しに歩いたものだが、最近はおばあちゃんの小遣い稼ぎか、山菜を採らないで下さいという看板などを目にすることもあるので、積極的に採取すると言うことはなくなった。天ぷらとフキ味噌作りも間もなくだろう、と舌舐めずりしている今日この頃である。あのほろ苦さを口にしてやっと春を感じる。


「蕗の薹 舌が覚える ほろ苦さ」

自生福寿草(フクジュソウ)と小判

              山吹色の福寿草(小判草)


 フクジュソウ画像は毎年アップしている。と言うことは毎年「咲いたかな?」と確認に出掛けていることになる。昨日も町会議員選挙が4月に迫っているので、古い村型選挙に新しい風も必要だと、選挙の時だけはお手伝いに出掛けることにしている。特に今年は4月からバス便が大幅に減便されるので、ロクにとっては死活問題である。通院が不便になるし、日常のサークル活動にも支障をきたすことになる。町内に鉄道が走っていないというのが致命的である。選挙がらみの応援ついでに「フクジュソウを観たい!」とお願いして自生地まで車で運んで貰った。
 今年は暖かい日が続いたので随分と成長している。旧暦正月にあたる2月12日ぐらいが一番の見頃だったのだろうと想像できる。まさに「福」と「寿」を充てたのが頷ける。花の開花期間が長く、黄金色の花を小判に見立て、幸福と長寿を願った江戸時代庶民の正月を寿ぐ気持ちが伝わってくる。
 週刊文春記者の録音で明らかになった「お前も悪よのう、うふふ」のやりとりを聞いて、今風、越後屋と悪代官に誰が大岡裁きを下すのか見物である。「りんごや米はいらない」「それでは後ほど菓子折でも」という下りは、山吹色の小判を届ける、と言うまさに東映時代劇映画の1シーンそのままである。処分は減給と訓告だって!やはり庶民が裁きを下さなければならないのだろう。


「陽を求め 押しくら饅頭 福寿草」

ツグミ

            枯れ草をひっくり返して餌探し

                  水浴び中

        牛・豚・鶏のブロック、ホッケ、沢庵など燻製材料


 冬から春への渡り廊下と言うべき三寒四温の季節となり、今週は寒の巡り合わせになった。それほどの冷え込みはないのだが、あまりにも寒暖差がありすぎるので、体感的には寒く感じて散歩に出掛ける気にならない。
 歩きを生活の基本にしているので殆ど車に乗らない。いざ乗ろうとするとバッテリーが上がっていてエンジンが掛からない。充電に来てもらう車屋さんから「乗らなくってもエンジンだけは30分ほどかけておいて下さい」と何時も言われている。そんなこともあり車を走らせるために、わざわざ隣町のスーパーまで出掛けることになる。昨日も雨の混じる曇り空だったので買い出しに出掛けた。地元スーパーで調達出来ない食材を買い込む。謂わば食材の衝動買いパターンになる。肉類のブロックが各種並んでいるので、またまた燻製作りをしたくなり牛・豚・鶏を買い物籠に入れる。
 帰宅してからはパソコン作業に掛かる。息抜きに窓外景色で気分転換を図り、アイデアが出やすい頭に切り替えてやる。眼下にはツグミらしいのが枯れ草の中で餌を探したり、水たまりで水浴びをしている。彼も冬鳥なので3月になれば北へ帰って行くのだろう。昔は食用にしていたらしい。ツグミという名前の由来は、冬で繁殖期でないから “さえずり” をしないところから、口をつぐむ鳥と言うことでツグミになったらしい。
 ノルウェーのフィヨルド歩きをしたときの添乗員が日本旅行お抱えの「ツグミ」さんという素晴らしい女性だったことを思い出す。早く海外旅行が出来る日の来ることを願っている。ニュースでは飲食店の経営ばかりが取り上げられているが、小さな旅行社はGoToの恩恵も受けられず、軒並み店を畳んでいるのだぞ。


「北目指し 渡りの帰る 頃近し」