ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

巣篭もり

          この巣箱ではシジュウカラも営巣できない


 前回ほどの積雪はなかったが、うっすらと雪化粧している。東の空を見ると寒々とした雰囲気が伝わってくる。天気こそ良ければ近くの三草山にでも登ろうかと思っていたのだが、横殴りの雪が降ってきた。様子見していたが止みそうな気配がない。日中の外気温も3度に届かない。今は誰も風邪も引きたくないという気持ちだ。
 不本意だが巣篭もりと決め込んだ。ビワの木に取り付けた巣箱の周りにビワの葉が茂ってきている。その枝を払うか、設置場所を変えてやらないとシジュウカラが営巣できない。向きが悪かったのか昨年は見向きもしてくれなかった。雪を浴びながらの外作業はやめて後日にしようと安易な選択肢を選ぶ。せめてもと餌台にミカンだけは奮発しておいた。
 妻が山に出掛けているので、鬼の居ぬ間の洗濯とばかりに、録り溜めた「フォレスト」のコーラスを大音量のステレオで聴く。しばらくコーラス練習をしていないので、声がしっかり出ないし音程もずれる。彼等と音域を合せるのにも苦労する。
 今朝も厚い雲に覆われているが、救援会の会議があるので箕面まで出掛ける。滝道を歩いて運動不足を解消したいと、細やかな思いを持ちモチベーションアップしている。


「巣箱まで 間に合わないよ ミカンでも」

古墳と春擬き

            鹿の足跡

              今年はシール型の切手


 陽射しがあればじっとしておれない性格なので散歩に出る。昨日は年賀状3等の切手シートの交換が主目的だった。出した枚数が100枚だったので統計的にも納得できる3枚が当りだった。1等が30万円だというので期待してチェックしたがかすりもしなかった。以前に2度ほど2等に当たって品物を貰ったことがあるのだが。
 何時も同じ散歩道ではつまらないので、古墳を訪ねてから郵便局に行くことにした。近くには古墳群があったらしいが、残されているのは豪族の古墳ぐらいで、埋まってしまっているから玄室を確認することも出来ない。埋葬品は盗掘されてしまったので、誰の古墳かの検証も出来ず、古墳形状から年代と豪族のものだったと推定する位である。昨日訪れた古墳は狐塚古墳と呼ばれ、僅かに前方後円墳だったことが伺える佇まいである。
 用事を済ませて何時もの土手道を帰路にするが、景色こそ冬枯れだがキラキラ輝く川面には春を思わせる雰囲気に満ち溢れている。「春擬き」と名付けることにする。これからは春探しの散歩になるだろう。


「春擬き 気持ちは何時も 先走り」

グー・チョキ・パー

      グー・チョキ・パーを探して下さい


 葉が3裂するウコギ科のカクレミノである。ウコギ科といえばタラノキ・コシアブラ・ハリギリ・タカノツメ・ヤマウコギ・ウドなど山菜としてよく利用させて貰うお馴染みの植物たちである。だからロク的なイメージとしてウコギ科は食用になるとの刷り込みが出来ている。ところがカクレミノは常緑樹で葉もしっかりしているので、とても食べられるとは思えない。同じ仲間のヤツデも常緑樹だから端から食べる気がしない。ウコギ科の落葉樹と草本だけが山菜として利用できるのかも知れない。今朝の発見!
 若木の頃の葉は3裂するが、成木になるに従って切れ込みがなくなってくる。その過程で2裂するものまで出てくるので、それらを見比べてもらいグー・チョキ・パーの木として覚えて貰うようにしている。ダンコウバイなどでも見られる葉の変化である。
 ところで10月頃に紫黒色に熟した液果はヒヨドリの大好物で、排泄物で勢力を拡げている。もともと関東以西の沿岸部に自生しているが、湿り気のある照葉樹林内でもよく見かけるヒヨドリが種散布する日本原産種である。
 陰樹で常緑のために庭園などにも植栽されているが、用途として、樹皮に傷をつけると白い樹液が出てくるのを黄漆と呼び、家具の塗料として使われるらしい。


「北風が ジャンケンポンも 遠ざけて」

お百度昇降

                ヤッタ~!

            図鑑とにらめっこでブログ作成中


 フリー曜日が増えてきたので過ごし方メニューも考えなければならない。今までは「忙しさ」を自分で作っておきながら、それを口実に何もしてこなかった。絵も描きたい、習字も囓ってみたい。ところがそれらの教室はクローズされている。今年もねんてん先生の俳句教室は開催されないだろう。自然学講座もストップしてしまった。
 体力維持のために散歩に出ようと天気の回復を待っていたが、午前中は降ったりやんだりを繰り返し、気分を削がれてしまった。そこで思いついたのが階段の上り下りである。妻から「カウントしながらやれば」と言われたので、その準備をしてスタートしてみた。5回ほど繰り返すとしんどくなってしまう。取りあえずは10回と頑張る。だんだん体が慣れてくる感じがして、次は20回までと目標を引き上げる。そこまで繰り返すとしんどさが薄らぎ、汗をかくほど体が暖まる。上着を脱ぎ捨て50回を目指す。こうなればお百度参りにあやかって、100回までと鞭を打つ。段数は15段だから1500段の昇降をしたことになる。山の高低と比較すればたいしたこともないようだが、何も変化のない階段の上り下りは堪える。階段に架けてあるちひろの絵が目に入るだけである。
 昨日の「寒椿」の途中で写真を撮っておいたのだが、その写真を忘れたのでブログ作成過程の紹介しておきたい。何時も朝の1~2時間のライフスタイルだ。


「何時もそう 飴と鞭との 冬過ごし」

寒椿(カンツバキ)

           足元で観察できる低木のカンツバキ

            大阪新里山エリアの屋上展望台


 葉っぱも花姿もサザンカそっくりのカンツバキが見頃を迎えている。開花時期も12月ごろから咲きだすので「椿」とは思えない。年が明けて早春まで咲いているので、やっとサザンカではないと判断するぐらい頼りない有様だ。公園や植物園では名札をかけてくれるので、詳しく調べて同定するということもしてこなかった。マイ図鑑ではタチカンツバキやオトメツバキ、フジノミネなどはすべてサザンカの園芸品種としている。ところがカンツバキには触れられていない。
 カンツバキは別名でシシガシラともいわれている。雄蕊が退化して花弁化するので、中途半端で複雑な退化状態のものを獅子頭に見立てたのだろう。それらを含めてサザンカよりも花びらの数が多く、14枚以上がカンツバキとされ、サザンカは5~10枚だといわれている。これも園芸種があるので厳密な違いではない。花びらがサザンカでは皺がよるが、カンツバキではよらないのも同定の助けになる。何よりもカンツバキは横に広がる性質を持っているので、1mぐらいにしか伸びない。そんな特徴を活かして公園などの生け垣用として用いられている。花の少ない時期に花期の長い赤い花が目立つので好まれて植栽されている。


「ビルの街 少しほっこり 寒椿」