ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

判らない?

             この子の名前を教えて下さい

                 ヤマガラ


 図書室で本を探していたら、昨年の都知事選時に話題になった「女帝 小池百合子」が目にとまったので、遅ればせながら借りることにした。ノンフィクション物はあまり好きではないのだが、当時マスコミで取り上げられた話題本だった事もあり、息抜き程度に読んでみたくなった。
 普通の伝記物とは異なり、かなりの暴露本というイメージが強すぎて、何処までノンフィクションなのか判らなくなってしまった。投げ出すのも嫌なので読み進めているが、そこまで暴露するかと言う悪意を感じる構成である。別に小池氏を養護するわけではないが、個人の身体的欠陥まで明らかにする必要があるのだろうか?それも同じ同姓である作家が。どうにも判らない心境になっている。
 万博公園内で野鳥探しをしているときに、かなりの高木に猛禽類とおぼしき立派な鳥が悠然と止まっている。双眼鏡でもなかなか同定し難い距離である。クチバシもあまり猛禽類らしくはない。鳩を大型にしたような野鳥である。帰宅してから野鳥図鑑で確認したが判らなかった。野鳥写真をアップされておられるブロガー(源太郎さん・里山さん・どさん子さん・Komasaさんほか)に教えて頂ければ嬉しいのだが。
 人懐っこいヤマガラにも出合えた。最近でこそ見かけなくなったが「おみくじを引く鳥」として子ども時代からのお馴染み野鳥である。


「早春の 梢で凜と 何思う」

万博梅林ちらほら

               叡山白と八重寒梅

              旗弁探しで見付けた一輪


 寒波も去り、温かな春の陽射しを感じられるようになってきたので、そろそろ梅の蕾も膨らみ、早咲種が咲いているかも知れないと万博梅林を訪れた。主目的はオシドリ観察だったのでそれまでの時間つぶしである。花には早かったものの梅林にはバーダーがたくさん来られている。メジロや名も知らぬ小禽類を狙っておられるようだ。しばらく追っかけてみたがデジカメ写真に収められる悠長な小鳥はいなかった。
 早咲きの梅としては叡山白(えいざんぱく)という品種が見頃を迎え、あとは冬至・玉牡丹・白加賀・初雁・月影という白梅がちらほらと咲き出した程度である。紅梅では八重寒梅がピンク色で華を添えていた。梅林全体では1割ぐらいの開花状態だから、あと半月もすれば観梅シーズンになるのだろう。それにしても梅の種類は多く覚えきれない。何れも優雅な名前を付けて貰っている。
 「紅千鳥」という梅は江戸時代に名付けられた品種だが、雄しべが花弁化する様を観て、千鳥が飛んでいるようだと言うことから名付けられた。雄しべの先に花びらを付けているのを「旗弁(はたべん・きべん)」と呼ぶ。普通はマメ科植物の蝶型花の正面に立っている花弁を注す言葉だが、梅や椿が一重から八重に変わる過程で、雄しべが花弁化している花びらも「旗弁」と呼ぶ。参加した6人は梅の花を観察しながら「旗弁」探しをしたことは言うまでもない。


「紅白の 蕾も花も おらが春」

鴛(オシドリ)

            雄(上)と雌(下)の自己主張

         茂みからで水尾を引き出てくるオシドリたち

              別の池ではヨシガモも


 昨日はトンボの例会でオシドリを訪ねる予定だった。ところが緊急事態宣言発令真っ只中だったので、その期間中は例会も自粛するということにした。訪問予定の地域にお住まいの仲間からは、今年は例年よりもたくさんのオシドリが集結していると動画が送られてくる。
 緊急事態宣言で我々に要請されているのはステイホームであり、日中も含めて不要不急の外出・移動自粛が追加項目として付け足された。ところが例外規定として「出勤や通院、散歩など生活や健康の維持に必要な外出は除く」とされている。家でじっとしていなさいと言うことではないと読み取れる内容である。
 ちゃんとコロナに対して自己管理出来るメンバーで相談の結果、少人数の有志だけで訪ねることになった。オシドリが茂みから出だすのは16時頃だという。それまでの時間を万博自然公園で過ごし、その足で千里の公園まで歩いて行こうと言うことになった。皆さん健脚揃いだから1時間も掛からず目的の池に着いてしまった。3時45分に訪問するから出ておいで!とオシドリたちに連絡を入れてあるらしい。少し早く着いたが、持参したドングリを撒きだすと、茂みに隠れていたオシドリたちが水音を聞きつけ、水尾を引きながら一目散にやってくる。♂♀入れて数十羽も来てくれただろうか。雌には悪いが艶やかな雄にカメラが向く。
 オシドリは基本的に全国に分布する漂鳥とされている。海外からやってくる個体も確認されている。新潟県の民話からオシドリ夫婦という言葉が生まれたが、実際は毎年相手を変えるということなので、他のカモ類よりも浮気者らしい。「オシドリ夫婦」を売り物にしている芸能人が、実は浮気をしていたというのはよく聞く話である。


「団栗が 誘う水音 鴛(おし)の来て」

里山の条件

           明治から受継がれてきた炭焼き窯

       バーベキュー用20kg(1,000円)とガシラというクズ炭

     古道(丹州街道)脇にはクヌギの株が並ぶ


 大阪北部と隣接する兵庫県の一部を含む旧「能勢」地域は日本一の里山と言われている。最近ではテレビでも「能勢」が取り上げられ何度も放映されている。
 この北摂地域は鉱山でも重要な役目を果たし、大阪城の台所を賄っていたと言われるぐらい銀や銅が産出したようで、間歩(まぶ)という坑道跡が残っている。かっては抗夫たちの集落があり、代官所まであり賑わっていたようだ。能勢に向かう国道沿いには「千軒」という地名まで残り当時を偲ばせる。多田銀山には3,000人の集落があったとの記録が残っている。劣悪な労働条件で短命だっただろうと想像出来るので、「飲む打つ買う」の痕跡探しするのだが見つからない。ロク的に興味がある廓(くるわ)探しが、いつしか妻に従い山城跡の曲輪(くるわ)探しになってしまった。
 さて里山の条件としては幾つも挙げられると思うが、欠かせないのは裏山が今なお利用されているかという点であろう。学者先生が注目され「日本一の里山」と言われる条件に挙げられているのが、再生可能な薪炭作りが今なお継続されている事である。需要こそ激減しているが「池田の菊炭」は茶の湯に欠かせない。薪炭用の台場クヌギが里山風景を作っている。7~8年周期で成長した「ひこばえ」を炭や椎茸の「ほだぎ」として胸高あたりから伐採する。そんな営みをボランティア活動として伝承している活動地が旧能勢地域で散見できる。たまたま火入れ直後の炭焼窯を見学させて頂き、炭が出来上がるまでの話などを伺うことが出来た。


「炭を焼く 爺さん84と 自慢する」

竹麦魚(ほうぼう)軍艦焼き

             軍艦焼きにひれ種を添えて

            2年前の45cmホウボウ(参考画像)


 2年前の3月に少し大振りの魴鮄(ほうぼう)が手に入った時には、刺身が美味しかろうと捌き、休肝の誓いを破った事を紹介したことがある。今回も流通ルートに乗らない魚として鮮魚売り場に並んでいるのを見付けたので、これ幸いと購入することにした。2尾で500円というのが嬉しい。昔なら庶民が手を出せない高級魚である。お坊ちゃん・お嬢ちゃんの「お食い始め魚」として利用されていたらしい。
 通常漢字表記では「魴鮄(ほうぼう)」と記される事が多いが「竹麦魚(ほうぼう)」という表記もされている。ロクの推察だが俳句では「竹の秋」とか「青麦」というのは春の季語になっている。竹麦魚(ほうぼう)の旬が産卵前の春という事で「竹」と「麦」を使ったのではないだろうか。
 最近はマルシェのおかげで色んな魚種の刺身にチャレンジしてきたので、少し食傷気味になっている。ならばと高級料亭風に竹麦魚の軍艦焼きにチャレンジしてみた。海底に棲む魚だから面構えも堂々とし、まな板の上にしっかり鎮座し、どうにでも捌いてくれと言わんばかりである。格好良く背開きにしてグリルで焼くことにした。特徴ある胸ビレはひれ酒で戴くことにする。2年前と同じように休肝の戒律を破ることになってしまった。


「春魚に 釣られ禁酒の 破れ去り」